ああっ、切ない……切なさゆえの美しさ……何も言葉が出ません。というわけにもいかないので。
紅梅が白梅に、が伏線とはこういうことでしたか。雪梅嬪自身よりも、彼は彼女の本当の美しさをわかっていたのですね……。
魂を運ぶ蝶がまたいい味を出していて……ここでしっとりしたエンディング曲が流れて締めくくりとなる映像が目に浮かぶようです。
それでも生きてゆくのですね、彼女は。それこそが愛という罪に対する罰なのかもしれないですね。
作者からの返信
板野さま、お読みいただきまして、御礼申しあげます。
紅梅が白梅……板野さまが気づいてくださった伏線です。愛するひとからみた雪梅嬪は、清らかな白梅だったのです。梅は白と紅があるので、それをかならずつかいたいとおもっておりました。
絵になる小説を書く、というのはわたしの理想のひとつでもあるので、そのように仰っていただけて大変に嬉しいです。
愛という罪にたいする罰……わあ、小説のなかにいれたいくらいの言葉ですね! うっとりとしちゃいました! ありがとうございます!
切ない真実でしたね……。ふたりとも約束通り梅の根方で待っていたのに……。
真実が伝わった……と思えるような殷春の微笑みがせめてもの救いです。
殷春は白梅のような雪梅嬪の心を愛していたのですね。華やかな容姿ではなく。貢物として大事に美を磨かれてきた雪梅嬪が、殷春だけを愛し夢中になったのもわかる気がしました。
お腹の子供を道連れにはできないから逝けない、でも恋するのは生涯でただひとり殷春だけ……という決意が強くも切ないです。
でもたとえ結ばれなくても、これだけ互いを想える恋っていいなあとも思いました。
作者からの返信
松宮さま お読みいただき、御礼申しあげます。
約束を違えたわけではなかったのに会えなかったというのはあまりにもつらいなあと想いながら執筆していました。でもそのおかげで、雪梅はわが子と逢えるのですから縁とは奇なるものですね。彼女は愛する人との子でなくとも子どもを愛し、護っていくとおもっています。ヒロインはもちろんのこと、雪梅にも幸せになってほしいとおもいながら書き進めています(*^^)
ああ、的外れなコメントを失礼いたします。
何故かこの回を読んでいて『月に葬る』を思い出していました。
紅梅と白い蝶のコントラストが素晴らしい物語でございました。
作者からの返信
橘紫綺さま
嬉しい御言葉です。
紅梅、白蝶。映像にしたときにぱっと映える物語を書くことが好きなので、この度もクライマックスにそうした場景を組みいれました(*^^*)
今後ともお楽しみいただければ幸いです。