第23話
《殺華》(陽友都)side
「ヘイ。殺華」
「いま仕事中だろ?黙っとけ」
「いいじゃん。仕事っつても依頼ねーじゃん」
アメリカでも仕事を入れようと思い、
コンピューターに詳しい奴を探してたら
しかも、コンピューターに詳しい。
よっし、て思っていると、うるさかった。
クッソ。
「ねーねー聞いてるー?」
「うっせ。一生黙っとけ」
ピコン
「今、依頼来たけどどーするー?20日以内」
「受ける」
「わかりましたー」
「んじゃ!情報取集してきまーす」
シッシッシ
さっさと行くように追っ払った。
* * *
3日後
「情&報と状・況ゲットー」
「早いな?」
「だろ~?取柄なんだぜ~?」
「あ゛ーーー。うっぜ。褒めんとホントうっせ」
「え。ダジャレ?きっしょ~」
「ッチ。さっさと情報出せ」
「へーい」
名 デジン・シ・ダック
性 女
身長 約175㎝
男性の誑かしがエグイらしい。
およそ12人に上るらしい。
アメリカ人を殺すのは初だな。
しかも、夜系も初だ…
「てか、女性は珍しいな?」
「この依頼女性から。つまり~?」
「復讐」
「ピンポンピンポーン!大正解!」
「うっせ」
「それ、口癖じゃないですか~?」
あまりにも、感情の少ない復讐だなって思った。
初めて思った。
誰がどんな事をしてても、殺せばいい、それしか考えていなかった。
なのに―――……
「ちょーい。殺華」
「…なんだ?」
「私も日本連れてって」
「それ今言うことかよ?」
「じゃ、この仕事が終わったら!」
「わかった」
こいつの
だが、
「ただ、日本に連れて行くだけだ」
俺が、“皐月未”にいられるとは限らない。
少なからずサポートはできるだろう。
「俺が五月雨に頼めば…」
「は?なんて~?」
「いやなんもない」
「れ・いこく!れ・いこく!」
「…何で知ってる?」
「私情報屋☆!!」
プルルルル プルルルル プルルルル
またか。
携帯変えないとな。
「ねね。この携帯変えてくれ」
「私の事人って思ってる~?」
「うるせえ熊」
「んもう~。…このパスワード開けてくんない?」
「0623」
「え。なんかの暗号?」
「誕生日」
「へえ~。彼女さんの?私調べてるんだよ~?」
彼女ではない。
ただ、愛おしいんだよな。
「…へえ。さっきの電話、女の人なんだ~?」
「…」
「無視すんな~!…
「
「男の子じゃ~ん」
「女だ」
「イェーイ。全部引っかかった~」
「彼女ちゃん?」
「…いつ殺しに行けばいい?」
「この話が終わってから!ニコ」
「はい。おしまい」
「はー。もう少しくらい教えてくれてもいいじゃ~ん」
「
「バー。だからおめかしして、行ってらっしゃい?ニッコニッコ」
* * *
(英語でお話ししています笑)
「隣失礼します」
写真にあった女性に声をかけた。
「では、一緒に飲みましょうよ?」
早速かよ。
「ではこの出会いに乾杯かしら?」
「私にはガールフレンドがいるんですけど?」
「少しぐらいいいじゃない?」
ッゾワァァァ
悪寒しかしなくて怖いんですけど…
「お言葉に甘えて。では、乾杯」
殺し屋が恋した上司 @INOTINOKIKI1
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