一味違う異世界転生と、そして凄まじい説得力

殺人者が探偵学園にいる、異世界に転生する、天使に悪魔に神がいて、チート能力を授かる。
この情報だけをパッと出されても、あまり斬新な魅力は感じないと思います。
ですが、本当に凄いなと私が感動したのは、この設定や用語に非常に強い説得力と引き込まれる筆力によって先の気になって仕方ない物語が築き上げられていることでした。
行く先々で事件が起こる名探偵。成る程、逆に探偵だからこそ事件を呼んでいるとも言えますね。そして、複数回の事件を起こす殺人者である主人公が探偵になるのもまた必然。
探偵学園ものとして進んでいくかと思えば、一転して神や天使、悪魔の違いや心情などの真理に知的好奇心が強く刺激されます。
一つ間違えれば超展開ともとられなかねないのに、全くそう感じさせずむしろ物語の深みや可能性が増していったと強く感じました。
本当に、驚嘆しました。
どんなシャンルが好きな方にも一読いただきたい作品です。
これからも応援しています!

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