優しい嘘に溶ける嘘
気分次第です僕は 敵を選んで戦う少年
叶えたい未来も無くて 夢に描かれるのを待ってた
❁*.゚
昔から、色々なものを
深々と頭を下げ動かない部下を見下ろし、朱音は微かに溜息を漏らす。また、少女お得意の『無茶振り』が始まった。しかし心は不思議なほど愉快で、
「咲穂、自分が言ったことの意味、ちゃんと分かっているかしら?」
笑みを
「私たちの仕事は、依頼されて初めて成立する。
決してただの仕事じゃないのよ。誰かの想いを届ける仕事なの」
「それは、ちゃんと分かっています。
分かっているからこそ、私はこの仕事をやり遂げたいんです」
「……そう、そうね」
『報告シマス、報告シマス。
標的は計画B-101の受ケ入レヲ拒否。
計画ハB-444ヘ移行。実力行使ヲ認メマス。
標的ハ見ツケ次第、直チニ処分スルコト。
繰リ返シマス………』
「貴方は、本当にそれで後悔しない?
これから先、どんなに苦しいことがあっても、誰かを失ったとしても、
貴方のままでいられるのかしら?」
通信機から
「……分かりません。
でも、私には信頼できる上司がいますから」
少女のはにかんだ笑みが電子音と
「あ、ちゃんと見ておかないと落とされちゃいますよ!!」
そう言って舞台に身を乗り出す少女の後ろ姿は、自らの瞳を焼き焦がすほどに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます