おやすみ
私は寂しい女です。
いつも誰にでもどんな時でも、出会ったその時に、あなたとの別れを考えている。
これからどうやって仲を深めていって、輝くあなたを隣で見ることができて、そしてどうやって話さなくなっていくか、そういったことばかり、考えている。
宇宙が無限に、甚大な速度で広がっていて、その端が分からないように、私のその妄想も果てしなく広がって、脳細胞のように無数に枝分かれしている。
あなたの笑った顔や、柔らかい声が一層優しいものになって、自分の中の感情が高まっていくのが感じられる。
良かったと思う。
あなたは私を見ているかわからないし、変わらず、前の人と同じように愛してると口にしてくれないけれど、私も変わらず目を細めてあなたをじっと見つめている。
あなたは光を羨み、ついに日向に飛び出し、私はあなたに触れていた手を力なく体に打ちつける。
それでいいと思う。
寂しいとは思わなかった。
これが出会いで、別れであるんだろう。
あなたは一度も振り向かなかったが、私も、ついぞあなたの光を考えることはなかった。
交差した一瞬の煌めきを、しかし私は忘れない。
これが青春だとは、のちに気がつくだろう。
今はずっとひとりでも、願いを込めて目を閉じた。
愛の言葉 @teasol07
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