逆転しているだけの、あり得るかもしれない世界

この作品の売りは、何と言っても登場人物達の感情の揺らめきにあると感じる。

嬉しいことに喜び、悲しいことに心を乱す。

そんな当たり前を読みやすいながらも丁寧に説明してくれているおかげで、主人公とそれぞれのキャラクターの進展をしっかりと理解ができる。

あべこべなのは異性間の感情のみ。

その感情も説明があるからこそ、過激な部分がありながら腑に落ちる。

逆転部分を除けば、あり得るかもしれない未来。そんな気持ちを掻き立てる、素晴らしい作品だと思う。

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