おお…! 良かった!
やっと自分で道を切り開けたのですね。ここで禊ができて良かったです。
人が呪に縋るのはいつも不可解なことばかりではないのですね。
そう思えば、土蜘蛛だったり鬼だったりも元々は原住民や外の人だった、なんて話もありますよね。
不都合を不思議なものへ変えて、それを正すのが正義であると筋を通そうとする。
紡怪奇譚において呪ではなく人が原因の(あるいは呪であれと思った人が呪となる)話というのは、非常にアイロニカルではあるけれど、大切な意味を持つように思いました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
実義はようやく禊を済ませ、ここからがスタートラインです。
彼の行く道に幸多からんことを。
土蜘蛛、鬼、さすがお詳しいですね!
『呪』に人が振り回される話ばかり書いていますが、
こうしてみると紡が繰り返し言うように、
「人があって『呪』が生まれる」と言うのが分かるような
気が致します。人が主、『呪』が従。
案外それくらいが正しい付き合い方なのかも知れません。
追伸:そのアイロニーが、人の素敵なところであり『呪』が生まれる由縁なのかも知れません。
水棲虫。
途中まで読んでいて……まさか呪が出てこないのか?と疑いましたが、その通りでした。
しかし、『一般人が呪と勘違いするお話』もこの物語の一片を担っていますね。
裏を突いたお話、面白かったです!
実義君も好きな職業に就けて何よりです
(*^^*)
才木父で思い出したのが、昔に仕事の一環で外科の先生の講義を受けた時、ご自身の息子さんについて愚痴を言っていたんですよ。
息子が精神科医になったと。
その外科の先生から見ると、精神科医は脆弱な分野だと決めつけていましたね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
お察しの通り、『呪』の出て来ない話でした。
作品ジャンルを釣りにしたミスリードみたいな構成ですが、
一度やってみたかったのです。
作品のテーマとしてもやる意義がありますし。
楽しんでいただけたようで何よりでございます。
実義、自分で立ち止まり、悩み、掴んだ道です。
きっと未来は明るいでしょう。でもまだまだこれから、
ここから彼は自分の道を歩いて行くのです。
ですよね。一般でも「鬱は甘え」的な論調の人はいますが、
案外医療従事者にも多いんですよ、この考え方。
というか、なまじっか医療に知識があるから自分の知らない
分野に理解を示さない人が多いんですよね。
私の両親は看護師でしたが、今まで神経系の科に
配属されたことがなかったので、私が神経系の病気を
患って身体が動かなかった時は相当罵られました。
近所の内科医は近所の整形外科医と見下しあってますし、
医療従事者って案外こんなもんです。
なんかただのネガキャンになってる……。
水棲虫。
第十七話も面白かったです!
納得の真相でした。実義さん、自分の心に自分で気づいてあげられて良かったです。それが何よりですよね〜。
しかしこれだけ「認めない」「許さない」の窮屈な育てられ方をすると、「経済学部」とか「就活」とか、今度は自主的に自分を枠の中に当てはめてしまい、これに当てはまらない→じゃあ全部ダメじゃん→やーめた、わけわからん、どうでもいい…になってしまったのでしょうね…。
思考回路にかけられた呪縛というのは解きにくいでしょうが、彼がもう少し気楽に生きられることになるよう祈っております。
いつもどのお二人で喋っても相性抜群なお三人ですが、今回は特に紡さんとつばきちゃんのコンビネーションが際立っていたように拝見しました! もう完全に仕事の相棒枠として仕上がってますよね〜。お二人がボケて蚊帳の外にされた桃子さんがツッコミ、というのも面白いです笑
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回も楽しんでいただけたようで一安心です。
ご納得もいただけたようで。
自分の気持ちは自分にしか分かりません。
それを乗り越えた彼は本当に良かった。
仰る通りの流れでしょうね。無理矢理親に鞭打たれて、
キャロットも無いまま走って来た実義。野放しにされて
なお走るモチベーションもスタミナもなかったのでしょう。
自分の道を踏み出し、親から独立することも出来るだろう
彼の行く先に幸多からんことを。
ポジションが変幻自在に変わる三人。物語としては
役割やキャラ性が固定されている方がいいかも知れませんが、
私はこういうリアルで水モノな関係が書いていて好きです。
登場人物の頭のおかしさがリアルじゃないとかいうのは
置いといて。
しかし、大体つばきが幻惑サイドにいるの、さすが幽霊。
水棲虫。
ごきげんよう、第十七話の完結、おめでとうございます。
楽しくて、そして色々と考えさせられる物語を、ありがとうございました。
そうか、紡さん、最初の最初でもう、事件の構造をおおまかには把握できていたのか。
うん、確かに言われてみれば、紡さんへの依頼に至る経緯が、不自然。
お父様、お医者様ですものね。
「呪」ではない。けれど、ご両親の「呪」に囚われていた、とも言えるのかもしれませんね。
紡さんのお言葉、本物を知る、即ち偽物も同じく知らなければならない、という言葉は、もう、心から納得してしまいました。
プロフェッショナルとしては当然でしょうが、アマチュアから見たら、それこそが恰好良いところですよね。
実義くん、そうか、呪縛から解き放たれて、自ら動いて見つけた未来ですね。
しかもそれが教育関係とは、紡さんの言葉が届いていたようで、嬉しくなりました。
ご両親も、そんな息子さんがおそらくは人生で初めて、自分自身で考えて決めた未来を、ちゃんと祝福してあげて欲しいですね。
可愛い桃子ちゃん、二日酔いですか。
ダメージを受ける頭があって良かったですね、さすが可愛い!(辛辣ぅ!)
次のエピソードも楽しみにお待ちしていますね。
重ねて、ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご機嫌よう、いらっしゃいまし。
第十七話完結を祝って下さるばかりか、考えさせられると
ありがたいお言葉まで下さって、誠にありがとうございます。
実は実義の話を聞くまでもなく、何処かチグハグな
依頼だったのですよね。少しずつ少しずつ人の歪みが
積み重なった物語でした。
おだ様がおかしいと引っ掛かられたところも大当たりです。
紡はどうやら大学に呼ばれて学芸員の真似事みたいな
仕事をすることもあるようですし、だからこその
言葉なのでしょうね。私達も日々の営みの中で生かしたい
考え方かも。どう生かすかは浮かびませんが。
人のいいようにされてきた人生ですが、やはり自分が
何をしたいかは自分にしか分からないのです。
実義くんを褒めてあげて下さい、彼の幸せはここからです。
某スタックヒル補佐官のようにザクロにされていないので、
まだ痛む頭はあるようです。中身はピーマンレベルですが。
次のエピソードは少し身近なテーマです。お楽しみに。
こちらこそありがとうございました。
水棲虫。
編集済
>きっとあの両親はおそらく『浪人』も『京塔以外の大学』も認めなかったんだ
うわっ……。もう言葉も出ない。
お兄さんが楽しかった事と勉強以上の心の恩人を覚えていた事、紡さんが優しい言葉をあげたことでエピローグは救いがありますが、コレは過去最大級に「呪」の話だと思うなあ。わかりやすい怪奇現象や不思議要素がなくても。救いもあるし面白かったけど、とても悲しい話でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
こういうこと、現実にもあるんでしょうね。
全てが人間の範疇なだけに、ダイレクトに
人間の悲哀になりますね。
豆腐数さまのコメントに「この先も折れそう」という
フレーズがありましたが。事実として今回の件も
紡さんが根本的な解決はしていません。今この場に
ヒントを与え、スタートラインに立つ手助けをしただけ。
このままなら、この先も何かあると彼は脆いでしょう。
でも、ここから成長していけるのも人間です。
今の彼には、大切で心強い原体験があるのですから。
辺理可付加