第66話 領地情報?
北アレシスは、西側に海、帝国との国境は比較的近い。土地は肥沃な大地で農業が盛んである。人口は小規模で、兵の練兵や軍の配備はされていない。市長は、領地の情報について教えてくれた。
話を聞くに、つまり、当面は一次産業の拡大。人口の増加。防衛設備の強化。この3点に絞られてくるだろう。
まず、一次産業の拡大については、農業と漁業のを使って都市内や友好国に売るしかないだろう。そして、労働力を確保しつつ、都市を拡大するしかないだろう…。
第二に、防衛設備や都市の拡大に努めなければならない…。これも早くなければ、いつ敵が攻めてくるかわからない。
そして最後に、二つの問題につながる。人口の増加。長期的に見ても移住者を増やしていき、安全な街、住みやすい街を目指すしながら兵と労働力を確保しなければならない。
…。くぁー!いきなり、ゲームの難易度上がってね?おかしくね!?うわぁー!!!心の中で叫んでも何も解決しないのだが、叫ばずにはいられない。
「市長さん、ありがとうございます。ちょっと、仲間と相談したいので、話がまとまったら、またお呼びしてもいいでしょうか?」
「わかりました。では失礼します」
スチュアートさんにまず聞いてみるか。というか、リーナは座ったまま寝てしまっている。そりゃ、そうか…。
「スチュアートさんは、今回の件、どう思いますか?」
「そうですね、やはり移民を増やすのが少し大変かもしれないですね…」
「やっぱり…」
「ソラさん、こういう時は先人の知恵をお借りしましょう」
そういうと、ポケットから小さな箱を出した。机の上に置くと、箱が膨らみ、開かれて、なかから鏡が出てきた。
「こちらで、私の師匠である。ウィルド氏に繋がります」
…。定期的に連絡取れるようにって言ってたけど、全然連絡してないな。やばくないか…。怒ってそう…。
というか。スチュアートさん、ポケットから便利グッズ出すとか、もはや青い猫型ロボットみたいだよね。
「パントマイム」は最強?新作ゲームはジョブが変更できない欠陥品 ぜろさん @030303
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