第1話

もそれが正義かのように、

正解かのように振る舞うのだが、

何一つすら合っていないのだ。



よく見てみれば見えるものも、

よく見なければ分からない。

訳の分からないことを言っているように聞こえるかもしれないが、

それらは紛れもなくお前らだ。



遠い日の会話が聞こえる。




そうか、辛いか。

何が辛いのか聞かせてみろ。

...そんなこと、か。


君より辛い思いをしている人は沢山いるさ。

まだ諦めるには早すぎるだろう。




人はみな、親身になる「ふり」をする。

そこに相手を助ける意味など微塵もなく、

自尊心だけが存在するだけ。

ただ自慰行為のように人助けのようなものをしているだけ。

それをあなたが気づくには、どれほどの時間がかかろうか。




無神経な性格でありたかった。

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