多忙による不摂生な生活と医者嫌いによって体調を悪化させた主人公、飛田優志・37歳。彼は、脇腹を痛打した謎の激痛により意識を失い、夢の中で呼びかける老人の声に導かれて異世界へと旅立ちます。
そこで「勇者ミオン」と呼ばれ、「生命の巨塔」を修復するよう依頼を受けることに。
一見すれば異世界転生の王道パターンのようですが、こちらに来ても脇腹の痛みは治っていません。それだけでなく、一緒にミッションを果たす仲間も喘息だったり貧血だったりと、全員何かの持病あり。そもそも、「生命の巨塔」が壊され、村には病が蔓延しているということで、健康な人は誰一人としていないという。
体調不良を薬草や治癒魔法によって誤魔化しながら進む道程は、ゲーム世界らしいテンポの良さながらどこか現実の世知辛さが漂う不思議な読み心地です。優志は異世界の奇跡的なパワーで、持病を克服することができるのでしょうか……?
現実パートと夢の向こうにある異世界を行き来するちょっと懐かしみのある冒険ファンタジー。ぜひ、ご一読ください♪
あらすじは作品タイトルの通り、生活習慣病含め種々の不調に悩まされるアラフォー男子が異世界で勇者となり魔王に立ち向かうというもの。
異世界に行ったきりではなく、現実世界と行き来できます。
主人公がある程度夢を叶え、理想の仕事をしている大人なので、ちゃんと現世に戻って来られるのは安心です。
異世界の出来事は倒れている間に見ている夢ということになっている模様。
主人公が勇者になる理由にも明確な動機が存在するので、納得感があります。
ネタバレしないようにここでは書きませんが、「そりゃ魔王倒さなくちゃ!」と思わせる説得力。
現実の方は健康診断の結果などリアルなのですが、異世界はほのぼのしていてどこかなつかしささえ感じるゲーム風の世界。
このギャップがたまりません!
アラフォーが見る少年時代の夢といった感じで癒されます。
話数が多いので、読み始めるのを躊躇されるかも知れませんが、STAGEごとに事件が解決していきます。
あまりにサクサク進むので、これでどうやって何十万字も・・・と思ったら、STAGE2からは次の事件に向かうのです。
というわけで気軽に読み始めてくださいね!
すっげぇクセになる。
この作品への所感は本当そんな感じです。
本当、唯一無二の作品って感じです。
主人公の活躍の舞台は夢の世界となりますが、そこはまったく本当夢の世界なんです。
いや、なに言ってるんだコイツって感じでしょうけど、そうなんです。
それ以外に言いようが無いんです。
夢独特のと言いましょうか。
妙にふわふわとして、ある種都合が良くて、そのクセ時折キバを向いてきたりして。
そんな雰囲気が当作には確かにあります。
そして、それが非常に心地良いです。
ひたれます。
にこにこ出来ます。
ねこさん、かわいい(かわいい)。
ともあれ、はい。
是非、ご一読をオススメします。
こんな作品も良いよなぁってきっと思えるんじゃないかなー?
タイトル通り、持病のあるおっさんが勇者となって戦います。
闘病パートと冒険パートがあり、物語の中で健康的な生活について等、色々と考えさせられます。
ボクは健康的な食生活とそこそこまとまった睡眠時間を持っているのですが、それでもちょっと意識して運動しよう、とか睡眠時間をとろう、と思わされました。
戦闘シーンのカッコ良さについて語るのは簡単なので、闘病パートについて語ろうと思います。
この作品の縦軸に、「信頼できる医療とは」というようなテーマが有るように感じます。
現代医学を否定したり、かと思えば自然治癒力的なのを否定したり、かなり尖っています。
初めて読んだ時はビックリしました。
正しさとか、正義とかを問いかける作品をたくさん読んできましたが、こんなにド直球に医学に正しさが有るのか? みたいな所に切り込んでくる小説は初めて読んだと思います。
ボクは薬とか医療を盲信していますが、少し考え方を変えてみようかな、と思いました。
このレビューだけ読むと医学小説だな……。
ちゃんと剣と魔法のファンタジーやってます! めっちゃワクワクする冒険してますよ!!
主人公はおっさんですが、イケオジ好きのボクから見ても100点満点に可愛くてカッコ良いおじさんです!
推してください!