第2話 インセンティブって稼げるの?

 一話の余韻冷めやらぬ今、お話するのはインセンティブについてだ。

 インセンティブって稼げるの?

 その問いの答えはズバリ――知らん!!


 あ、待って。帰らないで。

 ちょうど私はインセンティブに登録したばかりである。

 あなたはまさに今、稼げるかどうかの推移を見守ることができるのだ!!


 雑誌や広告で、あななたちは目にしたことがないだろうか?

「わたしはこれで〇〇万円稼ぎました! その秘訣をお教えします!!」

 そんな文言を。


 怪しい、怪しすぎる。

 その秘訣とやらで稼げるなら、人に教えず自分でやればいいんじゃないの?

 そう思いませんか。

 これにはカラクリがあります。

 まったくのデタラメ? いやいや、現にその方法で稼いでいたのです。

 ようは昔はたしかにその方法で稼げていた。しかし、状況なんてすぐ変わる。

 昔ほど稼げなくなったってことです。

 だったらどうすればいい? そうです、そのノウハウを売る。

 なんたって実績がありますからね。

 そうやってトコトン絞り尽くそうとするのです。


 みなさん、騙されてはいけません。

 信じるべきは成功者ではありません。成功しようとあがく者、その背中を見て学ぶべきなのです。



 まあ、言い訳はこのくらいにして本題にいきましょうか。

 カクヨムで金銭を受け取るためには、カクヨムロイヤリティープログラムというものに参加する必要がある。

 投稿した小説の閲覧数に応じて金銭を得られるシステムだ。

 インセンティブとはつまりこれ。いっぱい読んでもらったらそのぶんたくさん分け前がもらえるってこと。


 登録は簡単。画面に従いボタンをポチポチしていたらいつの間にか終わる。

 ただ、名前など個人情報を入力する必要はある。


 あと必要なのは銀行口座。しかし、これは後で構わない。

 収益が見込めると踏んだ時点で入力すればよい。なにも無暗に大事な個人情報をさらけだす必要などないのだから。


 で、晴れてカクヨムロイヤリティープログラムに参加すれば、以下の情報が見られるようになる。


 総リワード アドスコア  広告表示PV  広告リワード  ギフト数  ギフトリワードだ。


 ここで重要なのは総リワードとアドスコア。

 総リワードは受け取れる金額。1リワード1円なので非常に分かりやすい。

 ただし、受け取りの最低金額が設定されている。3000リワードだ。それを超えてからしか受け取れない。しかも、リワードは一年で失効する。

 つまり一年で3000リワード稼げなければ、カクヨムロイヤリティープログラムに参加する意味はないわけだ。


※カクヨム運営は受け取り最低金額を下げる予定だとアナウンスしている。適用されればより利用しやすくなるだろう。

 そこは個人情報登録のリスクと天秤にかけて決めてもらいたいところだ。


 つぎにアドスコア。

 コイツが少々ややこしい。

 なぜならカクヨムの広告収入にどれだけ寄与したかが考慮されるからだ。

 まず文字数。たとえ同じ閲覧数(PV)であろうとも、書いた文字が少なければ低くなる。

 ブツ切り投稿にしてPVを稼ごうとしてもムダってこったな。

 逆に文字数が多すぎてもダメみたいだ。というか、多いと話数が減りPVも減る。

 やる意味はない。

 おすすめは一話2000文字から3000文字だ。スコアが安定するし読みやすい。

 人間の集中力には限界がある。

 WEBで小説を閲覧する場合、一話2000~3000が、一番ムリなく読める文字数だそうだ。なるべく長く読んでもらってPVを稼ごう。


 ちなみに一部の例外をのぞき、連載小説は一話が最も読まれる。

 3000文字程度にしてスコアを稼ぐのが望ましいだろう。


 そうして算出されたスコアをもとに総リワードが分配される。

 分配というのは、カクヨムの広告収入の分配だ。

 カクヨムが収益を多くあげていればリワードも多くなり、収益が少なければリワードも少なくなる。

 株の配当金みたいなもんか。


 複雑だな。

 まあ、仕組みの説明はこのぐらいにしておこう。

 こちらについては、もっと詳しく書いているひとがたくさんいる。

 それを読んでもらった方がずっといい。


 ただ、目安として『20PVで1円』と考えていただきたい。

 ほんとうはもっともらえるみたいだが、思ったより少なくてガッカリするのは嫌なのだ。

 少なく見積もっていたほうが気持ち的には楽だろう。


 結論としては、一年で60000PV稼げそうならカクヨムロイヤリティープログラムに参加したほうがいい。

 60000(PV)÷20=最低金額の3000円。ここが分かれ目だな。



 ではつぎ。

 これこそが一番知りたい部分ではなかろうか。

 なろうから引っ越してきたとして、インセンティブで稼げるか? ってことだ。


 私はなろう、カクヨム、どちらにも同じ作品を投稿している。

 ぶっちゃけて言うと、なろうで書いてそれをコピペでカクヨムに貼りつけているだけだ。


 だからカクヨムではほとんど活動していない。

 ユーザー紹介も白紙、近状報告も言わずものがな。

 フォローした小説もちょこっとだ。


 ようはなろうから今乗り換えた人と、さほど状況がかわらないってことだ。

 これは参考にならないか?


 まあ、こんなことをカクヨムで書いたところで何の意味があるか分からないが、それはそれ、これはこれだ。


 ちょうど今連載中の小説がある。

 なろうで159話。こちらで61話まで公開している。

 全部公開したら60000PVいくんじゃね? ぐらいの絶妙なラインだ。

 これらのポイントを見て、乗り換えの目安にしていただけたらと思う。


 と、スマホ乗り換えの案内みたいになったところでお時間だ。

 続きは次話で。

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