第2話 「魔力が手に入る薬!」『身体が小さくなる薬』
僕は死にかけていた。
飯がない。
水もない。
このままでは死んでしまう。
「もはやここまで……神は僕を見放したのか……」
その時、声が聞こえた。
『あなたはこの世界の希望にして癌です。せめてこの薬を飲んで身体を縮めてください』
ん?
水だ!
ゴクリ。
キンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
「キンキンに冷えてやがる!」
ん?
なんか元気になってきたぞ?
『それはあなたの筋肉を抑制し、代謝を抑えているからです』
「もしかして! 今のは神からの恵み! もしや、これが魔力というものなのか!?」
『違います』
身体に力がみなぎってくる!
このままロイン魔法王国まで走り切るぞ!
『待ってください。その薬は不完全なのです。気を抜けばまた元のガチムチに戻ってしまいます。……聞こえてますか?』
「聞こえてますよ! 妖精さん! 魔力を生み出す薬をくれてありがとう!」
よし!
これで僕も【魔力無し】じゃなくなった!
ロイン魔法王国の魔法学園で成り上がって、クラリスたちを見返してみせる!
「きゃあああああああああああああああああああああああ」
全速力でダッシュしていると、突然女性の悲鳴が聞こえてきた。
これはただ事じゃなことが起きている。
そう感じた僕は、悲鳴の聞こえた位置まで全速力でダッシュした。
「ようよう、お嬢ちゃん。いい身体してんじゃねえか」
「金目のものは全部巻き上げろ!」
そこには、馬車を襲う盗賊の姿があった。
盗賊たちはそれなりに良い装備を身に着けている。
僕のような【魔力無し】で勝てる相手じゃないか……。
いや、待て。
さっき謎の水を飲んだことによって、僕は覚醒した可能性がほぼ確実の可能性が非常に高い確率で非常に高いのは確実だと思う!
悪い奴らを見逃すわけにはいかない。
ここは、命を張ってでも戦うべきだ!
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