第3話 確認は必須

ノリで入り込んだ部屋。

たしかにそのゲームのある程度のルールは理解していた、理解はしていたのだ。


だが、サイトの仕様が分からなかった。


はっきり言ってやらかしたと思った。初めて見る画面、初めてネット上でやるゲーム。訳が分からず、とりあえず何か反応があるのを期待して画面上をひたすらタップし続けた。


タップし続けると急に画面が切り替わる。

切り替わったことに少し安堵したのもつかの間、チャット欄が荒れていた。私がやったことは所謂荒らし行為の中に入るらしく、RMがチャット欄で犯人探しをしていた。


怒られることが怖かった私は黙っとけばバレないと思い、沈黙を貫き通した。犯人である私が黙り込んでるので当たり前のことではあるのだが誰も名乗り出ずその場は不問となった。


RMからは次やったら部屋から追放すると言われゲームは再開し、無事に負けた。


負けた後はバスが目的地に着いたので急いでバスから飛び降り、バッグからノートを取り出しサイト名と部屋名のメモを取って塾に向かった。


 今思えばちゃんと確認してからゲームしろって話である。(ちなみにこの行為、同じチームの人には普通にやったことがバレているので部屋を追放されなかったのは本当に運が良かった)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

日常というのはどの形であっても素晴らしいものである @Fraiserouge

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ