概要
グレートジャーニーの実態は弱者のスモールエスケープだった!
関野吉晴さんの『グレート・ジャーニー』のお話から、今日の世界は、実は弱者の逃避によって形作られたのではないかと。そう気づかされました。強者にはリスクを冒して出て行く理由がなかったからです。
しかし、地理的な逃げ場は近代以降、激減し、現代では皆無。逃避出来なくなった弱者は、その後、どうしたか?
動物に目を転じれば、さまざまな野生動物が、大都会に隠れ住むようになっています。現代の弱者も同じかも知れません。その方向は一つあるとは思います。
しかし、『グレート・ジャーニー』のはじまりは、過密になった森の隙間に潜むことではありませんでした。文字通り出て行ったわけです。野生の動物が人間の目をかいくぐることは出来ても、人間が人間の目をかいくぐって隠れ住むことは難しい。
おりしも世界は「グレート・
しかし、地理的な逃げ場は近代以降、激減し、現代では皆無。逃避出来なくなった弱者は、その後、どうしたか?
動物に目を転じれば、さまざまな野生動物が、大都会に隠れ住むようになっています。現代の弱者も同じかも知れません。その方向は一つあるとは思います。
しかし、『グレート・ジャーニー』のはじまりは、過密になった森の隙間に潜むことではありませんでした。文字通り出て行ったわけです。野生の動物が人間の目をかいくぐることは出来ても、人間が人間の目をかいくぐって隠れ住むことは難しい。
おりしも世界は「グレート・
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