三
「兄上、兄上」
広間では、
「千代丸も早く、お父上のお役にたちとうございます」
「おう、千代」
仲の良い兄弟は、そのまま中庭に出て
「本家も、ますますの
この
八平本家初代さまの二男以下が、別家を立てて臣下に
代を重ねるごとに、別家が増えた。
三代さまのときには、
ただ、この中で
なかでも、八平本家の
この
「そろそろ
今日、
「
菅沼は、八平と同じ
今、大國としては三つの國があった。
すなわち、北の山向こうの
西を治め、これもまた北の山向こうの
南の大海を望む國として、
これらの國にとって
平地の
故に、この
さて、
「
「
本家の総領息子に釣り合う
「
「そうでしたわ。しかし、あれは」
「
「――
「そうです。その山の巫女に預けましてございます。故に、
「巫女であるというか」
「
いつの間にか、
「
「それで、その
若者らしい率直な意見に、
「
「ほぉ、
「ええ。戦に明け暮れて、そんな暇はございませなんだの」
「では、すぐに、
「確かめてまいります」
明快だった。
「美しいなら、妻にいたします」
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