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急.」への応援コメント


  • 編集済

    >きっとあの両親はおそらく『浪人』も『京塔以外の大学』も認めなかったんだ

    うわっ……。もう言葉も出ない。

    お兄さんが楽しかった事と勉強以上の心の恩人を覚えていた事、紡さんが優しい言葉をあげたことでエピローグは救いがありますが、コレは過去最大級に「呪」の話だと思うなあ。わかりやすい怪奇現象や不思議要素がなくても。救いもあるし面白かったけど、とても悲しい話でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    こういうこと、現実にもあるんでしょうね。

    全てが人間の範疇なだけに、ダイレクトに
    人間の悲哀になりますね。
    豆腐数さまのコメントに「この先も折れそう」という
    フレーズがありましたが。事実として今回の件も
    紡さんが根本的な解決はしていません。今この場に
    ヒントを与え、スタートラインに立つ手助けをしただけ。
    このままなら、この先も何かあると彼は脆いでしょう。

    でも、ここから成長していけるのも人間です。
    今の彼には、大切で心強い原体験があるのですから。


    辺理可付加

  • なるほど!
    今回は呪ではなかったんですね。思い込んで読んでたので意外でした。
    育った環境に刷り込まれた価値観ってある意味「呪い」で、自分自身も何かのきっかけで気付いて、修正したりできなかったりします。
    そういう意味では呪ではなかったけど呪だった、と思いました。
    ホッとする最後でした!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    こういう話を書いているからには、
    一度はやっておきたかったテーマです。
    でも本当おっしゃるとおりで、誰かが誰かを
    自分勝手な念で捻じ曲げていたら、それはもう
    生き霊の『呪』と変わらないですよね。
    そんな話ですが、最後はせめて
    救いのある形にできてよかったです。


    辺理可付加

  • かぁ~今回は神社関係では無かったのか~!
    親が医者なら子供にも医者になってほしい。その医者のレールを引くのが
    親のエゴ! 身近な「呪」なのかも知れませんね?
    自分の歩む道を見つけた実義君にとっては、結果オーライだったかと?

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    神社ではありませんでした!
    仰る通り、本作で語られる『呪』のスタイルを思えば、
    これこそ最も分かり易く手近な『呪』なのかも知れません。
    しかし実義は自身で道を切り開くことが出来ました。
    彼の行く道はきっと明るいでしょう。


    水棲虫。

  • 親が価値観ガチガチで何もかも決めつけるタイプだと、子供に自分で決める力が育たない。そのいい例でしたね。
    指標を示してあげるのもいいけど、ちゃんと子供を見て、子供の声を聞いてあげてほしいものです。
    今度こそ、自分で決めた自分の人生を歩んでいけますように!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    親も子も、ここまでしっかりと実義の人生に
    向き合ってこなかったツケでした。
    しかし彼はまだ若いので、向き合ったここからが
    スタートでも遅くはないのです。そして自分と向き合い
    道を歩き始めた彼の行く道は、きっと明るいことでしょう。


    水棲虫。

  • おお…! 良かった!
    やっと自分で道を切り開けたのですね。ここで禊ができて良かったです。
    人が呪に縋るのはいつも不可解なことばかりではないのですね。
    そう思えば、土蜘蛛だったり鬼だったりも元々は原住民や外の人だった、なんて話もありますよね。
    不都合を不思議なものへ変えて、それを正すのが正義であると筋を通そうとする。
    紡怪奇譚において呪ではなく人が原因の(あるいは呪であれと思った人が呪となる)話というのは、非常にアイロニカルではあるけれど、大切な意味を持つように思いました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    実義はようやく禊を済ませ、ここからがスタートラインです。
    彼の行く道に幸多からんことを。

    土蜘蛛、鬼、さすがお詳しいですね!
    『呪』に人が振り回される話ばかり書いていますが、
    こうしてみると紡が繰り返し言うように、
    「人があって『呪』が生まれる」と言うのが分かるような
    気が致します。人が主、『呪』が従。
    案外それくらいが正しい付き合い方なのかも知れません。

    追伸:そのアイロニーが、人の素敵なところであり『呪』が生まれる由縁なのかも知れません。


    水棲虫。


  • 編集済

     ドラマやなぁ。
    めっちゃええ終わり方やなぁ。
    親が敷いたレールからはみ出したことで、やっと自分のゴールが見えた実義くん。
     大丈夫。努力が出来る君なら進めるよ。
    紆余曲折しながらも、進むべき方向を見失わないで突き進んでほしいですね。

    今回も最高でした!!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    お褒めに与り光栄です。
    彼はようやく、自分で立ち止まり、悩み、苦しみ、
    そして無限に広がる草原を見つけたのです。輝く瞳で。
    だから彼の行く道はきっと明るいでしょう。

    今回もお付き合い下さり、誠にありがとうございました!!


    水棲虫。

  • 途中まで読んでいて……まさか呪が出てこないのか?と疑いましたが、その通りでした。
    しかし、『一般人が呪と勘違いするお話』もこの物語の一片を担っていますね。
    裏を突いたお話、面白かったです!

    実義君も好きな職業に就けて何よりです
    (*^^*)

    才木父で思い出したのが、昔に仕事の一環で外科の先生の講義を受けた時、ご自身の息子さんについて愚痴を言っていたんですよ。
    息子が精神科医になったと。
    その外科の先生から見ると、精神科医は脆弱な分野だと決めつけていましたね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    お察しの通り、『呪』の出て来ない話でした。
    作品ジャンルを釣りにしたミスリードみたいな構成ですが、
    一度やってみたかったのです。
    作品のテーマとしてもやる意義がありますし。
    楽しんでいただけたようで何よりでございます。

    実義、自分で立ち止まり、悩み、掴んだ道です。
    きっと未来は明るいでしょう。でもまだまだこれから、
    ここから彼は自分の道を歩いて行くのです。

    ですよね。一般でも「鬱は甘え」的な論調の人はいますが、
    案外医療従事者にも多いんですよ、この考え方。
    というか、なまじっか医療に知識があるから自分の知らない
    分野に理解を示さない人が多いんですよね。
    私の両親は看護師でしたが、今まで神経系の科に
    配属されたことがなかったので、私が神経系の病気を
    患って身体が動かなかった時は相当罵られました。
    近所の内科医は近所の整形外科医と見下しあってますし、
    医療従事者って案外こんなもんです。
    なんかただのネガキャンになってる……。


    水棲虫。

  • 第十七話も面白かったです!
    納得の真相でした。実義さん、自分の心に自分で気づいてあげられて良かったです。それが何よりですよね〜。
    しかしこれだけ「認めない」「許さない」の窮屈な育てられ方をすると、「経済学部」とか「就活」とか、今度は自主的に自分を枠の中に当てはめてしまい、これに当てはまらない→じゃあ全部ダメじゃん→やーめた、わけわからん、どうでもいい…になってしまったのでしょうね…。
    思考回路にかけられた呪縛というのは解きにくいでしょうが、彼がもう少し気楽に生きられることになるよう祈っております。
    いつもどのお二人で喋っても相性抜群なお三人ですが、今回は特に紡さんとつばきちゃんのコンビネーションが際立っていたように拝見しました! もう完全に仕事の相棒枠として仕上がってますよね〜。お二人がボケて蚊帳の外にされた桃子さんがツッコミ、というのも面白いです笑

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    今回も楽しんでいただけたようで一安心です。
    ご納得もいただけたようで。

    自分の気持ちは自分にしか分かりません。
    それを乗り越えた彼は本当に良かった。
    仰る通りの流れでしょうね。無理矢理親に鞭打たれて、
    キャロットも無いまま走って来た実義。野放しにされて
    なお走るモチベーションもスタミナもなかったのでしょう。
    自分の道を踏み出し、親から独立することも出来るだろう
    彼の行く先に幸多からんことを。

    ポジションが変幻自在に変わる三人。物語としては
    役割やキャラ性が固定されている方がいいかも知れませんが、
    私はこういうリアルで水モノな関係が書いていて好きです。
    登場人物の頭のおかしさがリアルじゃないとかいうのは
    置いといて。
    しかし、大体つばきが幻惑サイドにいるの、さすが幽霊。


    水棲虫。

  • ごきげんよう、第十七話の完結、おめでとうございます。
    楽しくて、そして色々と考えさせられる物語を、ありがとうございました。

    そうか、紡さん、最初の最初でもう、事件の構造をおおまかには把握できていたのか。
    うん、確かに言われてみれば、紡さんへの依頼に至る経緯が、不自然。
    お父様、お医者様ですものね。
    「呪」ではない。けれど、ご両親の「呪」に囚われていた、とも言えるのかもしれませんね。
    紡さんのお言葉、本物を知る、即ち偽物も同じく知らなければならない、という言葉は、もう、心から納得してしまいました。
    プロフェッショナルとしては当然でしょうが、アマチュアから見たら、それこそが恰好良いところですよね。
    実義くん、そうか、呪縛から解き放たれて、自ら動いて見つけた未来ですね。
    しかもそれが教育関係とは、紡さんの言葉が届いていたようで、嬉しくなりました。
    ご両親も、そんな息子さんがおそらくは人生で初めて、自分自身で考えて決めた未来を、ちゃんと祝福してあげて欲しいですね。

    可愛い桃子ちゃん、二日酔いですか。
    ダメージを受ける頭があって良かったですね、さすが可愛い!(辛辣ぅ!)

    次のエピソードも楽しみにお待ちしていますね。
    重ねて、ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    ご機嫌よう、いらっしゃいまし。
    第十七話完結を祝って下さるばかりか、考えさせられると
    ありがたいお言葉まで下さって、誠にありがとうございます。

    実は実義の話を聞くまでもなく、何処かチグハグな
    依頼だったのですよね。少しずつ少しずつ人の歪みが
    積み重なった物語でした。
    おだ様がおかしいと引っ掛かられたところも大当たりです。

    紡はどうやら大学に呼ばれて学芸員の真似事みたいな
    仕事をすることもあるようですし、だからこその
    言葉なのでしょうね。私達も日々の営みの中で生かしたい
    考え方かも。どう生かすかは浮かびませんが。

    人のいいようにされてきた人生ですが、やはり自分が
    何をしたいかは自分にしか分からないのです。
    実義くんを褒めてあげて下さい、彼の幸せはここからです。

    某スタックヒル補佐官のようにザクロにされていないので、
    まだ痛む頭はあるようです。中身はピーマンレベルですが。

    次のエピソードは少し身近なテーマです。お楽しみに。
    こちらこそありがとうございました。


    水棲虫。