第4話 エピローグ
そうして、少女は生まれ育った村を出ました。
もちろん砂男も一緒です。
2人で静かに暮らせる場所を探して、長い長い旅をしました。
どこかの国のとある片隅。
赤い屋根の小さな家には、暖かい灯火と穏やかな音楽が絶えませんでした。
剛力少女と砂男。かつて少女だった女性がその生を全うするまでずっと共にいました。
永遠のお別れの後、砂男は彼女が眠る場所で涙を流し、その雫に溶けていったといいます。
後には柔らかい砂だけが残りました。
【童話風小説】剛力少女と永遠の砂 天音 @kakudake24
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