第4話

「うぅ...............」


(怖い、怖い、お父さん、お母さん、穂花......

俺は死んだはずだ。あのおっさんみたいな顔のやつに殺されたんだ。だが、痛みはないなどうしてだ。

どちらかというと、体がふわふわとしている感じがあるまるでちび天使が俺を天国へ連れていく感じのように..........)


「こいつ、殺人犯の前に諦めてそのまま殺されたらしいぜ。男ならこう......バシッ!と戦えよなぁ」


「だよねぇ.........ていうか私こんな男運びたくないんだけどぉ?」


「しゃぁねーよ、大天使様の命だからな」


「あの方の命令なら仕方ないわね..........大天使様のおかげで私たちはここにいるんだから、そうじゃなかったら今頃地獄よ?」


なんでこんな言われてるの?と思いながら、ぼんやりとする頭の中目を開けた俺はとんでもないものをみてしまった。


「きもっ?!」


「はぁ?!キモイですって!?あんた地獄に落ちなさい!」


アニメで見る昇天する時に見る天使のリアル化したのが俺のことを天へと運んでいた。

3Dにしたら、クソキモかったんだけど。。


ものすごい光が自分に迫ってきたのを感じて思わず再度目を瞑ってしまった。


ん?天へと運ばれる??


⭐︎


次に目が覚めた時も、体と頭がふわふわしていた。


「いててて」


眩しい光により、目の奥が少しだけ痛む。


「ふぉっふぉっ、やっと起きよったか」


「ぅ......ん?誰だ?」


「やはり、みんな眩しいものなのか.......まぁいいわいほらさっさとおきんかえ」


そう言われて、やっと目を開けることができたのでそうしてみると俺に話しかけていた人の正体が分かった。


「おっさんじゃん.......」


「おっさんちゃうわい!」


「おっさんの口調なんよ、、」


「へっ、あんたわ黙っとれい............ほれそこの女の子よ起きれるかい?しんどかったら眠ってて大丈夫だからの」


は?俺にはそんな口調で言わないくせに......これだからおっさんは.......。


と思って話しかけれられている横の子を見ると


「穂花??」


「んんぅ.......おにい、ちゃん?」


あの幼なげな顔立ち、俺をお兄ちゃんと呼ぶのはこの世でたった1人。穂花だ。


「穂花!」


「ゴホンッ、いいかね?それにしても穂花ちゃんと言うのかねかわいのぉ〜」


「えへへありがとうございます。」


また態度変えやがった。ん?そういえば、こいつなんなんだ?急に現れやがって。


「てか、あんた誰だよ!」


俺がそう言うと、ニタッと笑みを浮かべて自慢げな顔をした。


ムカつくな。


「わしは、お前らの言うところの神じゃのぉ正確には%€£$%>と言うがのぉ」


「なんて言ってるか分からんかったが、このおっさんが神なのか?」


「心の声が漏れてるぞ天界の言葉が通じるわけがないじゃろ。あと失礼じゃなぁ紛れもなく神じゃ」


おっと、いけない神様に向かって失礼笑笑。


「もうお主はいい。それよりも穂花ちゃんわしは神じゃ、何か欲しいものはないかね?」


へっ、もういわねぇぞ。俺はもう無視されているのだ。


「欲しいもの?」


「そうじゃ、お主は死んだのじゃから生き返るのは無理じゃが欲しいものはいくらでもあげよう」


まて、今死んだって……。

穂花を見ると、全く動揺の形すら見受けられなかった。


「んじゃあ、お兄ちゃんを助けられる力が欲しい!

絶対お兄ちゃんを死なせないような力!」


なんで優しいやつなんだ。

俺は、天国でもシスコンになりそうです。









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妹と転生してきたんだが、神からのギフトは妹だけ? 鯵の閉まり @ajikou

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