マリーと醜い鳥と魔法使い

仲仁へび(旧:離久)

その鳥は最後に、魔法使いの元を尋ねて「美しさを元にもどす薬をください」と言った。



 あるところに、とても美しい鳥マリーがいました。


 マリーはみんなにモテモテ。


 性格も優しくてよかったため、人気者の鳥でした。


 けれど、そんなマリーを嫌う鳥がいました。


 その鳥は、醜い鳥としてみんなから虐められいました。


 可哀そうに思ったマリーは、その鳥に声をかけます。


 けれど「ほうっておいてちょうだい」と言って、会話になりません。


 そして「哀れむ事が相手を傷つける事もあるのよ」と言って、去っていきます。


 マリーは悲しい思いでいっぱいでした。


 だから、有名な魔法使いの元をたずねて、友達の鳥の見た目を普通にする薬をもらう事にしました。


 その鳥は実は、火傷をおって、痛い思いをした過去がありました。


 だから、普通の鳥とは見た目が違ってしまったのです。


 魔法使いは、頷いて薬を用意してくれました。


 マリーはその薬をうけとって、虐められている鳥の元へ向かいました。


 けれど、「そんな薬信じられないわ」と受け取ってくれません。


「どうせ、イジワルするつもりなんでしょう」と言います。


 だから、マリーは自分でその薬をのんで、安全だと言う事を証明しました。


 そうしたら虐められていた鳥は、ようやくその薬を受け取りました。


 すぐに結果はでます。薬を飲んだら火傷の跡がみるみるなおって、他の鳥と同じ体になりました。


 けれど、そのかわりマリーの体が醜くなってしまいました。


 何のけがもない鳥が薬をのむとそうなってしまうと、魔法使いは注意していましたが、マリーはそれを無視したからです。


 マリーはそれでも、友達が皆の輪に入れるようになれて良かったと思ったのでした。






 あるところに、とても美しい鳥マリーがいました。


 性格も優しくてよかったけれど、いつも一匹でいました。







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マリーと醜い鳥と魔法使い 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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