ごきげんよう、ああ、梓さん、憐れです、赤ちゃんの母親であることを最終防衛ラインとして、必死で心を落ち着けようとしている様は、涙を誘いますね。
パトカーに押し込められる生田目さんに「夏くん」と呼び掛ける姿だけが、彼女の細やかな本心の発露だったのかも、と思うと、可愛い桃子ちゃんじゃなくてもかける言葉が見つからないでしょうね。
「序」からある程度時間が経過してからの今回の事件の様ですが、生田目さん自身もとうとう耐え切れなかったのかと考えると、澪さんのことを真剣に愛していらっしゃった様子ですし、やはり辛いのだろうと思うと一方的に責められませんし。
もしもこれが他の並行世界の生田目さんと入れ替わっていたのだとしたら、向こうの世界では澪さんが悲しんで生田目さんがあずさと叫んでいるのかもしれませんね。
どちらも不幸で傷ついてしまうのが哀しいです。
なんとか元に戻れる手段があれば良いのですけれど。
今回の桃子ちゃんは、お巡りさんに見えました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご機嫌よう、いらっしゃいまし。
仰る通り、娘と「母親という立場」だけで全てを
限界のところで繋ぎ止めている次第です。
重ねてお察しの通り、生田目も堪えてなお堪え切れない程
澪を愛しているからこうなったのであり、梓が「夏くん」と
惜しむくらいには彼女と愛を育んできた生田目もおり……、
状況は今、とても痛ましく救いの無い有り様なのです。
そんな状況に触れて、警察官として出来ることは無くとも
人としては出来ることは立派にやった桃子でした。
水棲虫。
ああそうか、応援要請って冒頭の別世界に迷い込んじゃった男性絡みか……。桃子ちゃんのどうしていいかわからない心遣いが切ない。こういうシチュ、傍から見たらただの狂人だろうし並行世界の家族も含めとても哀れ。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そりゃ誰だってどうしたらいいか分からないし、
桃子は桃子で相手がどういう状況か分かっていないし、
私だって同じ状況になったらどうしようもない。
辺理可付加