これは切ない展開ですね……。
凬妃の話を聞いていると彼女の恨みも最もな気がして、でも暗殺という手段は自身の破滅でもあるから正しいとは思えなくて、だけどそうでもしないとどうしようもないくらい切実だったのかなと……。依依としあわせに暮らしてほしかった……。
皇后陛下が「化生(ばけもの)」という言葉がとても気になりました。
凬妃の微熱が夏バテによるものなのか、他に何かあることの伏線なのかは、ずっと気になっていました。こちらも理由を知って納得です。見事な構成ですね……!✨
気弱な人に見えて、自分だけが罪をかぶる覚悟で凬妃を逃そうとした依依ちゃん、好きです。大鷂も情が深いですね。
しかし、火の毒事件はまだ何かありそうですね……!
≫「ひと晩の盛りを終えた槿が凋むように。水鏡に映る火の華は眩むほどにあざやかだった」
この言葉がとても美しくて好きです✨ 悲しい事件でしたが、美しい余韻が残りました(∩ˊᵕˋ∩)・*
作者からの返信
松宮さま
ふたりで寄り添いあって、幸せに暮らし続けてほしかったと著者ながらわたしもおもいます。それがある意味、凬の望みをかなえる最後の道だったのでは……と。
凬の選択は結果的に依依をも犠牲にすることになってしまった……辛い場面が続きますが、引き続き読み進めていただければ嬉しいです。
最後の描写にも御言葉を御寄せいただき、感激です。第二部のこだわりどころでした。
皇后にもなにやら秘する華があるようです( ´艸`) その謎はまた御後の御楽しみですね(*^^*)
民族浄化は現実にも通じる話ですね……。幻想奇譚の中にさらっとこうした重たいテーマを入れ込んでくるのが流石です。
人を呪わば穴二つ、というか。「毒したものは毒される」は復讐の業を表した一言ですね。慧玲ちゃんがいかに凄腕の食医でも、救いを求めない者までは救いきれないという切なさも感じます。
作者からの返信
板野さま
引き続きお読みいただきまして御礼申しあげます。
民族浄化……この言葉をいれるかどうかは実をいうとかなり悩みました。ですが敢えて。
汲み取っていただき、嬉しいです。
怨むかぎり、彼女たちの進むさきには地獄しかないのだなと想い、書いていてもつらいものがありました。復讐心も怨嗟も愛から産まれるもの。愛さなければ逃れられた焔かもしれないと想うとやりきれませんね。
そうしてそれはフェイリンもおなじ……
薬はつくれても、解毒できない毒がある。
このあともシリアスな展開が続きますが、お楽しみいただければ幸いです。