ガスメーターボックスに置き配された荷物が誰かに開封されていた話

赤月 朔夜

ホラーではないが実際にあった怖い話

 これは、筆者が実際に経験し恐怖を感じた話です。


 本日、朝に家を出たら玄関扉の横にあるガスメーターボックスが軽く開いていました。

 ガスメーターボックスは普段は閉じています。


 うん? と不思議に思いながらガスメーターをチェックした業者さんが扉を閉め忘れたのかなと思いながら一応と思って中を確認しました。


 ガスメーターボックスの中には小包がありました。


 ここで私はまた不思議に思いました。

 注文した商品はすでに届いていて置き配されるような物はなかったはずだからです。


 最後に注文したのは親に頼まれてたもの。

 それらの商品はポストで受け取り注文履歴でも配達完了で表示されています。

 ただ、親とは共に住んでおらず小包を未開封の状態で預かっていました。ですからポストとガスメーターボックスの両方に置き配されたのかと私は考えました。


 とりあえずとガスメーターボックスの中に入っていた小包を手に取り、宛先が自分宛であることを確認しました。


 そして小包の封が切られていることに気付きました。

 私はこの小包を開封していません。


 え……。と私は困惑しながら中を見ました。


 半年ほど前に私が頼んだ商品が入っていました。


 ですがその商品はすでに到着しています。


 記憶を手繰りその商品について思い出したことがあります。


 その商品は到着予定日を過ぎても届かなかったか商品だったのです。

 ネットショップに問い合わせて配送業者に連絡していただいたものの、連絡が付かなかったとの回答があったと記憶してします。

 チャットで問い合わせをしたのかメッセージとして残っていないので残念ながら詳しい確認が出来ませんでした。


 結果として商品は改めて発送してもらうことになり、その再発送された商品を受け取りました。


 あぁ、最初に発送された物が今になって届いたのか。と、私は考えました。


 商品については納得しました。


 ただ、開封されていた謎が残っています。

 開封された感じから手で破ったようです。


 誰かがガスメーターボックスを開けて中に小包が入っていたから開封した?


 私はここで何とも言えない不気味さや気持ち悪さ、恐怖を感じました。


 小包を開封した人には私がガスメーターボックスに置き配をすることがあることを知られてしまいました。

 今回は盗られませんでしたが今後は?


 そういうことを考えてしまいました。



 私が最後に外出したのは5月21日です。その日に帰ってきた時はガスメーターボックスも開いてはいなかったと記憶しています。

 しかし最後にガスメーターボックスの中を確認した日ははっきりしません。

 親に頼まれた商品の到着を知らせるメールを受け取った5月20日か5月5日のどちらかにガスメーターボックスを確認したような記憶はあります。その時には無かったはずです。


 今回のこともあってガスメーターボックスへの置き配は止めるか、置き配自体を止めるかもしれません。


 置き配、便利なんだけどなぁ……。




 さて、ここからはこのエッセイを書いている途中で小包が開封されていた理由として浮かんだ可能性の1つを書きます。


 それは最近になって発送されていなかった私宛の小包を発見した配達業者が開封したという可能性です。


 小包にはお届け予定日が11月3日と記載されています。

 もし小包の中身が食品であった場合は消費、賞味期限が切れていることが考えられます。


 配達した後に『届け先の人が期限に気が付かずに食べてしまって食中毒などを起こしたら大変なことになる』と配達業者は考えたのかもしれません。

 小包を開封し中身が食品ではなかったので配達。小包に気付かせるために配達員がガスメーターボックスを少し開いた状態にしていた。


 これなら小包が開封されていた理由も、ガスメーターボックスが少し開いていた理由も説明できます。


 この可能性に気が付いてから恐怖は減りましたが、これはあくまでも私の推測です。

 結局のところ事実が分からないままであるため気持ち悪いです。


 もしこの推測が当たっているのであればですが、直接の説明はなくてもいいのでせめてメモ等での説明くらいはして欲しかったです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ガスメーターボックスに置き配された荷物が誰かに開封されていた話 赤月 朔夜 @tukiyogarasu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ