第11話動機の鑑定
田崎はくすくす、笑い出した。
「小田切さん、いい気味だわ。殺せなかったのは残念だけど、恐怖に
「なんとまぁ、ひでぇ事を」
丸田が呟いた。
田崎は続けた。
「そして、顧問の森田先生に山野さんは相談し森田先生はいじめの度が過ぎていることを悔やみ、3人を警察に突き出す前に山野さんは自殺してしまった。彼女はレイプ後妊娠してしまったの。そして、何も出来なかった自分を責め森田先生は自殺してしまったの。私は森田先生と結婚を前提にお付き合いしていたの。だから、4人の生徒は絶対ゆるさない。だから、殺人計画を私は立てた。都合良く陸の孤島になったこの山荘で連続殺人を行った。これが全て……」
「田崎先生、気持ちは分かります。しかし、殺しはいけません」
「あはははは」
「一応あなたはには、手錠掛けます。ワトソンくん、今何時?5時43分です」
後もう一人。
「そこの田山幸子さん、否、
「な、何をおっしゃってるですか!私は女性です。胸も、作りモノではありませんよ!」
「あんた、ピル飲んでるね。女性ホルモン摂るとふくらむんだよ。喉仏もけずったし」
「私は女です」
「いいえ違うと思います。ね、ワトソン君」
「乾さん、男性と女性では頭部の形が違うんですよ」
「……」
「おでこが丸っこくなっているのは女性なんですが、あんたは丸っこくない、それで私や黒井川さんは一瞬で理解したんです」
丸田が言う。
「誰が、脅迫状を出していたんだ。黒井川君」
「たぶん、田山幸子でしょう。町は危険すぎる。この飛騨山荘を乾は隠れ家にしたかった。だから。山荘は丁度良かった。だから、脅迫状を書いたんです」
みんな、説明を聴いていると乾は廊下に出て、盗んだ散弾銃を手にしている。
田山幸子こと乾健太は、銃口を黒井川に向けた。
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