蛍とアインシュタイン

ジュン

第1話

「蛍はどうしてすぐに死んでしまうの?」

「そうね……」

「ねえ、どうして?」

「この星ではきっと悲運なんでしょうけれど……」

「…………」

「きっと、木星では幸せな一生を送るのよ」

「どうして?」

「だって、木星は『幸運の惑星』って言われているもの」

「でも、蛍はどうやって遠い木星に行けるの?」

「きっと、それは、蛍は、自分が発する光に乗って行くの。光はとっても速いのよ。光よりも速いものはないの。どんなものも光速を超えられないと、アインシュタイン博士は言ってるわ」

「ふーん。なんか抽象的で難しい話だなあ」

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蛍とアインシュタイン ジュン @mizukubo

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