第5話 ちょっと待てお兄さん、ウェブ小説ってなんですのん

 ラッスンゴレライなんですのん♪

 古いですか。古いリズム芸好きなんです。すぐ消えるリズム芸が好きなんです。


 前置きはさておき、ウェブ小説なるものの存在は噂に聞く程度で読んだことのなかった影津。君の〇〇を食べたいに嫉妬して投稿サイトを視野に入れます。


 君の〇〇を食べたいはどこかの新人賞に落選したけど、ウェブに投稿して声がかかった的なことを調べました。


 公募一筋だった影津は悩んでいたんです。

魂かけて書いた一作。落選してたら読んでくれたのは下読みさん一人なのでは? 一次選考通過しても編集さんがこれは二次選考で落とすという判断をした。つまり、恋愛に例えると好きですって言ったのに、振られるような? 恋愛小説書きませんがそんなようなことかなと。


 編集さんがいらないって言ってるってことですよね? と。


 新人賞って受賞しない限り、落とす作業なんだなぁと。


 悲しいですね。


 で、ウェブ小説。公募で落選した作品をアップします。

 

 読まれません。 検索? そもそも流行りのキーワード使ってないので読まれません。


 バッドエンドなダークファンタジーです。

キーワード設定でバッドエンドなんかつけたら、ウェブ小説では読まれません。ダークファンタジーのダークも小説家になろう様では検索段階で避けられるとか。


 流行作品じゃないとウケないんですね。ショックでした。胸クソ悪い、主人公が死んでしまうバッドエンドの話を書いている人間はウェブ小説に来てはいけないのかと色々思い悩みます。


 嫌いなものを書き始めます。

 好きなものだけ書いてデビューはないと無理矢理自分を納得させて。プロの方の創作エッセイとかを読みます。嫌いなものを書いてデビューした方がいました。


 読者に合わせて書くことで、自分の書きたいものとズレた場合は読者に合わせるのがいいのかなと。


 とりあえず実行。結論、まぁ、長続きしませんでした。


 書いた作品。胸クソ、グロくて書けるファンタジーで流行りと合致する要素ってあるかな? →復讐系異世界転生ファンタジーかな? それ系の本を読みます。共感度は5割ぐらい。それでも追放系よりは共感できたかなと、復讐ものに絞って書きます。できた作品が、『処刑勇者は拷問好き王子を処刑する。命乞いをしてももう遅い。【人体破壊魔法】特化でサクサク、サクリファイス』

https://kakuyomu.jp/works/1177354055473217154


 正直、もっとこれ以外に読んでもらいたい作品はたくさんありました。でも、これが一番読まれる。複雑。


 それでしばらくウェブで頑張ります。自分の書きたいこと4流行り6割ぐらい。


 それから苦手な追放系を書きます。自分の書きたいこと1、流行り9ぐらい。


 これが制作期間に対して、読者もつかずにメンタルに来ました。書きたいことほとんど書いてないってのが原因でした。


 そのあと、悪役令嬢ものを。これはとあるプロット企画でした。お声かかれば縦ロールコミック化か? と思いましたが駄目でした。はじめて面接までしたんですがね。


 でも、自分だけじゃなくて色んな作家さんプロにもアマにも声かけているようなので自分が特別な存在になったわけではありませんでした。声かかっても過度の期待は駄目ですね。


 それから、カクヨムコンも頑張ります。こちらも二年ほどかな。自分が書きたいものと、自分が書けそうな異世界ものやファンタジーなどを応募します。二年目ぐらいで読者選考は通るようになりましたが、読者選考はカテゴリーエラーも通るイメージでした。最終選考通過作品を見ると自分が書かないような作品かなぁ。なんて思い始めました。


 影津、迷走。

 好きなものってなんだろう???


 普段家でなにしてる? 洋ゲーしたり、洋画観たり……。洋ゲーって、シューティングとかレースゲームとかアクションとか、ホラーかなぁ。洋画って、ホラーとアクションとハードボイルドばっか観てるなぁ。


 読む本はなんだろ。

 ロシア文学のドストエフスキー、ホラー小説。夏目漱石、ミステリー(怖いやつ)。


 なんか、ホラー率高くない?


 そういえば自分なんで小説書いてんだっけ? 友達のため。その前、何に感化されたっけ? ダレン・シャン。

 ダレン・シャンってファンタジーだよな。だから、ファンタジーの新人賞に応募してたけど。


 そこでやっと気づきます。

 ダレン・シャンの何が好きなん?


 ダレン・シャンの怖いシーンがたまらん。


 ダレン・シャンてホラー小説なん? てか自分ホラー小説書けばええんか。


 そんな感じで、ホラー小説をメインにしつつ。純文学にも興味を示しました。


 好きな本って大事ですね。


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