第12話 迎えた試験日

 この二日間ニルダーマの家でゆっくりニルダーマの作った飯を食いながらグータラしていた、案外ニルダーマの作る飯は旨かった、だが男だ、後々女でしたってこともない。そうして迎えた試験当日、ギルド会館に行くとなにやら人がたくさん来ていた、恐らくは150を超えている、どうやら試験は仮登録者全員おんなじ日にやるらしい。


「あっすいません、試験受けに来たんですけど。」


 俺は前と同じ受付嬢がいたのでその人にこないだもらった仮登録書を渡した。


「ハクさんでよろしかったですね、こちらの番号札を持って番号が呼ばれるまで待っててください、番号が呼ばれたら実技試験になります、そして、実技試験が終わると常識問題が主な筆記試験になります。」


「了解です。」


 俺の番号は89、名前とあわせてくれたのか?



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 周りがなにやら騒がしくなってきたな、なにやら南闘技場の41番の奴が強かったらしい、剣と拳で試験官をなんと倒したそうだ、俺の番号は北闘技場でやってほしかったな。


「番号札87番の方、北闘技場の方まで来てください。」


 もうすぐ俺の番か、さっきの41番のこともあるし、観戦自由だから見に行ってみるか。



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「87番のハナさんでよろしかったですか。」


「はい、87番のハナです。」


 俺と同じぐらいの年齢っぽいな少し銀が混ざった灰色みたいなミディアムヘアで碧眼の少女がそこにいた。すごく可愛いし、とても冒険者にはもったいないな。


「4歳なんだってな、まだ洗礼の儀も終えてないのだろう、今回はやめた方がいいんじゃないか?」


「大丈夫です、魔法には自信があるんですよ。」


「....そうか、じゃあ始めよう、どこからでもきていいぞ。」


 あれが俺の試験官でもあるのか、楽しみではあるな。


「いきますね、バインド、ファイヤーボール、ウォーターアロー、サンダー」


 縛ってから攻撃か、いいコンボだな。


「4属性使いか、だが、まだ、闇が弱いな。」


 まぁ、試験官だけあってバインドは破るか、それにしても4属性使いって珍しいのか?ニルダーマも使えてたが。


「さて、詰められたらどう戦うんだ?」


「ウッドウォール」


 おっ、自然魔法2段目の防御魔法か、4歳で中級魔法を覚えられるもんなのか?


「まさか5属性使えるとは、10年に1人の逸材だな、これで1つでも極められたら厄介だ。」


 あっそんなもんなんだ、俺ってじゃあ万年に1人とかの存在かな?


「まだまだいきます、ファイヤーバレット」


「火も中級使えるのか、その年で。だが私も負けられないね、この短剣は投げて使うことも出きるんだよ。スローナイフ」


「くっ、ウォーターショット」


 見事に投げられたナイフにウォーターショットを当てていなしている、ここで操作が5属性で一番しやすい水属性を選べるのもすごいな。


「すごいな、3属性の中級を4歳でか、才能の塊じゃないか、もしかして5属性全部出きるのか、もしそうなら、スローナイフ×10」


 あの試験官、試験ってことわすれてるだろ、


「ファイヤーバレット、ウォーター付与」


「属性付与だと、そんなの宮廷魔導師でも出きる奴は限られてくるぞ。」


 この子は魔法の才も然ることながら頭が切れる、顔見知りになりたいもんだな。


「これでトドメです、ダブルバインド、避雷針」


 やはり5属性の中級魔法がつかえたか、しかも避雷針は上級魔法だぞ、将来この子は最低で1極もしかすると5極魔導師も夢じゃないな。でも、さすが試験官っていったところだな。


「危なかった、あれを食らってたらさすがにヤバかった、まさか私が短剣使いで良かった、西闘技場の奴なら死んでたな。番号87実技試験合格」


 そう、この試験官はあの場面で自身の短剣を投げ、それを避雷針にして、雷を避けたのだ。





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作者です。

ついに500pv超えました、ありがとうございます、ちなみにこのハナってキャラクターヒロインです、そして次回か2個次のやつにもう1人出てきます。そして明日は投稿できないかもしれないです。





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四肢欠損して生まれた最強貴族 ~固有スキルと義手で最強に至る~ ブルックリンゴプニク @2166205

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