あらすじにもガッツリ書いてあるように、《ライトノベル》ってのをしっかり意識されてるようで、魔術に関するノリが非常に「っぽい」なぁという感じで、昔読んだスニーカーな文庫感を思い出して楽しく読めました。本屋で並んでいても違和感無し!七姫など登場人物に関する名前など、様々なところでそう来たかという要素が含まれていて、そういった巧さも世界観の没入に一役買っているなと思います。ラストのニッコリハーレム感も含め、真っ直ぐボーイミーツガールを描かれていて、とても読みやすく楽しい作品でした。
この物語は魔術師が迫害されている設定です。どことなく世界観が「魔術師オーフェンはぐれ旅」を想起させて下さいました。又、甲田学人先生の「MISSING」の様な感覚もあります。物語自体は真面目で素晴らしいです。何が素晴らしいかというと主人公が見た目でヒロインを判断しなかった純愛です。傷を負ったヒロインを深く愛して下さったのは出だしとして素晴らしいです。又、ヒロインの傷も後々癒されて良い塩梅になっています。物語の入り方としては巧い展開で学ぶものもあります。ご一読頂ければ幸いです。
様々なおとぎ話が設定のベースになっている所が面白いです。カグヤ様がいらしたり、そのメイドにウサミがいる所など、萌えポイント高いと私は感じました。作風は、作者様の新境地だと思いました。是非、ご一読ください。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(393文字)