第7話 最弱魔王と出会う

 ラヴィーの死から一日が経とうとしていた。ラヴィーの伝言はフィオナとクレアによって皆に伝わった。二人によれば俺が見たのは夢ではなく生と死の狭間の空間のことだろうとのことだ。暗闇は死であの時、俺は死にかけていたがラヴィーによって助けられたそうだ。もしも、ラヴィーが俺の命を助けなければ魔王カインを倒せたそうだ。でも、ラヴィーは俺の命を助ける方を選んだ。この星と二人でした約束のために...魔王カインに復讐することができたのに...

 「これはラヴィーがした選択だ。気にするな」

 「そうですよクラウド。あなたを助けたのはラヴィーです。あなたが自身を責めることはラヴィーを責める事と同じです。気にしてはいけませんよ」

と、フィオナ、クレアに言われたが俺は気にしていた。二人の言うようにラヴィーのした選択を俺が否定するなんてしてはいけないことだ。もし魔王カインを倒しても俺が死んでいたらこの星は消滅していた。ラヴィーは皆を守ったんだな。

 「皆を守ってくれてありがとう、ラヴィー」

俺はラヴィーの石碑に手を合わせた。ラヴィーは生と死の狭間でも俺を助けてくれた。ラヴィーがこの橋を渡るな、ここに来るなと言ったことがようやくわかった。きっとあの橋を渡ったら確実に死ぬんだ。ラヴィーは自身の魔力を放出した時、肉体が耐えきれず消滅してしまったのだ。俺はラヴィーに救われた。ラヴィーの分まで必ず敵を取ってやる。

 「じゃあいくよ、ラヴィー」

手を合わせた俺はラヴィーの石碑を後にした。


 魔王バトルロワイアルは予選と本戦が分かれている。予選・本戦はシードもあるが五戦ずつ行われる。まずは予選を勝ち進まないといけない。ここで引きずったらラヴィーにどつかれる。

 「俺のやることは一つ。勝つことだ!」

と意気込んだ俺だったが初級魔法を覚えらえず三日経ってしまった。このままではいけないのにどうしたらよいのだろう。俺はフィオナとクレアに相談した。

 「私の精霊術で見て見ましょう。もしかしたら何かが枷になってるかもしれません」

 「頼む...クレア」

 「はい、行きます!」

クレアは精霊たちを呼びだし検索魔法で俺のステータスを調べてくれた。

 「結論から言いましょう」

 「はい!」

 「あなたはこれ以上強くなりません」

 「わかりまし...え?え?ええええ!」

 「落ち着いてください。まずあなたの【オリジナルスキル:最弱】はどんなに修行をしてもマイナスで変わりません。そして【ユニークスキル:反転共有】と【ユニークスキル:聖なる光】があります」

 「ちょっと待ってくれ!それじゃあ...俺はずっと最弱のまま...」

 「残念ながらそうです」

 「そっか...せめて初級魔法くらいは覚えたかったのに...」

と言うとフィオナとクレアは顔を見合わせて言った。

 「君は初級魔法は使えるはずだよ」

 「え?使えるってだって俺できないよ?」

 「そこが不思議なんです。あなたのステータスには初級魔法・上級魔法は獲得済みになっています」

 「えええええええええ!」

 「私も驚いた。君のステータスをみたことがなかったから...このステータスならいくらオリジナルスキルに縛られても初級魔法くらい打てるはずなんだが...」

 「俺って...どんだけ駄目なんだろう...」

 「まあ...しょげることは無い。クラウドのステータスは分かったわけだし、何とかなるさ。ユニークスキルが二つあるなんて凄い事だぞ?」

 「でも...あっても使えないんじゃ意味ないよ。使えたらラヴィーだって救えたかもしれないし...」

 「クラウド、過ぎたことは起きてしまったことは取り返せないんだよ」

と真剣にフィオナに言われ下を向きながら返事をした。しばらく精霊たちの話を聞いていたクレアは突然大きな声を発した。

 「どうしたのクレア?」

 「分かりました!クラウド、あなたが力を使うことが出来ないのは本当の貴方じゃないからです」

 「え?クレア?」

 「数日前のあなたの魂は自らの一部を封じました。そのせいで本来使える力も封じられてしまったそうなんです」

本当の自分でないと言われた俺はあり得ないという顔で彼女を見た。クレアは続けて話しフィオナは何も言わずただ話を聞いている。

 「それって...」

俺が死んで体が変わったことが関係しているってことかもしれない。思い当たる節がある俺にフィオナは聞いてきた。

 「思い当たる節があるみたいだね」

 「うん...でも...どうしたらいいのか分からない」

 「クレア、精霊の力で自分自身の心と会話することってできる?」

 「やってみます。上手くいけば元の力が使えるかもしれません」

 「私が補助するよ。クラウド...準備はいい?」

 「ああ、やってみる!」

三人は顔を見合わせて、クレアが術を発動させた。

 「いきます!心送術:クラウド」

とクレアが言うと俺は気を失った。


「7話 最弱魔王と出会う」

 クレアに伝送された俺は気づけば不思議な空間に浮かんでいた。その空間は歪み動いていた。

 「ここが俺の...いや魔王クラウドの心の中か」

この空間は水の中にいるように感じたが息も体も自由に動いた。ここに魔王クラウドがいるのかもしれない。泳いで探してみるが相変わらず景色は悪い。

 「どんだけ暗い性格なんだよ」

と思わずツッコムと遠くの方から桃色の光に包まれた何かがやってきた。

 「何だ...あれ?」

 『クラウド...クラウド...こっち』

 「そこにいけば魔王クラウドに会えるのか?待ってくれ!」

俺は声のする方へ向かった。桃色の光は止まらずどんどん進み止まらない。見失いそうになった時が桃色の光は止まった。

 「動きが止まった。ここに魔王クラウドがいるのか?」

ふと顔を上げると先程の暗く歪んだ空間ではなく暖かな心地よい空間にいた。

 「なんだここ...さっきと全然違って暖かいし居心地良いな」

俺は泳ぎながら見て回った。まるであたたかな海水というイメージだ。見たこともない綺麗な花が咲き誇り草木も生えてそこから魚たちも泳いでいる。

 「不思議な空間だ。海にいるはずなのに花が咲いてる。あれは...動物か?」

この空間には天井や上下関係がないなだろう。動物たちが逆さまに歩いていたり泳いでいたり空を飛んでいる。

 「ここに魔王クラウドがいるのか?誰かに...人はいないから...」

話しかけられそうな人はおらずたまたま近くを通り過ぎた兎に尋ねることにした。

 「なあ?魔王クラウド知らないか?俺、魔王クラウドに会わなきゃいけないんだ」

聞いてみたが兎は首を傾げてどこかへ行ってしまった。俺はその場でしゃがみ込んだ。

 「そうだよな...兎が分かるわけないよな。俺何やってるんだろう...兎に対して...はあ...どうしよう。このままじゃ、クレアがここに飛ばしてくれたのに...フィオナも協力してくれたのに...ラヴィーも思いが無駄になる。どうしよう...何とか探さないと」

と深いため息をついた時だった。足元に先ほどの兎がやってきた。兎は可愛く鳴くと俺の周りを走った。

 「どうしたんだ?」

兎は俺を見ると離れて鳴いた。

 「もしかしてついて来いってことか?」

 「チャピー!」

と聞くと兎は嬉しそうに泣いた。どうやら魔王クラウドの所まで案内してくれるらしい。

 「お前...魔王クラウドの所まで案内してくれるのか!ありがとう!」

案内してくれる兎に礼を言い走る兎の後に続いて泳いだ。するとたくさんの動物たちや魚たちが集まり兎と俺を乗せて運んでくれた。皆が案内してくれた場所は一目見て分かるほど同じただならぬ雰囲気を感じた。”ここにいる”

 「この先がそうなのか...たしかに今までとは空気が違う。ここまででいい。皆...ありがとな」

俺は皆に礼を言うと動物や魚たちはもといた場所に戻っていった。

 「よし、行くか。あれ?お前...残ったのか」

俺の足元には先ほどの兎が立っていた。兎は嬉しそうに鳴いた。

 「いいのか?皆と一緒に行かなくて...戻るなら今だぞ?」

俺はしゃがんで兎に言うが兎はその場で鳴いて俺に飛びついた。

 「一緒に行くか?」

 「チャピー!」

と聞くと兎は嬉しそうに鳴き頭の上で飛び跳ねた。

 「可愛いなお前。なら一緒に行くか!ウサギって言うのも変だよな...お前の名前はチャッピーだ!」

 「チャピー、チャピー!」

兎ことチャッピーに言うとチャッピーは喜んで頭の上を飛び跳ねた。

 「頭の上をピョンピョン飛び跳ねて泣き声がチャピーだからチャッピーだ。よろしくなチャッピー」

 「チャピー!」

俺がそう言うとチャッピーは喜んだ。俺は覚悟を決めてチャッピーとともに魔王クラウドがいる空間へ向かった。

 「いくそ、チャッピー!」

 「チャピー!」

チャッピーは元気よく鳴くと俺の頭の上から降りて左肩に乗った。


 チャッピーとともに泳いでいると誰かのすすり泣くような声が聞こえてきた。

 「チャピー!」

 「そうだな、チャッピー。近いぞ」

チャッピーとさらに奥へ泳ぐと一か所だけ影になっている場所を見つけた。

 「ここだ!」

 「チャピー!」

チャッピーと共にそこに近づいた。近づくにつれて泣き声は大きくなった。

 「見つけた。ここにいたんだな...魔王クラウド」

 「チャピー!」

俺が話かけると泣き声は止まりゆっくりとそれが振り向いた。

 「...君は雨乞い海斗。僕と入れ替わった少年」

 「やっぱりあんただったんだな。やっと会えた。探したぞ魔王クラウド。あんたにお願いがある。俺と一緒に戦ってほしい」

と魔王クラウドに向けて俺は手を伸ばした。チャッピーも魔王クラウドに向けて手を伸ばす。しかし魔王クラウドはその手を掴むことは無かった。

 「いやだ...僕は戦わない」

 「え?えええ!」

 「チャピー!」

 「そんなの無理だよ~」

魔王クラウドはそう言うと泣いて歩き出してしまった。魔王クラウドに断られた俺とチャッピーはその場で固まった。

 「断られた...えええええええええ!嘘だろおおおおおおおお!」

 「チャピーーーーーーーーー!」

叫んだ俺は魔王クラウドの後を急いで追いかけた。断れられる思っていなかった俺とチャッピー。魔王クラウドに説得しようとするが建物らしき場所に立てこもってしまった。何度呼び掛けても返事はない。こんなんで俺は俺たちは魔王バトルロワイアルで勝ち残れるのだろうか...フィオナ、ラヴィー...俺心が折れそうだ。でも、ここで折れる訳にはいかない。絶対に魔王クラウドに協力してもらうんだ。俺は覚悟を決めた。


 「魔王クラウド!早くここから出てくれ。話だけでも頼む」

 「嫌だ...帰ってくれ!」

 「帰らない!お前がここを出て話を聞いてくれるまでは帰らないぞ!」

 「チャピー!」

 「ほら、チャッピーだって出て来いって言ってるぞ」

俺は何度もドアを叩くが一向に魔王クラウドは出てくる気配がない。

 「頼む!魔王クラウド」

 「どうして出なきゃいけないの?魔王クラウドは君でしょ?入れ替わったんだから魔王クラウドとして生きてよ...」

 「それは無理だ。だいたい魔王クラウドはお前だろ?」

 「違うよ君だ」

 「俺じゃない。俺が魔王クラウドならお前は何なんだよ?」

 「何でもない...ただの醜い泣き虫だ」

 「そんなことないだろ?お前は魔王クラウドだ。だから...「違う!僕は魔王なんかじゃない!」クラウド?」

突然声を荒げて叫ぶ魔王クラウドに俺は驚きチャッピーは怖かったのか俺の胸に顔をうずめて震えている。俺はチャッピーの背中を摩るながらドア越しに話しかける。

 「どうしたんだクラウド...」

 「僕は魔王なんかじゃない...」

 「そんなことないだろ?お前は...」

 「違う!僕は泣き虫だ!弱くて何もできない腰抜けなんだ!君だってわかってるだろ?僕は魔王なのに何もできない。最弱魔王で...弱い。いつも何かに怯えて怖がって...僕がこんなだから皆馬鹿にして笑うんだ...僕だって頑張ろうと努力した!なのに結局は何も変わらない!努力は報われない!どんなに頑張っても無理なんだよ!だから無力で何もできない...いつもみんなに助けられてばっかりで...迷惑かけてずっと消えたかった...そんな時...」

 「俺が入れ替わったのか」

 「うん...だからチャンスだと思った。このまま君に魔王クラウドとして生きて欲しかった。僕は弱虫だけど君は違うから...」

と魔王クラウドは小さな声で言った。俺は魔王クラウドと何が違うのだろう?俺はドアに手を置いて考えた。

 「そんなことない。俺もクラウドも何も変わらないよ」

 「そんなことない!君は僕みたいに泣かないし怖がりでも臆病でもないし...」

 「でも...俺はあんたより弱い...脆い人間だ」

 「君がそんなことないだろう!だって...」

 「俺はこの世界の住人じゃないから力も使えない。魔王クラウド...あんたじゃないとダメなんだ!頼む、一人戦ってくれなんて言わない!俺と一緒に戦ってくれ!」

 「いや...でも僕は...」

 「頼むクラウド!お前にか頼れないんだ!」

 「......」

 「そうだよな...いきなりそんなこと言われても困るよな。俺もごめん...ただ聞いてくれ。確かにクラウドは泣き虫で最弱魔王なのかもしれない。けど...強くて泣かないやつなんていない。皆...泣きたくても強がって泣けないだけだ。皆はそれ上手く誤魔化すのが上手いだけ...自分の気持ちに嘘をついてるんだ。でも、クラウドは自分の気持ちに正直でその分優しさで溢れてるだろ?じゃなきゃ...此処にいた生き物たちや森の動物たち...それから町に住む冒険者たち、ましてや勇者が魔王と手を取り合い助け合うはずがない。俺はそれを入れ替わって痛感したよ。誇れよクラウド...お前は弱くないし、最弱な魔王じゃない。どの魔王の誰よりも強い魔王だよ」

 「僕...僕は...」

ドア越しに魔王クラウドの鳴き声が響いた。大声で時々嗚咽しながら泣いた。その鳴き声をドア越しで座り聞いた。泣き止むまで俺とチャッピーは待った。


 数分後、泣き止んだクラウドに話しかけると大分落ち着きを取り戻していた。俺に心の内を明かして楽になったのだろう。クラウドは俺に謝るとここに来たわけを聞いてきた。

 「僕と一緒に戦うっていうのはどういう事?」

 「え?クラウドは知らないのか、今何が起きてるのか?」

 「ごめん、ずっとここにいたから分からないや」

 「そっか...なあ、落ち着いて聞けよ。今...とても大変なことが起きてるんだ。まず初めに...魔王シリウスを覚えてるか?」

 「覚えてるよ...一番強い魔王だよね。魔王シリウスがどうしたの?」

 「そいつがいきなりこの15の宇宙をかけたバトルロワイアルを開くと宣言したんだ。しかも戦うのは魔王のみ。魔王同士で戦う何でもありのルールで簡単に言うと魔王同士で殺し合うバトルロワイアルだ。あいつは魔王バトルロワイアルって言ってたんだ。それに出場して優勝すれば願いが叶えられる。でも、負けたら星ごと消滅させられるんだ」

 「そ、そんな...無茶苦茶な!なんでそんなバトルロワイアルが」

 「俺も分からない!皆混乱状態だった。でも、負けたくない。死にたくないって言うのもあるけど一番はラヴィーとの約束があるから」

 「ラヴィーとの約束って?」

 「自分の代わりに魔王バトルロワイアルで優勝して魔王カインをぶっ飛ばす!」

 「そんなことできるの?」

 「出来るんじゃなくてやるんだよ!」

 「かっこいんだね君は...」

 「そんなことはない。俺にもっと力があればラヴィーを救えたのに」

俺は悔しくて拳を握ると魔王クラウドはフィオナたちのことを聞いてきた。

 「ねえ、皆は元気なの?」

 「元気だよ」

 「フィオナもクレアも」

 「ああ、元気だ」

 「じゃあ...ラヴィーも」

 「ラヴィーは...」

 「僕...ラヴィに嫌われてるからなー。でも、ラヴィーが今までどんな目に合ってるのかも分かってるから僕も仲良くなりたくて...君が仲良くしてくれて嬉しいよ。ラヴィーは元気にしてる?」

 「...ラヴィーは死んだ」

 「そっかラヴィーは死んだんだ...え?今なんて言ったの?ラヴィーは死んだって言った?噓だよね。だって....最後に見た時は元気だったし、あの星は平和だったから死ぬはずなんか...「ごめん!俺のせいだ...俺が何もできなかったから...ラヴィーは死んだんだ」どういうこと...ねえ!雨乞い海斗!どうしてラヴィーは死んだの!」

 「襲われたんだ魔王カインに」

 「え?魔王カインがなんで!」

 「俺も予想外だった。いきなり襲ってきて俺は何もできずに殺された。ラヴィーも死にかけてフィオナたちもいたけどダメだった。ラヴィーは自分の命と引き換えに爆発を起こして俺たちを助けてくれたんだ!生死の狭間でラヴィーに会って俺は約束したんだ。絶対優勝して魔王カインを倒すって...だから力を貸してほしい。少しでいい。入れ替わったままでいいから頼む!ラヴィーの無念を晴らすためにもこの通りだ!」

俺は立ち上がりドアに向かって頭を下げた。すると、ゆっくりとドアが開きクラウドが出てきた。

 「クラウド...いいのか?」

 「うん。僕も一緒に戦うよ。僕、怖がりだし泣き虫だし頼りないかもしれないけど君と一緒なら頑張れる気がする。頼られるのは初めてだし、僕もラヴィーの願いを叶えたい!だからやってみる」

 「ありがとうクラウド!」

 「うん、えっと...」

 「海斗でいいよ」

 「わかった...海斗。よろしくね」

 「ああ...よろしくなクラウド」

俺は手を差し出すと今度こそクラウドは手を握りその上からチャッピーも握った。


 「クラウド...クラウド...クラウド」

 フィオナの声で目を醒ました俺を心配そうにフィオナが見る。

 「どうやらうまくいったようだね。安心した...戻ってこれたみたいだね」

 「「そうかな...!!」」

 「魂の色が元に戻ってます」

確かにフィオナとクレアが言うように前とは違って強くなった気がする。それに今は感じる。体は一つでも傍にクラウドがいる。俺たちは二人で勝つ!

 (やるぞクラウド!)

 (うん!やろう海斗!)

と心の中で言う。

 「フィオナ、稽古を頼む」

 「分かった...いくよ」

 「「こい!勝ってやる」」

と意気込んだが案の定俺とクラウドはフィオナに敗れぼこぼこにされた。

 (くそ...ダメだ...)

 (調子にのちゃった...これから二人で頑張ろうね...海斗)

 (ああ...そうだな...)

俺は魔王クラウド共に魔王バトルロワイアルに勝ち進んで見せる。


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