司法試験と国家1種って両方受けるつもりなんですかね。司法試験通れば法務省には行けますけど、基本的には司法職になりたければ司法試験、行政職になりたければ国家1種で性質が違うから両方受ける人は少ないですよ。まれにガチ天才が遊びで受けて両方通ったりしてますけどね。
作者からの返信
ゆうすけ様、コメントありがとうございます。
このあたりは北野くんの迷いが出てくるかなあと期待しています。
文一に入ったはいいけど、実際小説家になりたいだろうけど、もしなれなかったらという葛藤の形なんです。
もしあてが外れたら司法試験か国家公務員試験1種のどちらに進みたいのか。
それがまだ定まっていないという心境で。
だから、まだ北野くんとしては書籍化作家になりたいという気持ちが強くて、それが達成されなかったときの抑えをどちらに据えるか。
司法試験はとっておくとミステリー作品の法解釈問題はあらかた解決するので、推理小説家を目指すなら司法試験に受かっていると説得力が増します。
ただ、司法試験は現役合格を逃すと合格率が急速に低下するので、まずは国家公務員試験1種をとっておこうかという感覚ですね。TOEICは現在大企業で求められる点数がありますから、そちらも睨んでいると。
このあたりに将来自分がどうなるべきなのだろうか。
書籍化作家を目指していて、一作で消えていく人もいますから、自分が有利になる資格はとっておきたい。という安全装置を付けて小説賞を戦いたい、多少「逃げ」の戦略ではありますね。
私の長い人生(!)の中で、ホームページやブログで追っかけをした小説家志望で、2人、プロになられました。一人は直木賞作家となっていますが、お二人とも今もミステリー作家として活躍されています。ホームページやブログにミステリー短編小説をアップされていましたが、正直言って、デビュー前の作品はそんなに上手とは思えなかった…。(笑)
時々、このお二人とその他の消えてしまった作家志望の人たちと、どこがどう違ったのかと考えることがあります。お二人とも昼間は働いておられたけれど、読者からのコメントの返事はまめに返されていました。そうそうお一人は、コメント欄がよく炎上していました。(笑) で、結論を言ってしまうと、やはり、当たり前と言っちゃ当たり前なんですが、お二人ともミステリー小説を書き続けることにためらいも揺るぎもなかったなあと。
お二人の名前を新聞の新刊書籍広告で見つけると、「あっ!」っていまでも声が出ます。二度あることは三度あるというので、人生の最後にもう一人、「この人、デビュー前から知っている」という人に出会えるかしら…。
またまた、応援コメントからずれたコメントでごめんなさい。
作者からの返信
明千香様、コメントありがとうございます。
なにがしかプロになった方を「知っている」という体験は貴重ですよね。
その「知っている」人の過去に自分が絡んでいたわけですから。
なにがプロとセミプロとアマチュアを分けるのか。
アマチュアは書きたいものを好きなだけ書ける人。
セミプロは書きたいものを小説賞に合わせて書ける人。
プロは読み手が読みたくなるものを書ける人。
だと思います。
そのジャンルが好きだとか嫌いだとかではなく、読み手が読みたくなるのであればなんにでも挑戦する姿勢がないと、プロにはなれない。
書いたものを読み手が「読みたい!」と思えるかどうか。
それが書ける人はプロになれ、小説賞だけを意識しているうちはセミプロ止まりです。
果たして本作の北野くんは、「読みたくなるものを書ける」ようになるのでしょうか。
本作ではあくまでも「小説賞」の攻略に特化していますが、「異世界推理」はそれこそ「読みたくなるもの」だと思うんですよね。
実際に異世界で推理モノに挑戦していたら、誰だって一度は読んでみたいと思うんですよ。
制約が厳しい推理モノで異世界を舞台にする。
破綻せずに書き切れれば相当な評価を得られるはずです。
今の私は「小説賞に合わせて書ける人」のレベルを目指していますが、やはり「読みたくなるものを書ける人」のレベルまで上げたいですね。
どれだけ「読みたくなる」のか需要を見定めて書けるくらいにはなりたいものです。
明千香様も、ぜひ「読みたくなるものを書ける人」レベルを目指しましょう!