編集済
面白かったけどなんともコメントが難しい話ですねえ。思ってたより結構ハッキリ寝取りだったのはむしろこの人やるなあ〜だったけど、女性関係と経営能力は別の話ですねえ。問題解決したからめでたしめでたしとも言い難く……。加減を間違えたアラビアータのようにすっぱカラいお話でした。
男の嫉妬って女性の嫉妬より醜いかもしれないけれど、読み物としては女性のそれより好きだったり。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ずっとネタ枠な話ばかりの本作でしたが、
初めて「『呪』なんかより人間の方が悪どい」
話が出てきました。
でも紡さんは『呪』の範疇はサービス労働しても、
『呪』の話が済めばサヨナラバイバイ。
なんともシビアでドライなエピソードでした。
辺理可付加
第五話も面白かったです!
念は呪と違って無意識な分、人間の闇の部分が手加減なしで現れてしまうのでしょうか、すごく怖かったです…。水棲虫さんは人間ドラマも面白いんですね。
しかし、同じ念が篭るにしても、寝取られた恨みはあろうに包丁自体は完璧に仕上げた熊代さんと、寝取った相手が来た程度で生命線である料理の腕を鈍らせてしまう松葉さんという違いがあり、その人としての器の差みたいなものが結末に繋がったのかなと感じました。
どっちが報いを受けてより痛い目に遭うべきかという意味ではなく、最初に悪意をもって行動した方が、結果的にですが精神的に弱かったというのは、納得のいくお話だなと…。
あと、回を重ねるごとにヒートアップしていく桃子さんとつばきちゃんの悪ふざけと、それを若干冷たい目で見ている紡さんがクセになります笑
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回も楽しんでいただけて光栄です!
仰る通りで、「こういう呪を掛けてやろう」とか
一旦言語化したりとか編集作業を介さないので、
ナマの感情、本人すら自覚も説明も制御も出来ない
塊がそのままお出しされてしまうことになります。
勿体無いお言葉です。コレという得意が分からず
様々な物の間をフラフラ行ったり来たり読み書きしている内に
ある程度それっぽいものが書けるというだけのことでしょう。
しかしやはり「人間ドラマも面白い」と言っていただけるのは
心の底から喜びが湧いてくる心地でございます。
そうなんですよね。『呪』が『念』がどうこう以前に
松葉と熊代の間に人間としての違いがある、という裏テーマを
込めていたりします。気付いていただけて嬉しいです。
器というか人間としての違いは、松葉が自分に起きたことを
「幽霊の仕業じゃないか」と思ったのに対し、熊代は
紡に謎の治療を施されてなお、一連のことを
「食中毒かなんか」と評してしまうところにも出ていたり。
大きく違う両者故に最後明暗が分かれるようなオチでしたが、そんな二人でも同じように『念』を生み出してしまうという
一周回って表テーマの恐ろしさにも帰って来るような構成、
のつもりです。
つばきは今後もっともっと、後の話の紡の言葉を借りるなら
「桃子ちゃんに汚染されて」いきます。お楽しみに。
水棲虫。
ふぉーーーーなるほど…!! お互いに呪を掛け合ってしまってたんですね。はわわ… ヒトコワだ…
元々付き合ってた訳では無いのですよね。男女の仲は難しいものなのか…
ちょっとイケメンさんのメンタル弱いところも見えて、レストラン大丈夫かな?という感じですね。
それはそれとして、14歳のほっぺたもちもちしたいです。つるつるもちもちなんだろな…
作者からの返信
コメントありがとうございます。
何食わぬ顔して(と言うかそもそも自覚無いですし)
相手にも『念』を込めていた松葉。
なかなか人間というものは、弱さは単純で
厄介さは複雑怪奇なもののようで……。
まぁ今後は本人が頑張る番です。
紡は飲食コンサルタントではないので。
追伸:しかもすべすべでふわふわです。
水棲虫。
編集済
今回は人間の業が起こした、ちょいドロストーリーでしたね。
本当に様々な話が書けて凄いと思います。
アラビアータの語源は、そうだったんですね?!勉強になりました。
そんな前からヒントがあったとは……
今回もとても良かった…… ご馳走様でした!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ドロッドロでした。書いた本人がドン引きしてます。
嬉しいお言葉、書き切れているかは別として、
様々なテーマに臆せず突っ込めるのは
吸収してきたモノの数の賜物でしょうか。親に感謝。
アラビアータの語源も幼少期何処かで聞いた話を
未だに覚えているゆえに話に使え、話を作れたので、
やはり積み重ねに感謝です。
お粗末さまでした。
今回のお料理も楽しんでいただけたなら幸いです。
またのご来店をお待ちしております。
割引クーポンとかはありません。悪しからず。
水棲虫。
ごきげんよう、あぁ、そうか、熊代さんの念じゃなくて、松葉さんの念だったのか。
呪い返しじゃなかったんですねぇ、なるほど。
松葉さんは嫉妬心から熊代さんに対して腹に一物あって、熊代さんはもちろん恋人を盗られたのだから松葉さんと紘子さんに思うところがある、という、念の相互交換だったんですね。
怖いなぁ。
それでいて熊代さんは能天気だし(しかも本人無意識で素のつもり)、松葉さんも軽く受け入れまるで何事もなかったかのようで。
それでいて親友だと思い込んでいる。
松葉さん、それこそ無意識の内にプレッシャーで潰れそうになっていたんですね。
料理人は店を5軒潰して一人前、というらしいですが、それでも初めてのオーナーですもの、プレッシャーもひとしおだったのでしょう、それを認めたくなくて幽霊さんのせいにしたがっていたのか。ここは怒るところですよ、つばきちゃん!
桃子ちゃんの必殺技「なんと!」がレベルアップして、可愛い桃子ちゃんがアホ可愛い桃子ちゃんになってますよね可愛い。
なのにちゃんとワトソン役をこなしているのが、さすが公務員さんです。
今回は包丁での怪我は呪いだな、なんて簡単に思っていたのですが、最後の最後でどんでん返しという、スリルと驚きのエピソードでとても楽しかったです!
ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご機嫌よう、いらっしゃいまし。
お互い仮面の下で様々な思いを巡らせ、
それが仮面から漏れていることも
そもそも仮面があることも知らず……。
でもそれが「本当の親友じゃないから
そんなことになる」かと言われればそうでもなく、
人間なんてこんなものなのでしょう。等身大です。
例え通説店を五軒潰すものとしても、
多くの人は天才でもなければ大成しないとしても、
それを人が受け入れられるかは別の話であり、
自分が人とは違うという傲慢ではなく、むしろ
自分はそんなものに直面したくない、という
弱さの自覚故に「自分はそうはならない」と
思いたいものでしょう。
人とはそういうもの。だからつばきちゃんは怒らな、
そこまで分かってないので普通に怒ります。
何処までアホにしてもアホ過ぎることがない
底無しの桃子に私も驚きを隠せません。こいつすごいな。
職務には忠実じゃないくせに役割には忠実というか、
役割に忠実だから職務までは容量オーバーな桃子です。
あまり裏をかこうとか意識して書いてはいませんが
(椿館は例外です)、なんとか単純で平坦なお話には
ならずに済んで一安心です。
次話もお楽しみに!
水棲虫。
コメント失礼します。
念は怖いですからね……。ひどい場合は生霊とか跳ばしてくるでしょうから本当にやばいです。念の落とし方も、紡さん様になっていてすごいです。それに、今回の件の三人は擁護とかはできないですね……。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
誰にでもできるお手軽な『呪』、それが念、ですね。
紡さんは念だってパパッと落としてくれるし、
『呪』関係ならサービスでやってくれたりもする。
でも人間関係まで解決してくれるわけじゃない。
そんな塩梅の人です。
辺理可付加