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初めてコメントさせていただきます。まず始めから、文章の美しさに引き込まれました。椿も首落ちるから不吉、という俗説がありますが、葬送のイメージもある菊で行われているといっそう物々しく感じます。
そして病そのものも怪しく蠱惑的で、病気を読んで楽しんではいけないのでしょうが、なんだかときめきました。わりと医療系のものを読むと日本にもあるリアルな病気の名前が出てくることが多いので、新鮮です。
主人公も、立場の変化を嘆くでもなく淡々と仕事をしている芯の強いキャラで好感が持てました。ラストでキャラクターが言っていたように周りの目は厳しいでしょうが、今後彼女の味方になってくれる人が現れると良いなと願っています。
作者からの返信
刀綱一實さま
嬉しい御感想を賜りまして、御礼申しあげます。
五行思想を基盤とした美しくも怖ろしい病を書きたいとおもって構想を始めた小説なので、ときめいていただけて大変嬉しいです。
冒頭の描写は菊が「長寿と幸福と健康」の象徴であることから「皇帝の命がついえ」「みなの健康を損なう病が流行りはじめる」という不穏な流れを連想させるように配置いたしました。九月九日重陽に菊のお酒を飲むのもそのためですね。
慧玲はとても強い姑娘で、どんな逆境でも折れない信念を持っています。ですがいっぽうで脆さも持ちあわせていて……彼女がどんな運命をたどり、またまわりのひとびとに、そして国にどんな影響をもたらすのか、引き続き楽しんでいただければ嬉しいです!
お初お目にかかります。色々辿ってこちらに到達しました。
前に陰陽思想を使おうとして浮かばずに断念しましたが、このように使うことも出来るのかと衝撃を受けました。加えて治癒の描写の美しさ、その後の患者の対応のコントラストがいいなと…。
ところで、先帝が後宮に全くと言っていいほどに財を傾けていとなると軍費で国を傾けてしまったのでしょうか。少しばかり気になりました。
機会がありましたら拙作もよろしくお願いします!
作者からの返信
焔コブラ さま
お読みいただき、ありがとうございます。
陰陽思想を取り入れた薬膳物というところに御興味を持ってくださったとのこと、こだわり抜いて組みあげた設定なので、非常に嬉しいです。ただの後宮物ではなく中華幻想といえる世界観ですので、きっとお楽しみいただけるはず、とおもっております(*^^*)
先帝は軍費だけではなく、大陸を統一したあと、宴会をやりすぎたり政に関心がなくなってしまったことでも国を傾けました。先帝については段々となぜ渾沌の帝とまでいわれたのか、という謎が明らかになっていきます(*^^*)
「イノセンス・V」フォローさせていただきました。執筆が立てこんでいて、いつ読めるかはわかりませんが、いつかご訪問させていただきたいとおもっております。
重ね重ねになりますが、ご縁を賜りましたことに感謝いたします。
この話の冒頭部分を読んだだけでワクワクが止まりません!!
作者からの返信
Dさま
お読みいただき、ありがとうございます。
ワクワクしていただけたとのこと、とても励みになる御言葉です。ここからなにが始まるのだろうとおもわせるような冒頭を目指していたので、引き続き御楽しみいただければ幸いでございます
幻想的な世界観でありつつも、病状の描写や五行相剋にしっかりリアリティの芯が通っていて素敵ですね。白澤にまつわる説明も今後出てくるのを楽しみにしています。
治してもらった感謝も早々に慧玲を追い払ってしまう母娘、どこにでも居ますねこういう人達は……。前途多難という感じで苦労がしのばれますが、持ち前のひたむきさでいつかは人々に敬愛される食医となっていくことを祈りたいです。
ところで、あらすじにある「四肢から梅の咲きこぼれる舞姫」、なんだか懐かしいですね。好きだったコンセプトが作品の枠を超えて出てくるのはワクワクします。
作者からの返信
板野かもさん
とても嬉しい御言葉を賜りまして、御礼申しあげます。幻想と理論のかねあいが非常に難しかったのですが、そのように仰っていただけて、ひとつ安堵の息をついております。ありがとうございます。
疎まれヒロインという可哀想な立ち位置に置かれていますが、食医として働くうちに段々とまわりから愛されるようになる……はずなので、板野さんに応援していただければ嬉しいです(*^^*)
ふふ、やはり気づかれましたか。私の愛するコンセプトなのです。板野さんも御気にいってくださり、さらに自信がついたので(笑) 今作でも登場させました! 明後日の更新では確実に登場するはずなので、どうぞお楽しみに(*^^*)
中国の文化や歴史に疎いのですが、こちらの中華幻想譚はそんなことは関係なく、するりと入り込んで楽しく読み進めることができました。
陰陽五行思想に基づいた食事により、毒を断って薬とするのは、とても興味深かったです。
主人公の慧玲が白澤の娘というところにも、すごく心惹かれます……!
一体、先の帝はどのような失敗をしてしまったのか……。これまでの描写だとそこまで悪いばかりの帝には思えない気もしますが、渾沌の帝と呼ばれるほどの何があったのか、どうして毒となってしまったのか気になっています。
自分の能力で生き抜こうとする慧玲のこれからを楽しみにしております✨
作者からの返信
松宮かさねさん
さっそくお読みいただき、さらにはとても励みになるコメントを賜りまして、御礼申しあげます。
風水、漢方、伝承……古き東洋の幻想と叡智が香りたつような。それでいて堅すぎず、重すぎず、読みやすい小説にしたいとおもっていたので、そのように仰っていただけて、非常に嬉しいです。(中国は唐やら清やら時代ごとにまったく違ったりするので、文献を捜しながら頭がくらくらしていました笑)
先帝はなぜ渾沌と称され、死刑にあったのか。白澤とはどのような一族だったのか。慧玲はなにをおもい、なにを望み、食医として後宮につくすのか……まだまだ謎だらけですが、ここからゆっくりと物語が動きだすので、楽しんでいただければ幸いでございます。
古代中華風の世界に、五行に基づく薬食の提供。
後宮という魑魅魍魎の類が蠢く場所で、先帝の遺児が食医としてどの様に生き、降り掛かる難題をどう解いて行くのか……とてもワクワクしています。
調べものが多く大変な作品かと思いますが、これからのエピソードを楽しみにしております。
作者からの返信
磨糠 羽丹王さん
有難いコメントを賜りまして、御礼申しあげます。
薬と毒は紙一重。如何に毒を薬とするのか……適度に幻想を織りまぜながらも、ちゃんと理論(ロジック)の骨組みを設けているので、きっと楽しんでいただけるものとおもっています。
調べ物についても暖かなねぎらいの御言葉をいただき、感謝の言葉もございません……ふふふ、調べても調べても終わらず、頭から茸がはえそうでした笑
はじめして。
繊細な筆致で綴られた、美しくもぴりっと毒のある物語に感嘆しました。
芙香妃も、蝮の頭には驚いたことでしょう。まさか、呼吸ができるようになった矢先に、心臓が止まる思いをするとは。。。これに懲りて、きちんと部屋の片づけをするようになるのでしょうか。
慧玲は蝮の頭を入れたままこの鍋料理を出しつづけるのでしょうね。
怒られたら「やれやれ」かもしれませんが、あまり驚かれなかったら、それはそれで「ちっ」とか舌打ちしたり。。
作者からの返信
稲羽清六さま
お読みいただきましてありがとうございます。
嬉しい御言葉の数々に感激いたしております。蛇の頭…はびっくりですが、蛇酒とかはまるごと漬かっているくらいなので、漢方系を扱っている慧玲にとってはそんなの入っていて「常識」くらいのかんじなのかもしれません苦笑
現実にも大陸ではいろんなものを食べ、それを薬として扱うのですごいなあとおもっています。動物や昆虫は勿論、妖怪まで食べてしまいますからね笑
そんな大陸の深遠なる知識を、読みやすく後宮物に落としこんだ「後宮食医の薬膳帖」今後ともぜひ楽しみいただければ幸甚です。