第三章の前に

ざっくり人物設定&用語解説

■ざっくり人物設定

・ノイド

本作の主人公。二十二歳独身の万年F級探索者。

ゴブリン討伐で赴いた森で、偶然にもダンジョンマスターとしての権能を得る。

剣の筋はいいが自己評価が低く、五年前は勘違いから探索者の道を諦めることとなった。

食べることが好きで、マスターになってからは地球産の美味い食事のためについついDPを浪費してしまう。


・ディア

ノイドの召喚したうざかわケットシー。名前の由来はウィ〇ペディア。

召喚時に知性値を最大に設定したため、頭が良く言葉まで話せる。

ノイドを小馬鹿にした発言が多いが、心の底では慕っているらしい。

衰弱魔法と回復魔法が使用可能で、2章終了時には付与魔法も習得している。


・エミリ

王都の探索者ギルドの美人受付嬢。駆け出しのノイドに色々と親身になってくれた。

ノイドが王都にやってきた七年前には受付嬢だったが、年齢は不詳。

可愛いものには目がなく、ディアに並々ならぬ執着を見せる。


・グレン

金髪碧眼のイケメン探索者。等級はD。

正義感の強い好青年で、妹のリゼットとパーティを組んでいる。

実力のほどは明らかになっていないが、鑑定スキルを所持している。


・リゼット

金髪碧眼の美人探索者。等級はD。

いつもオドオドとした人見知りで、兄のグレンとパーティを組んでいる。

治癒魔法が得意らしいが、その他の戦闘能力に関しては不明。


・アドルフ

赤髪バンダナの探索者。柄が悪い。

等級はAで、『彷徨いの迷宮』における最上位の実力者。


・オリヴィア

童話の登場する救国の聖女。

寛容で大らかな性格だが、成長を諦めた人間に対しては冷酷。

固有スキル『導きの天啓』により、人間を成長させるための天啓を得られる。


・聖女の四騎士

オリヴィアに付き従う四体のモンスター。

堕天使エドキエル、吸血鬼の真祖シルヴィア、デュラハンのデュラ、フェンリルのリル。

デュラとリルはシルヴィアの命名だが、特に上下関係はなく、四体は同格である。


・行商人の少女

名前は不明。これといった特徴もない行商人の少女。

主人公と何かと縁がある。


・神様

ダンジョンを創造した自称神様。

人類の発展を目的としているらしい。


・安田真輔

通称Z氏。Fラン大卒の三十三歳ニート。

急性心不全で死亡し、自称神様にダンジョンマスターとして召喚された。

地球での経験が浅すぎたため初期DPが極端に低く、為す術なく死亡した。

固有スキル『他力本願』によりノイドに記憶とマスターの権能を譲渡する。




■ざっくり用語解説

・ダンジョン

約二百年前に世界に現れた迷宮。自称神様が人類の発展のために生み出した。

本来は二十六個あるはずだが、現在存在が確認されているのは十個のみ。

その中でも『無限の迷宮』と呼ばれるダンジョンの難度は一線を画すと言われる。


・ダンジョンマスター

自称神様からダンジョン制作を依頼された者たち。

Z氏こと安田真輔以外は例外なく生前に偉業を為した偉人。


・ダンジョンスキル

ダンジョンマスターがDPを使用して発動する特殊なスキル。

『ダンジョン増築』『ダンジョン改築』『アイテム生成』『モンスター召喚』『ユニット配置』の五種。

『アイテム生成』『モンスター召喚』によって生み出せるアイテムとモンスターはマスターの知識によって異なる。


・DP

ダンジョンポイント。一分当たり1DP消費し、0になるとマスターは死亡する。

入手する方法は、ダンジョンに生物が滞在するか、ダンジョンに物体を取り込むかのみ。

吸収効率が半減してしまうが、ダンジョン外に出れるならダンジョン外で吸収することも可能。


・スキル

ダンジョンが世界に出現したことにより、地上の人々に浸透した特殊技能。

大別すると、汎用性のある一般スキルと、戦闘に役立つ戦闘スキルがある。

余談だが、生まれながらにして覚えているスキルは『ギフト』と呼ばれ、通常のスキルより高い効果を発揮する。


・スキルオーブ

ダンジョンで入手できる、スキルを覚えるための球体状のアイテム。

スキルオーブによりスキルに目覚めた人間は体構造が変化し、スキルを取得できる状態になる。

そのため、その血を受け継いだ子孫は『ギフト』が芽生えたり、努力次第でスキルを覚えることが可能。


・魔法

スキルの一種で、固定の効果を発揮する魔法(ファイアーボールなど)と、属性魔法(火魔法など)に分かれる。

前者は即時発動できるが汎用性がなく、後者は制御が難しいが、練度が上がれば発動速度や消費魔力も向上する。

また、ダンジョン出現以前から密かに受け継がれてきた魔法技術も存在する。


・探索者ギルド

通称ギルド。ダンジョン産のアイテムや素材の買い取りの他、依頼の斡旋をしている。

探索者の等級はAAA~Fで分かれており、AAAはまさに一騎当千の実力。


・モンスター

一般的にモンスターとはダンジョン産のモンスターを指す。

ランクは探索者等級と対応しており、FランクのモンスターはF級ソロ探索者が倒せる程度の危険度。


・リバムド王国

主人公の生まれた王国。中央大陸の南部に位置している。

王都にはダンジョン『彷徨いの迷宮』があり、そこそこ栄えている。

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迷宮管理者Zの英雄奇譚~ダンジョン経営しないダンジョンマスターが往く~ 碓氷 雨 @ame_usui

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