編集済
素晴らしかったです。雪を口に入れ、吐く息すらも圧し殺してじっと冷たい地面に伏せる、聞こえてくる声、足音。
片言の『出てこい。助ける』
とても伝わってきました。
30発入り弾倉に納まる28発の弾丸。すべての動きを鈍らせる厳冬マイナス20℃の夜、この工夫は一層大切なのかもしれませんね。
お祖父さんが暖炉の前でモシンナガンを抱えて話す様子……そしてガリルを手にするシーンに戻ることで、武器の進歩と共に時代の移り変わりをこれだけで如実に描かれたワンシーンに感動です。
続きもありそうですので、とても楽しみにしています。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この小説はいくつかの別個の小説がインスピレーション元になっていて、特に極寒の北国という描写はその中のとある小説が元になっていたりします。あとは作者の冬の間の実体験あれこれですね。
ガリルとモシンナガンの対比は、もともとはM16A1と名の無い古びた銃だったのですが、寒冷地でのM16の信頼性や武器調達関連の障壁などもあり、イスラエルを差し込んでガリルに、そして古びた銃は歴史的にほぼ間違いなくこれだろうということでモシンナガンにと加筆修正されたところです。お褒め頂いて大変うれしく思います。
編集済
このモラトリアムさを感じさせながら日常と戦場があいまいになっていき、決定的な瞬間にたどり着くシーン運びに息を呑みました。