第316話 躊躇う必要も無くなった



 しかし言われっぱなしも癪なのでそっくりそのまま言い返してやると、エリザベートは言い返す事も出来ずに唇を噛みしめ、親の仇かの如く俺を睨みつけてくる事しかできないようである。


 しかしながら先に攻撃を、それも隠しようが無いほどの規模の広範囲かつ高威力の魔術を先に行使してきたと自分の口で言ってしまった以上、どう考えてもカルドニア王国側が被害者ムーブを取る事はどう考えてもできないという事くらい判断できるだけの知能はあるのか、反論してこないだけマシなのかもしれない。


「……分かりましたわ。よーーーーーく分かりましたわ。貴方がここで死にたいという事が。貴女達、コイツを半殺しにして私の前に連れてきなさいな」


 しかしながらこういう奴らは総じて論理的優位に立てないと知ると権力か暴力でどうにかしようとしてくるのは本能か何かに刻まれているのだろうか?


 この謎を解き明かして誰か論文で発表して欲しいものである。


「君には恨みとかないけどエリザベート様の命令だからな。諦めてくれ」

「王国騎士団、その中でも七騎士と呼ばれる者達の中に私たちは選ばれているの。私たちのだれか一人でも貴方はきっと勝てないわ。それが三人もいるのですから変な希望は持たない方がいいわよ?」

「そうですわよ? どう足掻こうが私たちに勝てないという訳で、さっさとその赤いトカゲを私に渡しなさいなっ!! 心配しなくてもいいわぁっ!! ちゃんと私が魔術の研究としてしっかりと役立ててあげるわっ!!」


 そして、エリザベートに呼ばれて出てきた三名の女性は恐らくこういった事に慣れているのが窺える。


 その事からも今までこういう事をしてきているという事は、エリザベートがその後に連れて来た者にどのような行為をするのかも理解しているのだろう。


 その上でこの三名は罪悪感や憐れんだりするような素振りを一切しないあたり、エリザベートと同類と見て良いだろうし、俺もコイツ等に暴力を振るうという事を躊躇う必要も無くなった。


「あら、その全く絶望に染まっていない表情……まさか王国騎士団の七騎士三人相手に勝てるとでも思っているのかしらっ!! これは滑稽ですわねっ!! 帝国の貴族はサルでも育てているのかしらっ!!」


 そんな俺の姿を見てエリザベートは、家臣に用意させたのだろう無駄に豪華な椅子に座りながら見下し、笑うではないか。


 その姿はこれからここで起きるであろう光景を楽しもうとしている事が伝わってくる。


 今までもそのようにこの様な行為を娯楽として楽しんできたのだとするのならば……この女はどれ程のクズだというのか。

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下記宣伝


【タイトル】

前世の記憶を思い出した俺、クズ令息に転生したようだが前世でプレイしていたゲームの能力を引き継いでいたようなので何とかなりそうです。

https://kakuyomu.jp/works/16818622171400127537


【キャッチコピー】

カンストしていたキャラの能力を全て引き継いでるとか最高かよ。


【あらすじ】

▲中編ですので五万字以内で完結いたします。




婚約者から婚約破棄を告げられ、怒りのあまり気絶した俺。


目を覚ました時に何故か知らないはずの記憶を、それが当たり前のように感じていた。


どうやら前世の記憶を思い出していたようだ。


 はぁ、どうせならば前世のライトノベルとかで良くある『前世でやり込んでいたゲームのキャラクターとして転生する』とかだったら胸熱なのにな。


 しかしながらこの世界ではどう考えてもこの世界では俺が唯一前世でやり込んでいた古ダイブ型VRMMORPGゲーム『ユグドラシルサーガ』で育てたキャラクターであれば……いや『ユグドラシルサーガ』の世界であれば……と、落胆しつつもできる訳がないと思いながら『ユグドラシルサーガ』でのストレージを開く動作(開く為には自分が設定した特定の動きをする必要がある)を左手人差し指を慣れた手つきで動かす。


「……嘘だろっ!?」


 そこには俺の予想と反してストレージが開き、そこには『ユグドラシルサーガ』で手に入れた道具や武器の数々に、そこで得た総合経験値と覚えていた様々な魔術を取得できる状態でそこにあるのであった。




 何卒宜しくお願い致します。(*'▽')ノ

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【1/20、2巻発売!!】転生したら奴隷使役と回復のスキルを持っていたので遊び半分で奴隷だけの秘密結社を作ってみた Crosis@奴隷使役重版決定!! @crosis7912

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