【シーン2:出獄】
シーン2:招集 シーンPC:PC② 宵野間 灯
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登場侵蝕率上昇判定(今回は忘れなかった)
宵野間 灯:1d10
<BCDice:宵野間 灯>:DoubleCross : (1D10) → 3
宵野間侵蝕率:39
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GM:宵野間はグレーゾーンのジャームである。
高く、不安定な侵蝕率はUGNに警戒され、管理されている。
彼女に一般的な自由はなく、多くの行動に制限が設けられている。
GM:そんな彼女の為に用意されている自室に、ある日、尋ね人があった。
印南 標:「宵野間」
ノックもせずに部屋の扉を開けて一言。相手の名前を呼ぶ。
⇓印南標情報⇓
https://kakuyomu.jp/users/romanesco/news/16817139554637574829
宵野間 灯:「……」
真っ暗な部屋の扉を開けた。部屋の中に伸びる影が私に重なる。
逆光で姿が見えないから、彼女の顔を見ることができた。
宵野間 灯:「なに?」
印南 標:「なるほど、資料通りって感じか」
印南 標:「僕はUGNエージェントの印南 標(はんなみ しるべ)。次の任務において、君のオーナーになる」
GM:胸ポケットからハンカチを取り出し、僅かに頬に浮いた汗を拭いながら、印南と名乗った女はそう言った。
オーナー……グレーゾーンのジャームを任務中に監視し、利用する権限を与えられた者である。
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※印南標はUGNチルドレンあがりのエージェントであり、20代前半である。本来のダブルクロス3rdにおいてはチルドレンは10代という設定が存在するが、この物語の舞台では設定的な時間の経過を加味してそれを無視させてもらっている。GMのワガママであったが、PL達は快く許してくれた。キャッサバ(謝意)。10代でなくてはならない重大な理由が何かあったり出てきたら、まぁ……それはそれだ。
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印南 標:「任務だよ」
印南 標:「近頃、ジャームの仕業と思われるテロ事件が多発している。そしていずれの現場においても、UGNのエージェントやイリーガルが殺害されていることから、むしろそちらを標的にした殺人事件なのではないか、という見方も出ている」
印南 標:「どちらにしろ、凶悪で困難な事件だ。上層部は対策チームを結成し、そこにグレーゾーンのジャームとして、君を登用することを決定した」
宵野間 灯:「そう……」
身だしなみを僅かに整え立ち上がる。
宵野間 灯:「ノイズ」
宵野間 灯「
宵野間 灯:「私のことはそう呼んで」
宵野間 灯:「私はあなたにとっては道具だから。そっちの名前で呼ぶ必要なんてないでしょ?」
GM:宵野間という名前ではなく、コードネームで呼べという言葉に、印南は微かに首を傾けた。グレーゾーンのジャームに指図されるのは、あまりいい気分でもないのだろう。
印南 標:「分かった。僕は……コールドネスって呼ばれてる。オーナーでも何でも、そっちも好きに呼びなよ」
GM:けれど、その後の対応自体は素っ気ない……というよりかは、慣れ過ぎた様子であった。
印南 標:「じゃ。キミの首輪、出して。僕のリードと同期させる」
GM:首輪と呼ばれるこの装置は、グレーゾーンジャームの身体情報をリアルタイムに検出し、オーナーによる制御を可能にする。
それに対し、印南はリードと呼ばれる、掌サイズのリモコンのような装置を突き出してみせた。
宵野間 灯:光に向かうことにためらいを覚える。
それは首輪を差し出すことへの拒絶ではなく、見られること、見ることへの恐怖からだ。
宵野間 灯:近付くにつれて鮮明になる彼女の顔。わずかに見えたその目が怖かった。
宵野間 灯:目を瞑り、首元の輪っかを差し出したリモコンへ当てる。
宵野間 灯:「それと私のオーナーになるなら、一つ約束して」
宵野間 灯:「私に極力、目を見せないで。それだけ」
手に持ったサングラスを空いたほうの手に渡しながら。
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※この薄ら暗く、どこか剣呑な雰囲気で唐突に登場したサングラスに爆笑してしまったGM。ドラえもんめいていた。
自身に視線を向けられるのを嫌う宵野間が常備している品なのだろう。健気で、シュールだ。これに従うオーナーってどれくらいいるんだろう。
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印南 標:「……あー、そっちも、分かった」
サングラスを受け取り、苦笑しながら懐にしまう。
印南 標:「じゃあ、よろしく。これまでのオーナーがどうだったかは知らないけど、バディとか、そういう風に気負わなくて良いよ。お互い、気楽にやろう」
印南 標:「君は君の役目をしっかり果たしてくれれば良い。そうすれば僕は君を正当に評価するし、見返りも得られる。一応、期待しているよ」
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※見返り:グレーゾーンのジャームは危険な為、普段はUGNの施設外に出ることができない。しかし、任務完了後にのみ、数時間だけ自由時間が与えられるのが通例なのだ。
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印南 標:言われた通り、顔を背けるようにしながら踵を返す。
宵野間 灯:「ありがとう。けど見返りはいらないわ」
宵野間 灯:「私も元々はチルドレンだったもの。UGNの役に立てるなら、組織のために死ねるのなら、それは本望よ」
印南 標:「そう。僕もチルドレン出身だ。その意気……分からないでもないよ。まぁ、僕は死なずに貢献し続けるけどね」
GM:宵野間の言葉に、印南は素っ気ない返事だけを返す。グレーゾーンのジャームに対し、過度に入れ込まないようにしているのが透けて見えた。
印南 標:「じゃあ行こうか、アイズ イズ ノイズ。今から早速ミーティングだ。視線は…………君が目を瞑るか俯いてるといい」
宵野間 灯:コクリと頷き、その後をぴったりと歩く。
宵野間 灯:いつからこんな守られるような子供のようになってしまったのだろう。
宵野間 灯:そんな風に考えながら、彼女の背にぴったりと引っ付いて。
~シーン終了~
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