第一エリア~扉の鍵を探せ!~
GM ということで、ここをスタート地点としてダンジョン攻略をしてもらいます!
ガルシア なるほど。
フェン はーい。
GM 補足なんですが、レンジャー技能を使った判定には特に制限はありません。自然の中にできている迷宮という扱いですね。
フェン よし、まずは調べよう。
ガルシア 探索判定だ!
一同 (ころころ)
GM 最高値は13ですね。まずはどこを調べました?
フェン 地面!
GM 地面はね、今までみんなが歩いてきた山道と同じような材質。普通の土と、そこに雪が積もってる感じ。
フェン 足跡とかはない?
GM 足跡は全然ないね。まっさら。
ガルシア 俺は壁辺りを調べたぜ。
GM 壁はさっき言ったとおりの材質に、高山植物が這ってる感じ……なんだけど、よくよく見たら規則性があるというか。人の手が入っているように見えたりする。
ガルシア おっと。
みつば 人工物?
フェン 天井あるの?ここ。
GM あ、ないよ。上はぶち抜きになってて空が見えてる。
フェン んー……何も分かんないな。
ガルシア そうだな。今のところは、ちょっとまだ。
実はこのダンジョン、GM限定の裏情報があったりする。奈落の魔域が生成された際、この山の地下に埋もれている魔法文明時代の遺跡を取り込んでいるのだ。壁が人工物っぽいのはその影響である。
とはいえ今回のシナリオには関係がないし、PC達もそんなことは知る由がないので、ひとまず先に進むことに。
フェン とりあえず右か、左かだよな。
ガルシア だな。とりあえず突き当りまで行ってみるか。
GM はーい。では皆さんはずんずん進み、最初の道の突き当りまで来ました。左右に分かれ道があります。さあどちらにします?
みつば 一旦、左右で何があるか見てもいい?
GM おけです。左右の道の先を見てみると、どちらも同じように突き当りがあって、方向を変えて道が伸びてます。どちらも今進んできた道と平行になる方向に道がありますね。便宜上入口方向を南として、北側に向かっている感じ。
みつば 途中で合流してたらいいね……。二手に分かれる?
ガルシア 別行動するか?ちょっとGMがきついかもだが(笑)。
カル 真ん中の壁を掘るっていうのは出来ないですか?
GM ほ、掘る!?
一同 (笑)!
ガルシア 天才か!?結局合流するならぶち抜いた方が早いという!
カル そうそうそう!(笑)
フェン そういえばウチには筋肉お化けがいたな(だいごろうを見ながら)。
だいごろう どうだろう、壁を登ってもいいけどね。
ガルシア 確かに、植物があるから登れなくはないか。
ダンジョンに入ってからというもの、積極的に行動を起こすPC達。生き生きとしたテンションで色々と案が出され、一旦壁を登ってみることに。
フェン じゃあ登ってみます?(笑)
みつば 私筋力低いけど……。
GM 壁をよじ登るのならば登攀判定っていうのをやってもらいます。スカウトかレンジャー技能+敏捷度ボーナスなので、筋力低くても大丈夫です。目標地は……どうだろ、11とか?
ガルシア (ころころ)登った!
GM 他の方も成功ですね。では皆さん壁を登って乗り越えようとするんですが……登ろうとしたところで、見えない壁っぽいものに阻まれます。
ガルシア え、登りながらってことは首やられない?大丈夫?
一同 (笑)!
GM 首より先に腕がやられそうだけどね(笑)。硬い感触じゃなくて、柔らかい何かに押し戻されるような感覚かな。ダメージは特になしで大丈夫です。
ガルシア ただただ進行不可だった、と。
カル そういうことですね。
謎の力によって壁を直接越えるルートを封じられたPC達。仕方なく壁から降り、地面を進むこととする。
余談だが、この間に登山部が出来ていたり、登頂に失敗したことで登山部解散RTA記録を樹立したりと腹筋崩壊もののやり取りがあったのだが、こちらについても割愛させていただこう。南無。
フェン もう一回調べよう。何かあるかもしれない。雰囲気とか。
ガルシア 物音とかな。
カル 匂いとかですね。
GM ふむ。音を聞くなら聞き耳判定ですね。
フェン (ころころ)おお、6ゾロ!
GM お、自動成功ですね。では、自分たち以外の物音が全くしない、ということに確信を持てました。
みつば じゃあ堂々と歩けるね。
ガルシア 左右どっちでもいいな、これ。
だいごろう じゃあ右行こうぜ!
GM 了解です。右の道を行きますと、まず五メートルほど直進し、突き当りから左折します。で、その先にはでっかい石造りの扉がそびえ立っています。扉の中央付近には鍵穴がある感じですね。
みつば 先に進めなさそう。
ガルシア 破壊すればよかろう。
フェン もうやっちゃえよ。君(だいごろう)のその斧はマスターキーだろう?
一同 (笑)!
GM さっきの壁の件といい、脳筋が過ぎる(笑)。
だいごろう よし……やるか(ヘビーアックスを構える)。
GM え、えーと……一応先に言っときますけど、このゲーム罠感知判定というものがあってですね……。
だいごろう&フェン 危ない危ない!(扉から離れる)
ガルシア 罠感知判定しようぜ(笑)。
ルルブⅠでは構造物破壊ルールがないため、どうしようかと焦ってしまった……思いとどまってくれて良かった(汗)。
だいごろう (ころころ)14!
GM 目標値が10だったので成功です。この扉、鍵穴に鍵を挿して回そうとするとトラップが発動する仕組みになっています。鍵を開けた者に電流が流れて、雷属性の魔法ダメージが飛んでくる感じですね。精神抵抗(11):半減で2d+1のダメージです。
みつば うわ、痛そう……。
だいごろう やべえ!!
GM 一応解除することもできます。その際は解除判定で11を出せば成功です。
フェン じゃあ解除しようか。(ころころ)13。
この判定も危なげなく成功し、罠は解除された。セージ持ちがいない代わりにスカウトやレンジャーはほぼ全員が取得しているので、探索面は最強に近いパーティだ。
フェン でも一旦戻るしかないよね?鍵がないし。
ガルシア 戻って左の道を行ってみるか。
GM 特に扉を開けなくても大丈夫?
フェン おう。鍵ってこの辺に落ちてるんじゃないの?
みつば 探索してみようか。
扉周辺で鍵の探索を行う一行だが、高い出目にも関わらず見つけることができない。やはり左の道を進むことに。
扉が開くか試すくらいはするかと思ったが……。
GM では、分かれ道まで戻って左の道を進みます。右と同様、5メートルほど直進して右折します。そのあと、もう一度5メートル直進して右折。分かれ道に入ってから、進みながら百八十度方向転換した格好ですね。
みつば なるほど。
GM 二回ほど右折した後は……便宜上小部屋と呼称しますが、少し広い空間に出ます。大体縦5メートル、横10メートルほどの長方形。ただし完全な真四角ではなく、北側に僅かなでっぱりのような空間があります。でもって、入ってきたところから見て奥側の右手に扉がありますね。一応の全体像が分かったので、このエリアのマップを共有します。
ガルシア あ、そういうことか(マップを見て)。
右の道にあった扉の先は、この小部屋に繋がっている。先に進めそうな道や他の扉もなく、完全に閉じた空間だ。
唯一の手掛かりは扉の鍵穴だが、いったいどこにあるのだろうか。
だいごろう とりあえず探索しようか。北のでっぱり部分が怪しい。(ころころ)10。
みつば (ころころ)6ゾロ!
GM お、それは間違いなく見つかりますね。では、みつばはこのでっぱり部分で小さな鍵を見つけます。
みつば 鍵を見つけたよ!
ガルシア よくやった!俺は何の成果も得られませんでした!
フェン 俺は一ゾロ振ったから、上でも見てるんだろうな。何もない……もう無理だ……。
一同 (笑)!
フェン とりあえず扉に挿しに行ってみるか。
みつば この小部屋には特に何もない感じですか?
GM そうですね。鍵が落ちてた以外には特に何もないです。
みつば 無駄に広い空間なのに……(笑)。
GM では扉の前に行きましょうか。小部屋側と分かれ道側、どちらの扉の前に立ちますか?
だいごろう 罠を解除した方のがいいんじゃないかな?意味あるか分かんないけど。
みつば じゃあ一旦引き返そうか。
GM (これは、あのギミックはお披露目できないな)OKです。ちなみにこの場から見えるので情報を落としておきますが、小部屋側の扉には鍵穴がありません。
フェン あ、ないんだ。
みつば じゃあどっちみち引き返さないとだね。
ぐるっと来た道を引き返し、再度扉の前に立つ一行。
フェン ちょっと鍵穴覗いてみる?
だいごろう 目つぶしされそう(笑)。
ガルシア 鍵穴から針出てきたらどうするんだ(笑)。
GM さっきの罠感知判定で他の罠がないことは分かってるので大丈夫ですよ(笑)。
だいごろう じゃあ俺が扉を開けよう。ガチャリ。
GM 扉に鍵を挿して回すと、扉が開きます。その先の光景が見れるんですが……どうも、さっきまで皆さんがいた小部屋とは違う場所っぽいですね。
ガルシア なんだと……?
ぐるりとループしている空間のはずが、扉を開けてみると別の空間に繋がっていた。
理不尽、ミステリ、摩訶不思議が常の奈落の魔域では日常茶飯事だ。
次の部屋では、一体何が彼らを待ち受けているのだろうか。
NEXT→第二エリア~閉じた扉と二体の石像~(6月12日投稿予定)
ソード・ワールド2.5リプレイ【魔剣を巡る冒険記】 くろひび @kuroganehibiki
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