記憶を失くした主人公は、創造魔法の才を活かして働きはじめます。同僚たちとのルームシェアの生活も、華やかでキラキラした光景が目に浮かんできます。
主人公は自分の名前を憶えていないので、「ジェーン」という仮の名を付けています。仮の名のままでいることが印象的なので、レビュータイトルにさせてもらいました。
唯一の記憶、恋人だったはずのダグラスへの思いを潜めながら、ルームメイトのディノにも迫られてしまう。
お仕事、恋、失くした記憶の謎が、編み込まれて物語が進んでゆきます。
1話1話はとても短くまとまっているのでさくさく読めます。
この短さに、作者は構成を練り全て書き上げた後で推敲を繰り返しているのを感じ取りました。
鮮やかに描写される創造魔法には、眼を奪われるという感じです。
特に、ショーのシーンは必見です。
見所がたくさんあるので、仮の名のジェーンが、解き明かした後どうするのか、ラストまで想像をふくらませながら読んでほしいです。
皆さまに心からおすすめします。