知りたくなかった真実
樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須
知りたくなかった真実
私「んっ?ここは…?」
看護師「目が覚めましたか?ここは病院ですよ。自分のお名前は分かりますか?」
私「はい。○○(自分の名前)です」
看護師「では、なぜ病院にいるのかは分かりますか?」
私「いえ、分からないです」
看護師「それでは、落ち着いて聞いてくださいね。あなたは雷に打たれて救急車で運ばれたんですよ」
私「えっ?」
看護師「この鏡で首を見てもらえますか」
私「あ、はい」(鏡を見て驚き息を飲む)っはっ!
看護師「幸いにもネックレスをしていたおかげで、首のヤケドだけで済みましたが、念の為、脳など異常が無いか検査をします。その検査の前に、血圧と血液検査をしますね」
私「は、はい」
看護師「ではどちらの腕でも構いません。袖をまくって腕をこちらに乗せてください。痛くないですか?そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ(段々と声が小さく聞こえる)」
【ここから現実ではない】
私「ん?」
モモンガ「お姫様」
私「えっ?えっと、あなた…モモンガよね?なんで人間の言葉が話せるのっていうか、お姫様って何よ?私がお姫様?なの?」
モモンガ「あなたはお姫様…かぐや姫様ですよ。落雷のショックで忘れてしまったのですか?」
私「ちょ、ちょっと待って。かぐや姫って昔話の《竹取物語》に出て来る、あのかぐや姫の事?」
モモンガ「はい。そのかぐや姫ではございますが、昔話ではございません。実話でございます」
私「え?そうなの?実話だなんて初めて知ったわ。えーと、じゃあ着物着てるイメージだけど、いつの時代の話なのよ!」
モモンガ「平安時代でございます」
私「平安時代でございます、って言われてもピンと来ないわねぇ。それで、なんで私がかぐや姫なのよ?」
モモンガ「それでは仕方ありませんね。覚悟はいいですか?あなたはかぐや姫様のDNAから作り出したクローン。落雷にあったというのは偶然ではないんですよ?あなたの体内に入っているマイクロチップに向かって雷を落としたのですから。…」
【病室で目が覚める】
私「ん?さっきのは何?クローンってどういう事?」
看護師「目が覚めました?うなされてたみたいですけど大丈夫ですか?検査は無事終わりましたよ。
特に異常は見られませんでしたが、レントゲン写真に不思議な物が写ってましてね…」
知りたくなかった真実 樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須 @ituki505
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます