SS#4 メストカゲ調教記録(後編)
ガンマくんの48のスケベスキルリストその1
◇◇◇
「まずはこいつからだ《透明化(インビジブル)》」
「ほぉ。透明化か。これは凄いのまったく見えん」
「見ての通り。身体及び身につけてる物から、触れてるものを透明に出来る魔法だ。これでだな……」
「おい、あるじ。我の股を広げて持ち上げ何をするつもりだ」
ズブリッ!
「のほぉおおおおッッッーーー!!!あ、あるじッ!?まさか透明になってる状態で――」
◇◇◇
「《麻痺(パラライズ)》」
「ほお。ビリビリするの。でもこれならば既存の雷属性の魔法となんら変わらない気がするが……」
「そうだな《麻痺》は既存の魔法のアレンジだ。ビリビリさせて身体の自由を奪ったり意識を刈り取る事が出来るが、こいつの真骨頂はそれだけじゃない。こうして対象を絞って出力を調整すると」
「おっほぉおおおおおおおおッッッ!!!ひゃぅああたまのなかみがチカチカしゅりゅッ……!」
「脳内の快楽を司る部位をビリビリさせることができる。これで脳内回路の報酬系を誤動作させて過剰な快楽をプレゼント」
「あるじぃこれしゅご!しゅごぃッ……!もっとちょうらいッ……!」
◇◇◇
「《女体化(コンバージョン)》」
「あるじの胸が大きくなったな」
「胸だけじゃないぞ」
ペロン。
「これは男を女に変える魔法だな」
「ふぁ!?あるじっ!あるじのあるじが消えたぞッ!?これでは交尾が出来ないぞ!」
「大丈夫だ。ちゃんと元に戻るから」
「ほっ」
◇◇◇
「《転送(トランスポート)》」
「むっ?我の服、無いなった」
「服を一瞬で脱がす魔法だ。ちなみに服だけじゃなくてそれ以外もだいたい好きなところに飛ばせる」
「なかなかに便利な魔法よな。しかし服など邪魔でしょうがない。やはりこの開放感よ」
「このバカヤロウ!」
パチーン。
「ふげっ!?何故急にぶつのだ!?」
「服があるからエロが生きるんだろうが!」
「は?」
メストカゲをすっぽんぽん正座で3時間説教した。
◇◇◇
「気を取り直して《本音(ホントノキモチ)》」
「……これはなんだ?」
「考えてる事が口からダダ漏れになる」
「あるじよ。我、基本的に考えてる事、全部口に出ておるから、これ我に効果無い」
「ハリング、好きな体位は?」
「体位?そうだな。やはり後ろから容赦なく突き立てられるのが好きだな。それで?」
「うーん。効いてるけど効いてないなコレ」
「だから言っただろ」
◇◇◇
「《魔法鏡(マジックミラー)》」
「ほお。一方からしか向かい側が見れぬ壁か」
「あと空中に出して足場にしたりも出来るが、正しい使い方はSS#2でやってるからそっちをよろしくな!」
「急に何を言ってるのだ、あるじよ」
◇◇◇
「《発情霧(エストレスフォッグ)》」
「お!これはあれだな!発情する霧だな!我、これ好き!」
「ご存知の通り。無味無臭、毒素無し故にどんな相手にもだいたい効果が出る」
「すぅーー……はぁーー……あぁーー……あたまふわふわしてきたぞぉ……あるじぃ」
「よしきた」
パンパン。
◇◇◇
「まずノーマル《粘液(ローション)》」
「ぬるぬるだ!」
「これは服を溶かすバージョン《融解粘液(メルトローション)》」
「ぬるぬるで服が溶けてきたな」
「そして媚薬効果付き《媚薬粘液(スケベローション)》」
「ほぉわぁ、ぬるぬるで身体が熱くなってきたな……あるじぃ」
「よしきた」
ヌルヌルパンパン。
◇◇◇
「《変化(メタモルフォーゼ)》」
「おっほ!美味いやつめっちゃ出てきた!食ろうていいのか!?」
「趣旨は違うが、まぁ食っていいぞ」
「むしゃむしゃ」
「これは身体を変化させる魔法だな」
「むしゃむしゃ。あのオークになったのも、これか?」
「そうだな。バリエーションはいろいろある。触手生やしたし、オーク化したりな」
「我の初めてを奪ったあのオーク……思い出しても身体が滾るの!」
◇◇◇
「《刻印(イングレイブ)》……はもう使ってるから効果無いか」
「これだな」
ペロン。
「そう、その淫紋を刻む魔法だ。刻んだ相手をスケベにして従わせる。絶頂する事に力を増す。あとは魔力を供給、抽出が出来るようになる」
「魔力を抜き取られ時のあの快感……うむ!これはいいものだ!」
◇◇◇
「《擬人化(ヒューマナイズ)》も、もう使ってるな。効果はお前自身がよく理解してるよな?」
「うむ、まさか我が人の子の身体になるとはな。まぁこれはこれで身体は軽いし、交尾は気持ちいいしで悪くは無いな」
◇◇◇
「《感度倍加(センシティブ)》これで性感帯の感度がなんと3000倍になる」
「おっ……!?」
ちょん。
「ぬぉほぉおおおおおおおおッッッーーー!!!はひっ……!ひゅッ……ひゅごぉッ……!」
ちょんちょん。
「おっぼぉおおほぉおおおおぉぉおッッッーーー!!!おおごぉおおおッ!おっ……おっ……!」
「つついただけでこれか……やっぱり。これかなり危険だな。他のやつに使うのはやめとこう」
◇◇◇
「はぁ……はぁ……あるじ、さっきのは流石の我でも脳みそが焼き焦げるかと思った……普通の人なら間違いなく廃人になる……」
「だよなー。お次はこれだ《挟壁(スッポリウォール)》」
「これはあの時の奴だな!」
「そう。おまえが見事にスッポリハマった壁だ」
「うーむ……見れば穴が空いているだけの普通の壁……これはどうなってる?」
「この穴を潜ろうとする事をトリガーに契約魔法が執行され抜け出せなくなり破壊も出来なくなる」
「契約魔法の強制執行か……どうりで太刀打ち出来んわけだ」
「せいっ!」
ドンッ!すっぽりっ。
「おほっ!?あるじが押すからまた壁にハマってしまったでは無いか……!ハッ!?あるじめ!壁にハマって抵抗出来ない我にナニをするつもりだ!またあの時みたいにするつもりか!わくわく」
「期待に答える男!それが俺!」
パシーン!パシーン!パンパン。
◇◇◇
「《創作(クリエイション)》素材を元に様々な物を作成する魔法である」
「おお?あるじよ、この奇妙な形状の棒はなんだ?」
「この形を見たことあるだろ?」
「むー……はっ!?この形はあるじのあるじっ!?」
「さらに《振動(バイブレーション)》」
「ほぉ!?棒が小刻みに振動しておる!」
「これは物体を振動させる魔法だ。さて、この振動する棒の使い方、わかるな?」
「ゴクリ」
◇◇◇
「《両性化(フタナリ)》」
「むぉ!?我に男性器が生えた!?」
「雌に男性器を生やす魔法だな。ちゃんと感覚はあるし、出るぞ」
「あるじよ……これはどう使う?」
「これは、こうしてだな」
シュシュシュシュッ。
「おっ!おっ!おっ……!なんだこれは!?初めての快感ッ……!これが雄が感じていた快楽かッ……!あっ……なにか登ってきてッ……!くっ……!」
◇◇◇
「《狂化(バーサーク)》これを使うと理性が吹き飛んで交尾する事しか考えられなくなる」
「がぉおおおおおおッッッ!!!」
「おお、狂ってしまったかドラゴンよ。今、俺がその荒ぶる激情を鎮めてしんぜよう」
「ぐがぁあああああッッッ!!!」
パンパン。
◇◇◇
「《覗穴(ノゾキアナ)》これは風景を投影する」
「おっ。千里眼のようなものか。しかし千里眼は普通にあるぞ」
「いやほらこれは自分だけじゃなくて他人にも見せられるし……」
◇◇◇
「《次元穴(ワームホール)》空間と空間を繋ぐ穴を作る」
「これは面白そうだな!」
「なかなか面白いぞ」
ズブリッ。
「んぉおッ……!わ、我の中に何か入ってッ……!んぁッ……!」
「空間を繋げて俺のをおまえに入れた」
「んふぅッ……!い、いまあるじのが中に、入って……あっ……おるのかッ……!?」
「だいたいこういう使い方だ」
◇◇◇
「《誘惑(フェロモン)》は嗅いだものを誘惑する甘い香りを放つ」
「ふぁあ……!あるじぃ……!」
「これはおまえなら花粉とかで普通に真似出来そうだな」
「あぁーるぅーじぃー!」
◇◇◇
「《日本魂壱ノ型・女体盛り》」
「こ、これは……!またあるじは我を食らうつもりか!?」
「スキルの発動により顕現した皿に盛り付ける事により契約魔法が執行され拘束。さらに裸体の上に料理が盛り付けられる」
「くっ……これはあまり好きでない!」
「やかましッ!」
「ぬごっ!?」
ビターン。
「いただきます」
「んぐぉおおお……我、また食われるっ!食われるっ!」
◇◇◇
「《日本魂弐ノ型・ワカメ酒》」
「はぁ……はぁ……今度はなんだッ!?」
「スキルの発動により座布団が顕現し、そこに正座で座らせることで契約魔法が執行され拘束。正座から上半身を逸らした事で下腹部と太ももに出来るデルタゾーン。そこを酒器とし対象の魔力無いし生命力を元に生成された酒が注がれ、それを楽しむ!日本に伝わる伝統的性文化である!」
「ニホンって、あるじは何のことを言っている!?」
「ドスケベ大国日本は俺の……魂の故郷だッ……!」
「ヤバそうな国だな!?」
「いただきまーす」
「んっほぉおおッ!飲まれておる!我、飲まれておる!」
◇◇◇
「《日本魂参ノ型・花電車》」
〜自主規制〜
◇◇◇
そんな具合に教えるという名目でスケベスキルを片っ端からメストカゲにぶつけて楽しんだのであった。
異世界転生したのでエロマンガを再現するスキルを覚えてみた 助部紫葉 @toreniku
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