マルベリーがとても好き


 身体の真下から彼の声が響いたとき、私の視界はぐらぐらと揺れていた。上下に跳ねたはずみであごを打ちつけ、うつらうつらと夢見心地な舟漕ふなはこびは一転、起き抜けの動悸と倦怠に痛ましめられた。


「う、うっ……」

「ごめんよ、足場が悪くてさ」


 浅い夢を見ていた気がする。どうやら彼女わたしはおぶられていたようだが、それまでの記憶はなかった。海辺のあたりで酔いにやられたのだろうか。もしくは千年という途方もない時間の波蝕はしょくが、思い出を忘れまいとする海馬かいば鞘翅さやばねいだのだろうか。


「あたまが痛い」

「弱いのに無理して飲むからだ」

「だってだって――」


 どんな言い訳をしたんだっけ。見慣れた苦笑いをされながら、あんなに甘えた声を出しているのだから、きっと楽しい記憶なのにな。楽しかった内容に限ってすぐに忘れてしまうものだ。

 なかには蝕壊をまぬがれたものもあった。有蹄ゆうてい生物のひづめみたいに尖った石群いしむらと、坂のけわしい悪路の組み合わせ。青女が死の間際に氷の足跡を咲かせた三叉路さんさろ。人間の鈍足を横目に通りすがる追い。それらの感覚は一歩ずつ、彼が魔術染めの帷子かたびらを揺するたびに蘇った。

 このとき夜風の涼しさのわりに汗ばむのが耐えがたく、やや色褪せたかすりの襟元をはだけさせることにしたのだ。


「歩けるかい」

「もうすこしで」


 酔いはとっくにめていたけれど、彼の背の乗り心地の悪さを満喫していたかった。垂れすぎた袖をたぐり寄せ、私は辺りを見まわす。

 草藪くさやぶまみれの道端にぽつりぽつりと立つ、今でいうところの行燈あんどんに近い造りの粗悪な魔術式照明具の火皿には、めの小さな〈火〉がいている。ほむらの傍を通るたび、風除けの火袋ふくろに弱められた燭光がうなじにさまざまなあやを描くので、それを指でなぞる遊びに耽っていると、なぜだか寂しさはほぐれた。

 さて、短い復路も終盤に差し掛かった。坂の勾配が緩むにつれ、せた田畑が西東にしひがしひらけており、似たり寄ったりな形状に収斂しゅうれんされた茅葺かやぶき屋根が集落を成している。そのうちの幾棟いくむねかは魔術による石造りの家屋であった。

 町はずれに建つ私の屋敷まではかなりの距離があるけれど、彼はいつもこのあたりで〈飛行ずる〉をする。本当はおぶるのが疲れてきただけなのに、おまえの肌が荒れるといけないから、などと抜かして強がってみせる。 

 そのような経緯でもって空き家の生垣いけがき付近に降ろされ、足の痺れる感覚にたまらず音を上げる。すると彼は股座またぐらを撫でるいたずらをひとつ挟んだついで、その手を太腿ふとももの裏にまわし、恥じらう彼女わたしをひょいと抱き上げた。


「さあ、捕まって」

「はい」


 彼の掛け声を発端に、ふたりの身体が〈風〉に乗る。裾野の上空では雲煙の群れが弦月におもねることなく広々と羽を伸ばしていた。そうそう、思い出した。

 今宵こんやは薄雲のとばりを避けて降りしきる星明かりがあまりにも綺麗で、私は願ったのだ。あまける竜の軌跡を婚星よばいぼしと呼ぶのなら、彼の魔力を奪ってみせてください。そうすれば、明け方までふたりでいられるのですから。

 この頃は竜が本当に願いを叶えられるとは知らなかったし、彼は魔力を失うまでに千年ほどかかっているが、こうなったのは彼女わたしのわがままのせいだといい。

 願いといえば、ヒカリの泉への往路で見た夢。風の力を借りたひとひらが海を越える夢。今まさに、彼女わたしは抱きかかえられて飛んでいる。

 正夢だ。

 私は花のひとひらで、彼は風だったのだ。懸命に何かを話しかけて、でもごうごうと吹きすさぶ音に搔き消されてしまうのに、彼の笑い声だけが聞こえる。こんなにも大切な記憶をどうして忘れていたんだろう。

 胸のうちでじんわりと拡がる温かい感情は、後悔という名の冷たい外気に触れて結露する。心臓が水浸しになるのは嫌だけど、私はいつもより遠回りをねだった。そしたら。

 

「歩くような速さで。アレグロ、アレグロ」

 

 といって減速の指示を出してくれた。表現者である彼は魔術分野における想像力にひいでており、特別な訓練をせずとも複雑な命令を与えることができた。しかしその持って生まれた才能に頼りきりで、こうやってスペルの意味を間違えたりするのは不安要素の一つ。


「それでは速くなってしまいます」

「アレグロ、アレグロ」

「ですから」


 知ってるよ、と彼の唇が言の葉を描く。


「柄にもなく焦っているのかもな」


 決してそれが聴こえていたわけではないはずなのに、私はそのとき、彼が不安を飲み込んだのだとわかった。


「……なあ、アイルは何が好き? 声が綺麗で、魔法のことになると少しうるさくて、食べるのが好きで、編み物は苦手。一度決めたら梃子てこでも動かないし、泣き虫で放っておけなくて、甘やかされるのが好き。夢見がちで世間知らずなところがあって、すぐに調子に乗って痛い目にう。村の子どもたちと歌うのも好き。寒いのは嫌い。海はあんまり。僕の話をいつも楽しそうに聞いてくれる。おぶられるのが好き。あとは、何が好き? 僕はアイルの全てを知っているかな」

「うちのマルベリーがとても好き」


 普段は病気がちな私を労わって、空では落ちないように支えてくれる優しい指を揉みながら答えた。ごく身近なものを選んだのは、それ以外だと居なくなってしまう気がしたから。それくらい彼の指は、ひどく震えていたから。私は気づかないふりをしてあげた。


「それは食べることに含まれる。……うん、そうだな。最後に寄り道をしていこう」

「冷えてきましたものね」


 彼は小さく頷いて進路を変える。魔術繊維という革命期の素材製法が人口に膾炙かいしゃする以前、この一帯はへドリスにおける主要な養蚕地ようさんちとして栄えた背景があり、うちでは見渡す限りの広大な桑園そうえんを管理していた。

 月の傾きに合わせて眼下の景色が剪定前の桑畑の輪郭に変わり始め、嗅ぎ慣れたヤマグワの香りが立ちのぼる。これらは主に秋蚕あきごの飼料になる。なかでも見晴らしのよい丘の一角は彼の画材道具によって占拠されており、私たちはそれを目印に着陸をする。

 まずは夜灯に群がる羽虫を〈風〉で散らし、どどめ色の果実に鼻を押しつけてみる。果樹の旬はふたつきばかり過ぎたが、収穫時期を魔法でずらした株はいけそうだ。

 

「ここに来ると思い出すよな」感慨かんがい深げに彼は言う。「僕がおまえに出逢い、おまえが恋文つけぶみを受け取ってくれた場所」

「そんな恥ずかしいこと、何度も言わないでください」


 こういった話はもう飽きるほど経験した。故郷を亡くした過去がそうさせるのか、彼は思い出に拘泥こうでいするきらいがあった。それはへドリスの海を護りたいという動機の根っこにも含まれているのだろう。

 ただ、忘れてはいない。

 彼はよく桑園の風景を描きにきていて、それ自体に興味はなかったのだけれども、私が収穫をする横で断りもせずに食べてきたものだから、文句の一つでも言ってやろうと思ったのが始まり。彼にしてみたら単なる通りすがりの女だったのでしょうけど。だから私たちの出逢いに良し悪しを付けるとしたら、最悪がちょうどいい。

 それに加えて手紙のなかの彼の語りはどうも長ったらしいし、きたない字を解読しきる前に冷めてしまうのが怖くて、答えは決めているから口で言えとかしたのだ。当時は想いのたけを文字で表すのが主流で、意外にも俗な恋愛観を持つ彼には難題であったのか、しかめ面のまま悩みだしたのには笑えた。

 

「思い出の原点でふたりは別れる。きっと美しい物語になる」

「まあ、縁起でもないことを。そんなもの駄作に決まっております」

「では名作の定義を聞こうか」

「空想の読み物なのですから、ただ楽しいだけでいいのですよ」

「こないだ、アイルが読んでいたやつだろう。対岸むこうの港町のほうで流行っているらしいし、戦地でも誰かが持っているかもな。参考までにあらすじを聞いておきたい」

「夫の出兵中、妻が寂しさをまぎらわすために不貞をはたらく内容で……」

「はははっ! 聞かなきゃよかったよ」


 今となっては常習犯の彼がそうするのにならい、熟れた実をかじる。悪い女になった。甘酸っぱいマルベリーは青の時代の味がする。母がよく言っていた。人生最大の不幸とは、幸福であるほんの一瞬の時期がそうとは知らずに過ぎ去ってしまうことだと。南方生まれの母は、故郷の桑畑から未だに消えぬ戦火を憎んでいた。母がマルベリーを語るとき、そこには憎しみと郷愁の念が混ざる。


「なんにせよ間に合って良かったですね。このようすだと、明日は最後の収穫になるでしょうから」

「うまいが日持ちしないのは悔やまれる」

砂糖漬けジャムでよければ、うちのものを持っていきますか?」

「いや、いいよ。ひとりで食べても寂しくなるだけだ」


 私にとってはさっぱりと喉元を流れる果汁も、彼との日々も幸福の象徴であった。それが彼にとっては寂しさに変わるのか。不思議な果実だと思いながら、もう一粒を奥歯で噛み締める。


「そうだ、おまえに相棒を渡しておこう」

「相棒?」


 そういって袖口に〈収納〉されている筒状の箱を取り出した彼は、上部の結び目を確認すると私のほうに投げて寄越す。ほのかに塗料の匂いがした。


「といってもただの筆だよ。死ぬつもりはないけど、描く余裕もないだろうから、形見のようなものだと思ってくれ。蔵にはいくつか作品も置いてある。それ自体に値がつけばいいが、一部の貴重な塗料だけでそれなりにはなるだろう。生活が苦しくなったら売るといい。僕の絵は、アイルの糧になるのが嬉しくてたまらないと言っている」

「う、自惚うぬぼれないでください。大した値などつきませんし、いくら私でもあなたの絵に食欲などはわきませんよ」


 彼は心なしか呆気に取られた顔で二日目の無精髭を触り、細い肩背かたせを丸めて何かを考え込む。その際に取り落とした実を拾い上げるついで、私は足元に散らかった農具の土を魔法で払い、あとは手作業で整頓しながら反応を待っていた。


「……まあ、それもそうか。ならばアイルが使ってやってくれ。おまえには絵の才能がある」


 返事に数秒の間を置いた。


「いきなり何を言いだすのやら」もはや溜息すら出てこない。「私が描いた絵のさんざんな出来栄えをご存じでしょうに」

「木のバケモノのことか?」

「祖父のつもりですが」


 時化空しけぞらによってもたらされた休漁日を持て余す祖父が、その帰り道に眺めたであろう景色。黒くえた棚雲たなぐもかられる時明ときあかり。雨ざらしの秋樵あきごりを積みなおす祖父。むしろのように織り重なったヤマグワの枝葉えだはがつくるくだり闇。

 幼少のみぎりより脳裏に焼きつけた完璧な情景をありのままに表現したのだが、どういうわけか描画びょうがの過程でバケモノに変わった。ようするに絵心がなかったのだ。


「なに、見てくれなど気にするな。天才とは歩き続けた凡人の称号だ。あれからの練習量を僕は知っている。その大いなる旅こそが才能の本質である。生まれつき脚が長くて一歩の大きな旅人はそりゃあいるさ。金持ちの息子なら旅路はうんと楽になる。アイルも歌が上手いだろう。最初から便利な道具を持ってるやつは羨ましい。でもな、裸一貫の足跡の多い旅だって魅力に満ち溢れている。なによりも僕は、おまえの絵が好きだ」


 このときも。

 私は、彼の喜ぶ顔がみたくて描き始めたのだろうな。

 

「……旅か」彼は心残りがあるように自身の言葉を反芻はんすうした。「本音をいうと、僕もこいつらとの旅をしていたかった。惰性で続けていた無意味な旅だとしても、死ぬまで手放すつもりはなかった。でもなぜだろうな。こいつらが手元を離れたというのに、これっぽっちも未練がない。たぶん、おまえのせいだ」

「私のせい?」

「そうだ。僕の母国では社会全体が魔術にっていた。不健全な人工物ばかりが建つ国では、手間のかかる画業への差別が酷くてな。魔法使いの血統としては比較的良家の生まれで、才能もあったからさ。期待されていたんだ。画家になる夢を口に出すことすらできなかったよ。やりたくもない魔術で食いつなぐ毎日は、掃き溜めのなかで息をするみたいに苦しかった。ずっと旅をしたいと思い続けていた。そのうち限界が来て僕は逃げ出したものの、せいせいとしたのは重圧がゼロになる瞬間くらいで、今度は生活苦にあえぐ窮屈な日常が待ち受けていた。加えて戦時下における弾圧行為とも戦わなくてはならない。夢をまもり抜いたという誇りだけは味方だったが、孤独を忘れられるほどじゃない。世間の冷笑に耳をふさぎ、酒欲しゅよくはじおぼれる、その繰り返し。ただ死んでいないだけの日々を過ごした……」


 過去との折り合いをつけたふうな穏やかな口調の彼は、成木せいぼくのうちの一葉を選び、魔法でヒト型にくり抜いた。それをてのひらの上に乗せたまま〈風〉を吹かせ、桑の小人を夜空へと運ぶ。小人は彼自身の凋落ぶりを表すかのようにはらはらと舞って落ちた。


「母国がほろびたときでさえ、戦争が起きてくれてよかった、これで後ろ指をさしてきたやつらの罵声も減るだろうと、心のどこかで思ったよ。僕はどうしようもないやつだった。

 とはいえ帰る場所も、見返したい相手も失った僕は、いよいよ生きるのが面倒になってね。生きていたくはないが、死ねる勇気もない。だからこの足が腐るまでは旅をしようと思い、この村にきてみたら桑園の規模が物凄くてな。そこでは髪の青いお嬢さんがやたらと綺麗な鼻唄をうたいながらマルベリーを摘んでいた。

 僕はこんなにも虚しい気持ちで肺が破れそうだというのに、おまえのその生きるのが楽しくてしょうがないという顔にむかついて、やり返すような心持ちで白昼堂々と盗んでやった。ほんと、どうしようもないやつだった。

 それが今はどうだ。希死念慮にとらわれていたはずの僕が、こんなにも怖気づいている。僕が生きたいと思えたのはおまえのせい。それ以上にアイルを生かしたいと思うのも、いさなに争いのない時代を見せてやりたいと願うのも、やはりおまえのせい。おまえのせいで僕は人間に戻れた」


 彼は嬉しそうにしていた。

 伝えなければ、と私は覚悟を決める。


「奇遇なことに、私も旅について考えておりました。あなたが果てしない航路を制覇するにあたり、海図がなくてはなりません。ゆえに初めて私にくれた絵を、ここで返そうと思いまして。筆もあなたが持つべきです」

「気に入らなかったのか?」

「えぇ、まったく」


 笑いながら相棒たちを返してやると、彼はあからさまに顔を顰める。


「しかし僕の旅はもう……」 

「終わってません」彼女わたしは断言した。「私たちの出逢いは果樹風木ふうぼくの導きによるのではないでしょう。あなたが旅を続けていたから出逢えたのです。どんなに苦しくても絵画かいずを捨てなかったから、筆はやがて松明たいまつとなって小さな奇跡をともした。ですからまだ、あなたは大いなる旅の途上にいる」


 深く息を吸って、一息で吐ききる。


「もしも……、もしも神様がありきたりを好むのならば、この筆と絵をあなたが捨てずにいる限り、これらは再び、あかりとなって私たちの魂を引き合わせる。夜籠よごもる時代のわれらのさだめを照らす松明たいまつになりましょう」


  声のりんとしてふるまう瞬間を知り尽くした彼女わたしの息遣いがいい。なるほど確かにいい声をしている。


「まいった、僕の負けだ。できるだけ合間を見つけて足跡を増やそう。ゆくゆくは大きなだいだいあかりをつけて、また逢いに行くよ。その時、アイルは気づいてくれるといいな」


 気づきますとも。彼女わたしが答えるのを聴きながら、夜霧の濃い森での出逢いに思いを馳せる。だいだいあかり。あの日、私は気づいてあげられなかった。魔法のランタンばかりに気を取られていたから。気づくべき灯りはバックパックに仕舞われていたのに。

 千年前のたからを示す一枚の絵画かいず。穂先の傷みの激しい使い古された丸筆たいまつ。留め具のゆるいイーゼルはさしずめ羅針盤コンパスあたりかな。

 海図は古くなるたびに描きなおされて、筆の買い替えは何回目だろうね。イーゼルはどうかな。さすがに朽ちてしまうかな。当時のものは何一つとして残っていないだろうけれど、それでも揃えてきてくれた。軽装だなんて、とんでもない。私に対してのみ絶大な威力を誇る最高級の装備じゃないか。

 そりゃあ、食べ損ねてしまうよな。その日はきっと底冷えの孤独が耐えがたい夜で、千年ぶんの奇蹟の大火が放つ暖を欲したに違いない。こじつけでもいい。信じることはヒトの営みのひとつ。

 

「ヤマグワの葉が落ちきって季節をひとつまたいだら、へドリスの大地は雪のふすまに護られる。北に棲む女アエロウ吹雪ふぶくまでの辛抱だ」


 その昔、アエロウとは魔物ではなく草木を枯らす凛冽りんれつたる朔風さくふうを指していた。アエロウはいつも私たちの味方だった。


「はい。私たちにはアエロウがいますものね」


 彼女わたしは力強くうなずいて、短い祈りを捧げる。これから大嫌いになるおまじない。

 この戦争で彼が命を落とすことを、私は知っていたのかもしれない。もしくは霜の病による自身の夭折ようせつを予知したのかもしれない。



 結局、アエロウはいちばん大切なものを護ってはくれなかった。私が鳥嫌いで潮風とも無縁の魔物に生まれ変わったのは、たぶんそういうことだ。




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