廊下


『……っ!!』







俺は女の隙を見て廊下を駆け出した。




「あっくん!待ってよっ!」


『誰が待つかよ!』






あの女はやべぇ、今までの女とは違う…確実に狂ってやがるっ!

一刻もこの学校から逃げ出さない……と…?





『ん?……何かがおかしい、』




俺……進んでるか……?







「ねぇなんで逃げるの…?」


いや、今は考えてる暇はねぇ。とりあえず、あいつから逃げることを1番に考えよう。今は最悪なことに3階だ。



違和感を感じながら走っていたら、右手に階段が見えてきた。




『とりあえず降りるかっ、』




やはりどこかおかしい、降りているのに降りていない感じがする。



「綾人くん待ってよ!」




息が詰まる。今止まったら、必ず殺される。上手く息が出来ない。






『はぁっ……?』


俺は呼吸を整えようと、大きく息を吸った。

すると目の前が急にぐらつき始めた。





目の前が……くら…く…………







ドサッ







「ふふ、あっくん。何も考えないで逃げちゃダメだよ?」






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

架空空間 れお @syota_154

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ