第29話 謎コール

「はふぅ………」


 風呂に入った後、ベッドに腰掛ける。


 しばらくスマホを触っているとせつからメッセージがきた。


『今日は一緒に遊べて楽しかった! 今度はプールとか作戦会議とかで会おうね!』


「作戦会議かぁ……」


 伊織をぎゃふんと言わせて分からせる。


 最初は無謀と思っていたが……


『無理だ。俺はお前の兄失格だ』

『っ………』


 感情にまかせて話していた俺だったが、この言葉だけは覚えている。


 そして言われた瞬間、伊織の顔が泣きそうで、悲しそうで、聞きたくなさそうで……色々な感情で一瞬、顔が歪んだのとを。


 今日も部屋に篭っているのだろう。最近じゃリビングにも現れなくなった。


「っと、いかんいかん。既読つけてるし俺も返信しないと……」


 メッセージとスタンプでも送ろうとした時だった。

 

 ブーブー


 通話の画面に切り替わった。

 知らない番号だ。

 無視して上にスクロールしようとしたが、誤ってボタンを押してしまった。


「あっ、やべ……えーともしもしー……って、あ?」


 スマホをすぐに耳から離す。何故ならガチャと通話を切られたらから。


「イタズラか? ったく……」


 今度から知らない番号は無視だ無視だ。



「……ふーん。ちゃんとシュウが出るのね」

「ちょっとサンちゃん〜。もう夜の8時よ。お店はとっくに閉店してるんだから」

「マスター。アタシ撮影頑張ったのだけれど」

「だからわたしの賄いを食べたいって顔してるわね。はい、オムライス。もう、サンちゃん限定なんだからねっ!」

「さすがマスター。できるオンナノコだわ」

「まっ! 褒め上手なのだから♪」


 彼女に褒められたマスターはご機嫌な様子で厨房へと戻った。


 1人残された彼女は、スマホをテーブルに置くとくすっと微笑んだ。


「久しぶりにシュウに会うことになるけど……色々と聞くことがありそうね。特に、……うふふ」





【あとがき】


ネタ切れになりました💦

ちょっと考える時間をください!





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イケメン妹に「好感度マイナス15の兄」と言われた俺だけど、美少女にはモテるようで……。 悠/陽波ゆうい @yuberu123

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