第3話 なろうで書いてるの持ってきたら稼げるんじゃね?

 はい! 前回の続き。

 なろうでいま書いてる作品をUPしたらどうなるの? ってやつだ。

 さっそく、いきましょう!


 作品E 

 例のごとく、矢印の左がカクヨムで右がなろうだ。


 ジャンル ハイファンタジー

 話数 62→159

 フォロー 134→997

 ☆(評価) 46→4006

 PV 16,784→1,124,070

 コメント数(感想) 2→111


 ん~。微妙だ。

 62話公開時点でPV16,784

 目票の60,000まで43,216足りない。

 おかしいな。話数が増えるにつきPVも増えるはず、そう思っていた。


 しかし、なんというかPVの推移を見てみると、話数が増えたところでPVはさして変化がないのだ。

 ここに表かグラフでも乗せようと思ったが、まったくその必要もない。

 完全に横ばい。ポツっとPVが伸びる日もあるが、フォローもそれだけ増えている。

 結局のところ、新着を見た新規読者がどれだけついたかのみに大きく依存しているのだろう。


 う~ん。なろうではPVは二次関数的に増えていった。

 読者が増える。それにともない評価も増える。

 評価が人を呼び、また評価がといったネズミ算式に増えていく感じだ。

 とうぜんPVも増大していく。


 しかし、カクヨムにはそれがない。

 だって☆が46しかないんだもの。


 ぶっちゃけて言うが、カクヨムは相互評価だらけだ。

 作者同士がお互いに☆を投げあう。もちろん運営もそれを推奨している。

 自主企画なんてものがいい例だろう。


 ただ、これだとランキングがまったく機能しないんだよね。

 ぜんぜん読まれてない作品でも高ポイントになるから。

 もちろん企画参加者どうしの☆はランキングに影響しないらしいけど、評価の投げ合いという本質は変わらない。


 これがなにが問題かって、評価でフィルタリングができないんだよね。

 読まれていないのに評価だけが増大した作品が上に来てしまう。

 作者は自分も☆をもらったからという理由で評価をつけるし、☆をもらいたいから面白くなくてもつける。

 結局はいかに他の作者に働きかけたか、どれだけ他者にポイントをつけたかが大きく作用してしまうんだ。


 なろうだと評価はあるていどの目安になった。

 ひどすぎる作品はまず上がってこない。

 もちろん、なろうにも不正はあるし相互評価もある。

 それでも、ポイントが作品の質の最低限の担保になったんだ。

 これじゃあ読者は何を基準に作品を探せばいいのか分からない。


 とはいえ、カクヨムをなろうみたいにする必要があるかってーとそうではない。

 なろうがよければなろうに行けばいいのだ。

 カクヨムにはカクヨムのルールがある。そのルールのなかで競う、そういうものなのだ。


 幸い、この作品にもコメントがきている。

 それが執筆者なら、お礼もかねてその人の作品を読もうじゃないか。


 なになに。まずはもらったコメントを読む。

「企画からきました!

 設定が面白かったです!

 文章も読みやすく、するっと読めました。」


 おん?

 企画……?

 もちろん、そのようなものには参加していない。

 先に述べたように自己紹介も近状ノートも真っ白なのだ。


 彼のアカウントを見る。

 どうやら執筆者のようだ。作品をひとつ公開されてらっしゃる。

 ふむふむ、たくさんの企画に参加しておられるようだ。

 それにたくさんの方に評価とコメントを残しておられる。


 そちらも見てみよう。どれどれ。

「企画からきました!

 設定が面白かったです!

 文章も読みやすく、するっと読めました。」


 おんなじやないけ。

 さらにべつの人に送ったコメントを見る。

「設定が面白かったです!

 文章も読みやすく、するっと読めました。」


 キサマ絶対読んでないだろ。

 こんなん草生えるわ!


 他にも目につく限り読んでみたが、彼の書いた文面は二パターンぐらいしかなかった。

 とうぜん内容にはまったく触れていなかった。使いまわしできるようにだろう。


 カクヨムってこういうものなの? 知ってたけど。

 ためしにいろんな人のアカウントを覗いてみた。前も見たけど。

 似たようなやつがたくさんいた。それも知ってたけど。


 どうやら俺には営業活動はむいていないようだ。


 語弊がないように言っておくが、ちゃんと活動している人だってたくさんいる。

 営業などしなくてもちゃんと評価をたくさんもらっている人もだ。

 だからと言って星の投げ合いが、正当な評価の妨げになっている事実は変わらない。

 ちゃんと面白い作品が評価されているからといって、それが免罪符になったりはしない。

 こっちはそんな状況を跳ねのけてうえに上がっていくモンスターと張り合う気もないんだ。

 そうだ!

 我はただ、六万PVの壁に向けて突き進むのみじゃ!!


 すまん。異常に脱線してしまった。

 こんなはずではなかった。

 よし、話を戻そう。


 62話公開時点でPV16,784。

 これが今の私の状況だ。

 では、159話公開したときどれぐらいPVを稼げているだろうか。

 その見込みを計算してみよう。

 62:16784=159:X

 62X=16784×159


 そもそも式あってる?


 X=43,042……


 四万か。六万まで

 ごお、ろく……

  いちまん足りない。

 番町皿屋敷か!!


 しかも、足りてないの一万7000じゃねえか。ぜんぜんやんけ!

 う~ん、困った。

 まあ、ことの推移を見守るしかないか。


 てなわけで、なろうで4000ポイント程度だとお金もらうのは厳しいかもしれないね。

 営業かければどうなるか分からないけど、けっこうハードルは高いよね。


 経過はちょくちょくお伝えするとして、次回はカクヨムからなろうへの移転のすすめをかいてみます。

 では。

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