第12話終結

いぬい健太は銃口を向けた。

「みんな、動くんじゃねえ。あんたら、知り過ぎたんだ、黒井川警部と戸川先生には死んでもらうよ!」


パン


乾いた銃声が聞こえた。

乾は腕から血を流している。やっと、岐阜県警が到着したのだ。

「その、ライフルを下に置きなさい」

撃ったのは小林千紗で巡査部長であった。

「こうなったら、皆殺しだ!」

乾は小林に銃口を向けた。

すると背後から、黒井川警部が急所外して発砲した。

乾は倒れた。


「千紗ちゃん遅いよ!」

「解決したんでしょ?いいじゃない」

「言っておくが、僕は君より2階級上の警部なんだよ」


田崎は現行犯で岐阜県警に確保された。

乾は医療刑務所で傷が癒えるのを待つそうだ。


山荘内は、刑事や鑑識で一杯だった。

冷凍室の遺体も回収した。


「あの。黒井川警部、戸川先生お話しを伺いたいのですが」

「ちょっと待ってくれる」

黒井川と戸川は事務所で喫煙した。

ま、しばらく吸ってなかったのでタバコがうまかった。


丸田はこの日を持って、飛騨山荘を閉めた。

これでおしまい。


大団円。

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飛騨山荘殺人事件 羽弦トリス @September-0919

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