第2話告白
拓斗君が日本に来る日まであと1ヶ月くらいの、7月半ば頃に拓斗君から手紙が届いた。
この前、次の手紙ではって思っていたけど
まだ、書けていない。
私は拓斗君からの手紙を手に自分の部屋に行った。読む時も書く時も1人の時と決めている。
「また、零の事…書いているのかな~。」
私はすこし気が重くなっていた。
やっぱり、なかなか変われないな。
でも、拓斗君を好きなのは変わってない。
だから次こそは!
拓斗君からの手紙には、学校の事や友達や今、ハマってる本の事が書かれていた。今回は零のことは書かれてはいなかった、けど…。
「え?!」
私はびっくりして座っていた椅子から立ち上がった。
「うそ?!だって、拓斗君は…」
手紙の最後にはこう書かれていた。
《僕は一音ちゃんの事が好きです。》
と。拓斗君は零の事が好きなんじゃ…。
私の勘違いって事?この後に続きがある。
《突然こんな事を書いてごめん。でも来月に会う前に僕達らしく、文字で気持ちを伝えたいと思って書きました。困らせたならごめんね。会えるのを楽しみにしています。拓斗》
「えー!ど、どうしよう!どうしよう!」
私は手紙を何度も何度も読み直したけど、やっぱり好きって書いてある。
いや、こんな戸惑っている場合じゃない!
私は急いで返事を書こうと、お気に入りのレターセットを取り出した。
次に会う日までに拓斗君に手紙が届くように。私の気持ちと共に…。
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