幕間 幕間  嫌いだったはずなのに

幕間 ー1



「俺は認めません。兄上が宗教をたよったまではいいとしても、どうしてそれを国教なんかに! これはわなです、王家のかさに着て権力を強め、そのうち王位をさんだつしに来るに決まっています!」

「冷静になれテオフィルス。少なくとも、私が生きているうちはない。ナミヤ教は信者も多く、団長と聖女を中心によくまとまっている組織だ。しかしその教義も実態も、我々王家をるがすようなものではない。だから力を借りただけで、国教化は当然の礼だ。信じられぬならテオフィルスがその目と耳でかくにんしてきたらどうだ?」


 兄上との会話を回想しながら、俺はセルマの顔をぼんやりとおもかべていた。

 セルマはなぞの女だった。俺の入信を言い当てたし、この性格も、入信における不純な動機まであっという間に見破られた。

 あのにじいろひとみに見つめられると、全てかされているようで落ち着かなくなってしまう。だというのに、神秘的なかがやきから目をらすのは至難のわざだ。

 俺は正直、ナミヤ教を集団だと決めつけて乗り込んだ。ところが、すぐにはなをくじかれる。

 セルマの力はすごかった。あれは本物の聖女だ。聖なる力を持ち、だからこそ人の心が読めるのだと俺はすぐに確信し、敬服した。

 その考えがひっくり返ったのは、クヴァーンきょうまごむすめあくばらいをした時だ。

 悪魔祓い自体は俺もそれまでに何度か同席していたので、手順などは理解していた。あくきをに座らせ聖水やハーブをあたりにき、聖女が『きよめの口上』を述べる。

 いつもなら、口上の後にセルマが対象者のかたたたき、「これであくじょうされました」と宣言してしゅうりょうとなる。悪魔の姿はだれにも見えず、声も聞こえないのだが、セルマがもうだいじょうだと告げた途端、どの信者もあんしてがおを取り戻す、というのがお決まりの流れだった。

 悪魔は見えない。でも、セルマには見えている。そういうものだとみなが言うので、俺も自然とそう思うようになっていた。

 ところがあの日はちがった。セルマがむすめの肩を叩いたと同時に、娘の首の付け根から黒い蒸気がし固まり、あっという間に異形となったのだ。

 初めて見た異形、つまり悪魔。修道らが次々とたおれていき、通常のこうげきでは歯が立たないと絶望をきつけられた。

 だとするならば、このじょうきょうけるのに必要なのは、聖なる力。

 セルマだけが持つという聖なる力なら、倒せるのではないか。だから俺は彼女を頼った――が、セルマはそんなもの持っていなかったのだ。

 虹色の瞳とせいこんを有し、人の心もたちどころに読む。にもかかわらず、にせものの聖女。

 俺はがくぜんとした。今までだまされていたことにいきどおり、それと同時に安易に彼女を信じてしまったおのれおろかさに腹が立った。


 ――聖なる力がないのなら、最初からそう明かせばいいものを。うそをついて信者を騙すなど。


 セルマにしんらいを寄せかけていたことがずかしかった。誰にも話したことのない胸中も、彼女にはずいぶんと喋ってしまっていたからだ。敵であると知っていたなら絶対に語らなかったのに。

 俺はセルマに頼ることをやめた。そして一人で悪魔にたいしようとした時、がみてんけいを受ける。


『テオフィルス、あなたに力をさずけます』


 とつぜん周囲がまばゆい光に包まれ、そのしゅんかん知らぬ声がひびいた。

 耳鳴りのようでもあり、鳥のさえずりのようでもあり。あるいは、無音。ちょうかくとおして頭の中に直接響いた気もする。


『その力は退たいの力。悪魔を見極め、浄化することができるでしょう』


 ――女神ヲウルだ。


 俺は直感した。セルマにはない聖なる力を、女神が俺に授けようとしていると。

 俺は信心深い信徒ではなく、入信してから日も浅い。もっとふさわしい者がいるだろうに、なぜ俺が選ばれたのか、正直今もわからないままだ。


『あの子は誰よりもかしこく、誰よりもあわれな子。だからあなたが守ってあげて。セルマを救ってあげて――』


 セルマ。

 女神はたしかにその名を出した。セルマを守るため、俺は女神に力をあたえられたのだ。

 まばたきをすると、元いた部屋に俺はいて、悪魔と向き合っていた。女神の声が聞こえる前から、そう時間は経たっていない。むしろ一秒も経過したようには思えない。

 かすかなぬくもりを感じ、手に目をやると、にぎったけんが青白い光を放っていた。

 通常ならばあり得ないことだ。ちょうじょう現象が、俺と周囲に起こっていた。

 しかし俺は落ち着いていた。何が起こっていようとも「そうか」と自然に受け止めることができた。そして、修道騎士がちできなかった化け物を、今の俺なら絶対に倒せるという自信すらあった。

 剣を握る手に力を入れ、一歩み込むと同時にりつける。悪魔の体に切っ先がれる前から、剣のせきが光って見えた。この光をなぞるように剣を通せばいいのだと、じん

えた何者かが俺に教えてくれているようだった。外すことなど考えられぬほど、時間の流れもおそく感じられた。

 なぜ? ――と、ほうかいしていく悪魔をながめながら、俺は自問をかえす。


 ――なぜ俺が聖なる力を得たのか。

 ――なぜ女神からセルマの名が出たのか。

 ――なぜ女神はセルマを「救ってくれ」とこの俺にたのむのか。


 セルマは聖なる力を持たない。聖女としての三要件を満たさないのに、それをかくして聖女としてっている。

 つまり詐欺師だ。その詐欺師を、どうして女神は救いたいのか。

 聖女をかたっていたことにセルマがしんに反省するのなら、俺はもちろん協力するつもりでいた。女神が俺に命じた内容もしみなく明かしただろう。

 ところがセルマは反省するどころか、俺をおどし口止めした。

 きわけが、あのキスである。

 王宮にいたころのトラウマのせいで、俺は女性が苦手だった。会話するくらいは問題ないが、近寄られるのは受け付けない。れられただけでとりはだが立ち、反射的にはら退けてしまうこともあった。

 セルマはそれを知ってか知らずか――打ち明けた覚えはないが、かれていてもおかしくない――、俺が不快に思うきょには絶対に立ち入ってこなかった。むやみに触れることもないし、俺の容姿についてめもさげすみもしない。

 王弟という身分にもいっさい触れず、単なるさいとしてしかあつかわず、だからこそ俺もセルマに気を許していたという面もある。

 だというのに、キス。

 不意をつかれた。セルマのくちびるやわらかかっ……そんなをされると思ったこともなかったので、俺は激しくどうようした。

 セルマはそのキスを『祝福のせっぷん』と名づけ、彼女の持つ聖なる力を俺にじょうするためのものだとのたまった。そうして、俺はセルマの噓に加担させられたのである。

 俺の母はあの悪名高きテレシア・トーヴァ・レグルスだ。売国貴族の言葉にまどわされ、いかにもさんくさうらなに惑わされ、国を混乱におとしいれた女王。

 その血をいでいるからこそ、俺は常に潔白でありたかった。正直者が損をすると言われても、正直者は愚かだと言われても、俺は俺が正しいと思ったことだけ選んで生きていたかった。そうすることでしか、俺が生きる道はないとさえ思っていた。

しかしセルマのせいで、俺は己の決めたことをげざるを得なくなった。

 セルマの言う通り、俺がいくら真実を語ろうと、国民は信じてくれないだろう。必死になって説得にかかればかかるほど、国民は俺の言葉を噓だと思うようになる。そして出来上がった「噓つきの王弟」は、いずれ国王を困らせることになる――。

 くやしいが、自然とその未来になっとくができてしまった。だから兄上にめいわくがかかることをけるため、俺はセルマに従うことになったのだ。

 どうしてこんな詐欺師のことを、女神は救えと言うのか。悪の道から救えと言うなら、すでにおくれではないのか。

 セルマへの見方が変わったのは、その後だ。

 あれは、クヴァーンていでの悪魔祓いで負傷した二人がもどってきた日だった。これでようやく全員が復帰するとあって、朝からセルマはうわついていた。

 俺はその待ちわびる様子すらまやかしなのでは? と疑っていた。初めて悪魔にそうぐうしたあの日、セルマは負傷した仲間たちを置いて我先にげようとしたからだ。

 負傷者はみな気を失っていたから、セルマのこうを知らない。知っているのは俺だけ。

 ばくすることも考えたが、セルマならばつくろうなどお手のもの。それに教団は彼女のしんぽうしゃばかりで、俺の言葉などもくさつされるに決まっている。だから俺はちんもくを選んだ。

 修道女たちに再会すると、セルマはほおがこぼれ落ちんばかりのみを浮かべて喜んだ。

 だが、俺は騙されない。あのセルマのことだ、きっと演技に違いない。

 セルマたちの会話を聞きながら、俺は彼らをあわれんだ。


 ――そなたらがしたう聖女は、実は聖女ではなくじゃじょだ。……ていせい、悪女。

 ――慕う相手が悪かったな。そもそも、セルマが本物の聖女だったならば、そなたらにも負わせずに済ませられたものを。


「あなたたちを守れなくてごめんなさい」


 二人をねぎらい、うすっぺらい謝罪の言葉を口にするセルマを、俺はしゃに構えながら眺めていた。


 ――どの口が言うんだか。最初から守る気などなかったくせに。


 彼女らが危険な目にったのも、死にかけたのも全て詐欺師セルマのせいだ。

 しかし修道女が否定する。


「とんでもない! セルマさまは悪魔を倒してくださったではありませんか!」


 ――悪魔を倒したのは俺なんだが……。


 誰かに褒めてもらいたいわけではないが、俺の功をさらうのがセルマだということがに落ちない。

 ついには修道騎士のエイギルも便乗してうなずく。


「あの時、セルマさまが悪魔を部屋の外へゆうどうしてくださらなかったら、我々は悪魔によって殺されていたことでしょう。心から感謝しているのです」

「…………?」


 ――今、なんと?


 理解するのに時間がかかった。


 ――そんなまさか。セルマが悪魔を部屋の外へ誘導?


 直ちにセルマの反応を確認したかったが、あいにくセルマは俺に背を向けており、顔を見ることができない。

 いらちとしょうそうかんに唇をみながら、あの日の出来事を回想する。

 部屋の中には俺とセルマ以外に修道騎士三名、および修道女と少女。彼らは全員動けず、悪魔は次なる攻撃相手を探していた。セルマは俺に「逃げるのよ」と言って、一目散にとびらへ向かった。俺はそれにやむなく続き、さらに悪魔も追ってきて……。


 ――もしも俺たちがあの部屋に居続けたら、どうなっていたか。


 まいを起こしそうなくらい、心臓のどうが速くなった。


 ――俺は何か、大きな思い違いをしていたのではないか……。


 セルマは逃げたのではなく、自らをおとりとした? 聖なる力がないなりに、人を助けようとした?

 こんな時に思い出すのは、俺にとって都合の悪い言葉ばかり。


『私の言葉で彼らが救われるのなら、誰に何と言われようとこれからも喜んで噓をつく』

『真実が必ずしもその人のためになるとは限らない。私は信者を支えたいだけよ。誰かを救うための噓の、何がいけないと言うの?』

『相手のためにならない噓は私だって使わない。だからみんな私を慕ってくれているのだと思うのだけど、わかる?』


 聖女とは、何だ。聖なる力を持っていなければ、聖女にはなれないのだろうか。人を思いやる心がなくても、聖女になれるのだろうか。

 たんにわからなくなった。これまでの価値観ががらっとくつがえされるようなゆうかんきょうした。その反面、その先を見たい気持ちが俺の中に芽生え落ち着かない。


「治ります! こんな怪我、すぐによくなる!」


 修道騎士のエイギルの大声に、俺は我に返った。

 どうやら彼は、負傷したがまたセルマを守らせてほしいとうったえているようだ。くわしい話は聞いていなかったが、おそらくそういうことだろう。

 エイギルはまつづえを使っていた。足の怪我がまだ完治していないからだが、セルマはその怪我以外にも、手の負傷をてきした。

 俺も剣を扱うからわかる。あくりょくが入らないのはけんにとってめいてきだ。つまり、セルマの言葉が真実なら、エイギルの修道騎士としての未来は……。


「でも、俺は、セルマさまをお助けするためなら、この命など惜しくないっ!」

「わたくしは惜しい。エイギルの命もヘレーナの命も、すべての命が惜しいです。絶対に、何があっても、もう二度と悪魔などにはうばわせない」


 ――もう二度と? 一度目があったということか?


 エイギルはけいけんな信徒だ。だからセルマの聖女性を信じ、己の全てをセルマにささげるかくなのだ。

 それに対するセルマの返答に、俺はさらに狼狽うろたえた。いつもならば誰の前でもおだやかでおっとりとした聖女を演じている彼女が、声をわずかにふるわせながら、力強く宣言したのだ。セルマのそれを俺はもはや演技とは思えなくなっていた。

 セルマは己よりも頭一つ分大きなエイギルをき寄せ、受け止める。


 ――おい。いくらなんでも触れすぎだろう。エイギルもこばめ、相手はおまえの母でも恋人でもなく、聖女だぞ!


 俺は無性にエイギルがうらやま……、いらいらして、セルマの背中をにらんでいた。

 そして、俺がセルマへの評価を決定的にてんかんさせたのは、エヴェリーナじょうの一件だった。

 彼女の父、ハーパニエミ卿とは母の在位中からの付き合いで、母の暴走を止めようとほんそうしてくれた数少ないゆうかんな貴族だ。

 その娘エヴェリーナは、幼いころから卿とともにしばしば王宮にやってきた。だから俺も面識があったのだが、いつしか俺は彼女からねつれつなアプローチをらうようになっていた。

 しかし俺は知っている。彼女は最初から俺をねらっていたのではなく、兄上に近づいたもののぎょくさいしたから、俺にくらえしたことを。

 最初のうちはぐうぜんよそおい出くわして、時折話をする程度だった。それなのに、いつしかせっしょくが増え、どさくさにまぎれ俺に体をさわらせようと仕組んだり、挙げ句の果てに体調不良を装って俺をこうとしたことさえあった。しかもその後、俺が彼女をおそったのだと事実と異なるうわさをばら撒かれた。

 あっという間に噂は広まり、一時王宮は俺の話題で持ちきりになった。あの時は本当に生きたここがしなかった。

母親の悪政のことにずいして語られるのもつらかった。俺は母とは違う道を歩もうともがいていたのに、全てにじられたような気になった。


 ゆいいつ俺を信じてくれたのは兄上だ。兄上がエヴェリーナ嬢の話のじゅんに気づいてくださったおかげでぎぬは晴れたが、当時のことは今でも夢にうなされるくらい、俺の心をむしばんでいる。

 そしてそれ以来、エヴェリーナ嬢を視界に入れるだけで俺の心と体にはきょぜつ反応が現れだした。その症状は日に日に悪化し、最終的には全ての女性に苦手意識を抱くようになっていた。

 久しぶりに会ったエヴェリーナ嬢は、ひと目見ただけで悪魔にかれているのがわかった。もしも俺が生まれながらにして女神から聖なる力を授かっていたなら、こうなる前に対処できていたかもしれないが、いまさらそんな話をしても遅い。

 彼女が俺に付きまとっていたのは、悪魔のせいだった。そのしょうに、悪魔祓い後の彼女は以前の彼女とはまるで別人だった。

 もしも俺がエヴェリーナ嬢の立場だとしたら、仮に悪魔のせいだったとしても一方的に好意を寄せ、めいわくこうを繰り返していたなど、死にたくなるほどのてんだ。おまけに記憶もないなんて。

 エヴェリーナ嬢もそうだったからこそ、朝っぱらから泣き明かしていたのだと推測する。

 しかしセルマは言葉たくみに彼女をしずめ、落ち着かせ、笑顔にして帰路につかせた。

 エヴェリーナ嬢の馬車を見送ったのち、セルマは俺に語った。


「人はみんな、自分のことを理解してほしいと思ってる。その願いをかなえてあげれば、心を開くようになるの」


 また適当なことを言いやがって、と俺はくさしたが、セルマは決してゆずらなかった。


「テオは新しいものが苦手な一方で、信じやすくがたい。自分よりも人のための苦労を惜しまないやさしい人。今はいないかもしれないけど、あなたの理解者は必ず現れるわ。女性に対する苦手意識も、その人がきっといやしてくれる」 


 ――ああ。なんだ、そうか。どうりで。


 その瞬間、俺は己がどれだけ未熟だったかをさとった。俺は愚かにも、知らないことをさも知っているかのように装っていただけだったのだ。


「――そうか、セルマは聖女なんだな」


 どうしてセルマの周囲には彼女を慕う人間が多いのか、俺はずっと疑問に思っていた。

 エイギル然り、ヘレーナ然り、ラーシュ然り。きっとみな、セルマの言葉に助けられた者たちなのだ。

 そして俺も、どうやら仲間入りすることになりそうだ。


「俺は君に理解してほしい」


 ……いや、「仲間入り」では満足できそうにない。

 大きな虹色の瞳、小さな鼻、ももいろの唇。きゃしゃな首もかたはばも。


ねじ曲がった性格の悪さにばかり囚われていたが、そのゆがみが作られたものだと気づいた途端、セルマのことがとても美しく見え始めた。

 女性に恐怖していたことが噓のようだ。あるいは、セルマだけが恐怖の対象外になったのか。

 セルマは祝福の接吻以外で俺に触れようとしなかった。連れ立って歩いている時も、ともに食事を取る時も。セルマは俺が警戒しなくて済む距離を、いつなんどきも保ってくれた。

 さとい彼女のことだ、俺が女性を避けていることにも、とっくに気づいていただろう。だから俺をそれとなくづかい、深入りしないでいてくれたのだ。

 だが、今はその見えないかべを俺がこわしたくてたまらない。セルマにとって俺が一番で唯一の存在になりたいのだ。


「俺がセルマの一番の理解者になる。だから、セルマも俺の一番の理解者になってくれ」

「………………あ、そう」


 よくようのないつれない返事にもおもむきがある。ふいっと顔が逸らされた瞬間の、銀色のかみおどる様子。

 俺はセルマから目がはなせなくなった。

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