第3話
私は自殺出来る場所を探した。自殺の名所と言われるような場所もネットで調べたら沢山出て来た。
けれどどれも私の理想ではなかった
私は、せめて最後くらいは誰かに後悔をして欲しかったのかも知れない。
まあ、例え学校で自殺したとしてもクラスのいじめがばれて焦るだけ。そして例え家で自殺したとしても最後まで使えないと自分の
けれど、私は自殺を諦めた訳では無い。
だから…せめてせめてまだ反応は示してくれる学校で自殺する事にした。
私はその日いつも通り学校に行った。
今思えばその日が私の運命の分岐点だったのかも知れない。
教室に入ったらいつも通り机と椅子に落書きがしてあった。いつも通りの些細な日常だったけれどいつもよりもクラスの人達がざわざわしていた。理由は直ぐにホームルームの時間に分かった。
クラスに転校生が来たからだそしてその人物は以外な人だった。
「初めまして、
どうして私が彼の事を知っているかと言うと彼は、大企業雨宮ホールディングスの跡取りだからだ。雨宮ホールディングスは旅館やショッピングモールなどさまざまな分野を手掛ける一流企業だ。
そして雨宮蒼さんも人気のある人だった。艶めく黒髪と少し切れ長の黒目高い身長女性達からは美形と騒がれている。彼は家柄と見た目の良さで名家の令嬢達の婚約したい人物ナンバーワンだった。
そんな人物がクラスの転校生として入ってきたのだから皆騒いでいたのだろう。
私を一人除けば…だけれど。
どうせ今日死ぬ予定なのだから彼と仲良くするつもりなんてさらさら無い。それに彼は私の事を知らないのだからたかが一人死んだとしても何の感情も抱かないだろう。
寿命半年の君と死にたい私 相川スミレ @189473
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