第108話 ▪️▪️ー、悪▪️誕生  1/2





『『マリー様ーーー!!』』





ラーラとナーラの声•••


二人は私に近づこうとするが、アセルピシアに攻撃をくらい、吹き飛ばされている





『『マリーーーーー!!』』




ユーティフル様とシンの声•••


二人も私に近づこうとするが、アセルピシアに邪魔されている

ユーティフル様については神力が底をつき、思うように体が動かせていない




「••••ぐすん、•••」

「••••」



サーラは、泣いている•••

サーラと一緒に避難したみんなも、泣いている





今の状態はとても不思議だ



はるか彼方から倒れている、ううん、死んでいる自分を見下ろしている



以前来た神界でもないこの場所は、いったいどこなのだろうか






『珍しいわね。同族の誕生は15億年振りくらいか』




頭の中に、女性の声が響く•••




『ほう。悪神界ここに意識が来ていないようだな』




パチンッ



指を弾くような音




その音と同時に私の視界は360度激しく回りだし、しばらくすると一定の場所で視界が定まった。




視界の先には、1人の女性が浮いていた。

髪は金色?今は銀色に変化した。

瞳は青色?今はオッドアイに変化し、左目は緑色、右目は赤色になっている。




色々変化しているけど、綺麗な人だな




『それは嬉しい言葉だ。最近、人間マニュアルを読んで勉強している』




この綺麗な人は、私に話しかけてるのかな?




『当然であろう。そもそも、悪神界ここに入れるのは妾が許した者か、同族のみだ』




なら、私がここに入るのを許してくれたの?




『違う。先程の言葉で解を出すならば、後者だ』




後者?




『そうだ。お前は同族だ』




同族?あなたと同じ?




『そうだ』




あなたは誰なの?




『妾は悪神の1人、光の眩耀神げんようしんだ』




悪神様?眩耀神様?




『そうだ』




なら、あなたと同じ私は悪神?眩耀神なの?




『悪神は正解。お前が光、闇、他の何に変化するのかはまだ分からん』




私は、悪神様なの?神様より上の?




『そうだ』




なんで私が•••??




『お前は神の証である六芒星を持ち、悪神の証、レコード操作を行なっている』




神の証?悪神の証?レコード操作?




『面倒なやつだな。新参とはいえ、お前も悪神なのだぞ。なぜ何も知らないのだ』




ご、ごめんなさい•••




『仕方ない。神の証、六芒星。色々な形で示されるが、お前の場合はスキル数、6,000でそれを示している。あと、悪神の証は、お前はアヴニールにある惑星Z5062にいる人間、数万人のレコード操作を行なっている』




私はシンから授けてもらったスキルが6,000ある

それは、確かに神と同じ力と言われた•••


アヴニールは確か宇宙名、その中にある私が存在した世界、惑星、その名前がZ5062


シンには、私はレコードを持たず、私と関わった人はレコードが消失すると言われた


それがレコード操作になった•••





『理解したようだな』



はい




『ならば、悪神として務めよ』



どうすれば?



『今のお前には器がないな。いったん、元の体に戻してやろう。後は神共に聞くがいい。妾は今から行かなければならない場所があるのでな』



分かりました、あの?



『何だ?』



どこに行くのですか?



『気になるか?なに、ちょっと人間を体験しに行くだけだ』



???



『では、器に戻すぞ』



あの、、、

ありがとうございました



『うむ。15億年振りの同族誕生を歓迎するぞ』





眩耀神様のその言葉を最後に、私は自分が急降下していることに気づく。

不思議と恐怖はない。


スカイダイビングって、こんな気持ちなのかな?





時間にして数十秒





私の視界に青空が広がった










★★★★ ★★★★ お知らせ★★★★ ★★★★



本作に登場する眩耀神様を主人公にした作品を8月10日にアップしました。

テイストは違いますが、「チート」や「ざまぁ」要素も盛り込んでいます。


もしよければ、感想や★でこの作品に反応いただけたら嬉しいです♪


こういった作品は初めてですので、皆さまの反応で、何話まで書くか決めていきたいと考えています。



【作品名】

神様より偉い悪神様の人間転移

〜付人が本棚を倒してしまい、人間マニュアルがごちゃまぜになったことを知らずに転移スタート〜



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る