ごきげんよう、そうか、家庭内で暴れたとはいえ、奥さんや子供に暴力をふるったわけではないから、民事不介入と。
でも放置もしておけない事情聴取も無意味。精神鑑定しても正常になっちゃいそうですね。
だけど紡さんの見立てが「枕返し」とは、予想外すぎて驚いてしまいました。
あの妖怪枕返し、ですよね? 寝ている間に枕を頭から足元へ置き換えちゃう、いたずらレベルの妖怪、妖怪の仕業なのか寝相の問題なのかわからないという。
枕を置き返されたら、他次元の自分と入れ替わっちゃう?(いや、まだ生田目さんが入れ替わったのか、生田目さん以外の世界が入れ替わったのか判りませんが、ってあ、一緒のことか)
可愛い桃子ちゃん、お仕事や社会人常識レベルは横に置いても、色々と素直な娘さんですから、奥様の憔悴に付き合えばメンタルも影響されて鬱々としちゃいますよね。そんな彼女の心の模様を読み取った紡さん、陰陽師の制服(?)で外で待っていてくれるなんて、優しい!(よほど桃子ちゃんが悲しい色を纏っていたのでしょうが)
だけど、このエピソードでは、紡さんの桃子ちゃんへの接し方が、色々と引っ掛かるんですよね……。
普段の紡さんのツン対応を近藤課長や名無しの怖い上司さん(きっと桃子ちゃんにだけなんだろうなぁ)が担っているような。
紡さんの言葉にあった、ひょっとして桃子ちゃんも「世界が入れ替わっている」のかしら? それは紡さんと桃子ちゃんが相思相愛の世界? つばきちゃんがそれを感じさせる言葉を宣っていますし、紡さんは桃子ちゃんが入れ替わっていることに気付いている、みたいな。
ううん、今回、なんだか気持ちがぞわそわしちゃうような、直接的ではない恐怖が潜んでいるような、やっぱり怖い物語ですよね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご機嫌よう、いらっしゃいまし。
警察という立場ではどうにも微妙な扱いになってしまう
事件です。そこで紡の出番なわけですが、妖怪に
詳しいでもなければよく分からない見立てが飛び出して
しまいました。寝相の問題は不覚にも笑ってしまいました。
いつもより真面目な桃子にいつもより対応が大げさだったり
柔らかかったりする紡。お互い何かを感じ取っているのかも
知れません。果たしてそれがどういうことなのか……。
直接的なことが全然明かされないので、間接的な重たさが
募るエピソードですね。
陰陽師の制服と言えば狩衣でしょうか。
紡全然狩衣着ないな……。
水棲虫。
冒頭の出迎えから何やら不穏な感じがしますね。紡さんは桃子ちゃんの何を早とちりしたのでしょうか。
今回はストーリーよりも紡さんと桃子ちゃんの関係性が気になってしまいます。
枕返しって妖怪ですよね。
調べたら寝ている間に頭と手足をひっくり返して最悪命を奪う様ですが……。
ひっくり返す所がポイントでしょうか。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
明らかに対応がおかしい紡ですが、果たして何かあるのは
紡なのか桃子なのか……。判然としない態度です。
枕を直接ひっくり返したり、人間の身体の方をぐるりと
返したり諸説あるようですが、枕返しは他にも諸説ある
要素があるようで……。
いろんな方に学がある、博識だ、と過分なご評価を
いただくことが多い拙作です。口幅ったく申し上げるなら
雑学や話のネタを思い付く種は、見聞きした、読んだことで
ちょっと知らない単語や固有名詞が出るとすぐググる
趣味がゆえ、というところが多分にあります。
そんなことはどうでもいいことなのですが、枕返しについて
「調べたら」と仰ったさくらみお様のお言葉が非常に
嬉しくて親近感を覚えてこんな長文を打ってしまいました。
今、美味しいイタリアの赤ワインで酔っているのです。
お目溢し下さいませ。
水棲虫。
なんかいつになく紡さんやつばきちゃんが優しいので逆に不穏な展開を警戒してしまう……!! そして枕返しか~。並行世界とも関係がある妖怪でしたっけ。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
たまには桃子に優しくする人がいてもいいでしょ!
枕返しが名前通りだけの存在でないことは確かです。
辺理可付加