ご飯が上手に食べられません。
@hydrangea8
私の病気について
私はご飯が上手に食べられません。
上手に…とはどういうことか、これだけを聞くと大抵の人はお行儀が悪いとか、お箸やスプーンが上手く使えないとか、そう思うかもしれない。
だけど私は両手もちゃんと使えるし、幼い頃からの親の躾もあって、決して行儀悪い食事の摂り方はしない。
問題は食べた後だ。
私の病は"摂食障害"。
とは言っても見た目は至って普通。
ガリガリ時代もあったけど今は太くもなければ痩せてもいない。
きっかけは恋愛だった。
ここでは簡単に説明するけど、当時付き合っていた彼に浮気をされ、別れたあともズルズルと思わせぶりな態度を取られ、随分長い間振り回されてきた。
その時の私は…
私がいけないんだ。
私が変わればきっとまた戻れる。
変わらなきゃ…と自分を責めてばかりいた。
結局蓋を開けてみればとんだクズ男だったのだけど。
精神的にやられて一時的に食事が取れなくなった。
体重は当然どんどん落ちていった。
同時に自分磨きも頑張っていたから、ボロボロになりながらも自分が綺麗になることに快感を得ていた。
だけどいざ食欲が回復すると体重はまた増えていく。
食べられるようになった幸せ、食べ物ってなんでこんなに美味しいんだ。
最初のうちは幸せだった。
だけどどんどん太っていく。
それは恐怖に変わった。
だから私はダイエットを始めた。
引き続き運動をし、徹底的なカロリー計算。
元々真面目で頑張り屋な性格が仇となった。
そしてある出来事がきっかけで、私は食事が全く上手に出来なくなった。
ここからが地獄のはじまり。
ご飯が上手に食べられません。 @hydrangea8
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ご飯が上手に食べられません。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます