第3話完 負の二乗
二人を見送ったあと、海老原はいわれた通り撤兵の様子を診ていた。とはいえ彼に医者の真似事ができるわけでもなく、できたのは兜と同じ瞳孔と呼吸、心拍の確認くらいである。結果として、やはり撤兵は死んでいた。
「あ、もう喋っていいかな?」
せめてもの供養として瞼を閉じてやろうと手を伸ばした背後で、突如人の声がした。海老原は驚いて後ろを振り返るが、そこには背の高い戸棚があるだけで人の姿はない。
「だ、誰だぁ?」
「誰だとは水臭い。僕だよ、僕。ナゲットだよ」
音質が悪く若干くぐもっているが、そのシルキーな声とふざけた名前には覚えがあった。
「
あまりの驚きに海老原の化けの皮が剥がれる。先刻までの話し方とのギャップにどこからか聞こえるナゲットの声は愉快そうに笑った。
「ははは。相変わらず酷い訛りだね。僕らの故郷にそんな訛りはなかったはずなんだけどな。まあ細かいことは気にせずに、とりあえずそこに転がっている撤兵君の口からガムを取り出してやってくれ。多分毒だから」
「ああ? やえにおかしな倒れ方すると思っちゃぁら、やあぱしみゃぁが噛んじゃったが」
「あはは。全然分かんない」
理解に苦しむ愚痴をぶつぶついいながらも、海老原は指示に従い撤兵の口をできるだけうつ伏せのままこじ開ける。それから後頭部を何度か叩くとガムが床に落ちた。ほとんど噛んでいないものが一欠片だけだ。「出たぞぉ」
「じゃあ、まあその程度で死ぬことはないだろうけど、一応口でもすすいでやって」
「うんじゃばにゃーし。みゃぁはずんにいげんやーじゃ」
「君年々訛りがきつくなるね。なんていったんだい?」
「姿も見えんお前の命令に従うのはいけすかねえなって」
「ウーンおかしいなあ。文章が二つあった気がするんだけどなあ」
腑に落ちない様子のナゲットを無視して、海老原は一度部屋を出るとコップに水を汲んで帰ってくる。横向きに転がした撤兵の口に水を含ませては床に出し――をコップ一杯分繰り返しながら渋面を浮かべる。
「毒っちゅうなら、一応医者に診せた方がいいんじゃねえか?」
「えー。平気だよ。噛んだ瞬間に火を消したから」
「火を……って、みゃあアレ使ったんかえ?」
海老原の頭の中には、彼の使う最も忌まわしき遺想物が浮かんでいた。
「もちろん」
「死神使うたぁ、ほにこの坊主も不憫ずけ、なんづか。人のたまず粗末にしぢゃーね」
「粗末になんかしてないさ。むしろ人命救助だよ」
「そーのが屁理屈っていうがじゃ」
不毛な応酬をしている間にコップの水は底を尽きた。
「終わったぞ」
「そうかい。ならそろそろ起こそうかね」
「んでみゃあはどこから声出しよーわ」
海老原は撤兵の傍を離れると辺りの荷物を漁りだす。ごそごそやっていると、戸棚の様子がいつもと違うの気づいた。ガラス戸を開けて、上段と下段のうち下段を覗くと、書類の束に隠すようにスマートホンが置かれている。なるほどこれか。レンズに向かって手を振ると、スピーカーから「あ、やっと気づいた。久しぶりだね」とのんきな声が聞こえてくる。「なーにが久しぶりじゃ」スマートホンを取り出すと、それがマスタードの持っていたものであることも分かった。
「こりゃ夏仁のじゃねえか。まったくみゃあらは油断も隙もなったあちゃつー」
「いやあ、画角に収まる程度の乱痴気で済んで良かったよ」
そういうナゲットの背後からマッチこするような音が聞こえた。それから金属が軋む小さな音がした後、しばしもしないうちに撤兵が目を覚ます。彼は目をこすりながら起き上がると寝ぼけた様子で、
「お、俺は一体なにを……」
「おう、起きたか。体はだいじねえか?」
「だいじねぇ……? ああ、大丈夫かってことか。ハイ。ちょっと頭が痛いくらいっす」
ところで海老原さんてそんな喋り方でしたっけ? 小首を傾げる撤兵を意図的に無視し、海老原は大きく頷く。「起きて真っ先にンなことが気になるなら大丈夫だな」
「毒ガム食わされて死ななかったんだ。こればっかりは慧日に感謝だな」
「エニチ?」
誰すか、と聞くより早く、スマートホン越しにナゲットがいう。
「そうだよ撤兵君。君が馬鹿正直にあのガムを噛み続けていたら、本当に死んでたんだからね」
「げぇ!? ナゲットさん!? え、どこっ。ガム、なにッ」
空襲でも来たように頭を押さえてしゃがみ込む撤兵の姿に、海老原は普段どんな目に遭わされているのだろうと不憫な気持ちになった。声の元がスマートホンであることに気づくと、彼は恐る恐る顔を上げ海老原を見上げる。
「俺、たしかにあのガムをかじった瞬間に意識がなくなったんだけど、まさか皆グルで俺をハメた……?」
「ンな慧日みてぇなことしねえよ。あのガムには毒が入っていたみたいだが、夏仁がなんとなくお前に食わせただけで、確信なんかなかったと思うぞ。あいつの野生の勘は中々鋭いからな」
「いや、だから慧日って誰――」
今度こそ聞こうとした撤兵の質問を、あえて遮るようにバックヤードの扉からノックが聞こえる。
「お、向こうも解決したか」
「だから慧日って……」
「行くぞ、坊主」
疑問を解消できないまま、撤兵は店舗に連れ出される。カウンター周辺に集まっていたのは、どこかすっきりした顔の都と兜にマスタード、それから、
「あれ? その人乗田さんじゃん。なんで縛られてんの? てか、それ藍子のときに使ってた鎖分銅? なんで持ってきてんの……」
カウンターのすぐ横に座り込んでいるのは乗田だった。ふっくらした身体は鎖でグルグル巻きにされている。
「殺人未遂を二件も起こした与太郎だからよ」
「マジで!? ……あ、毒ガムってそういうことか。分かった! 乗田さんがなんでか知らないけど、兜さんを殺そうとしたんだ! で、本当は兜さんが噛むはずのガムを俺が噛んで、ナゲットさんが殺してくれたお陰で死なずに済んだんだ」
口に出してから撤兵は自分がいかに不可思議なことをいっているか気づく。殺してくれたお陰で死なずに済むなんて、自分でいったことが理解できない。しかしどれも紛れもない事実なので世の中本当に不思議である。不思議ながらも納得している撤兵と異なり、兜と都はまるで幽霊でも見るかのような目で撤兵のことをしげしげ見ていた。
「そう。子安がさっきガムを食ってくれたおかげで、俺は殺されずに済んだんだ。代わりにお前が死んじまったんかと思ったんだけど……生きてるな」
「良かったけど、なんでなの?」
「それも遺想物のせいか……?」
疑念の目に晒された撤兵は死神について説明しようとしたが、よく考えたら自分も命をろうそくとして取り出せること以外は大して仕組みを理解していないので、
「さあ。はは。神様のおぼしめし、的な?」
適当な空笑いで誤魔化す。それからわざと真面目な顔を作ると話を逸らした。
「兜さんが狙われてたってことは、遺想物の影響がいよいよ強まったってことですね? さっきのマスタードの話からすると、これからもっと強くなるかもって話だし。それって結構ひんこくふぁー!?」
「てっぺーくーん。余計なこといわないのー」ぎちぎち音がそうな強さで、マスタードは撤兵の頬を引っ張った。
「ごふぇん、ごめんてっ」頬を押さえる撤兵は、解放されてようやく自分が部屋の空気を最悪にしてしまったことに気がつく。――やべ。
「あ、そうそう」最悪の空気に似合わぬ軽い口調で、マスタードはポケットからギザ十を取り出した。「だぁさまでもヤノさんでもいいけど、これ見てくれない? 暴れた乗田の近くに落ちてたんだけど、思われ物な気がするのよね。昭和二十六年のギザ十」
「んん?」「んんー?」
海老原とスマホの中のナゲットは、差し出された十円玉を凝視すると、
「素晴らしい!」
先に完成を挙げたのはナゲットだった。
「中々密度の高い思われ物だよ、これは。よくやったねっ。弥之助、売るなよ。僕のだ」
「へーへー。にしても、こりゃまた禍々しい……。おい夏仁。そこら辺に置いとけ、食われるぞ」
都と兜、そして撤兵は不思議そうに一連のやり取りを眺めていた。
「やっぱり思われ物よね。良かったわね、二人とも」
不意にマスタードは都と兜を振り向いた。「へ?」
「乗田さんの暴走は、多分この思われ物のせいよ。詳細は分からないけどね」
「そ、そんな都合のいいことが……」
「あったんだからしょうがない。あなたが事件を引き寄せるのと一緒」
都は安心して良いのか悪いのかといった表情で兜を見るが、彼も気持ちは一緒だ。
「兜君、都君。君たちを害するものが思われ物であるように、君たちを救うのもまた思われ物なんだよ」
突然名前を呼ばれ、兜と都は肩を震わせた。彼らからしたら、ナゲットは名も知らない闖入者なわけなので当然の反応だが、とうのナゲットは自己紹介などするつもりはサラサラないらしく、お得意のゴーイングマイウェイを披露し始める。
「そういう理由で、突然だけど君たちにはサルベージになることをお勧めするよ」
「さ、サルベージ?」都が不安げに聞き返す。
サルベージ――撤兵は数時間前の記憶を探る。たしかサルベージとは、遺想物を探索・回収することで生計を立てる、トレジャーハンターの遺想物版のような職業だったはずだ。二人の悩みとは関係ない、むしろ他の遺想物と遭遇する必要性のある危険な職業ではないか。
「いきなりなにいってんだよナゲットさん。話ちゃんと聞いてないんすか? この二人は遺想物から逃れたいんですよ」
「デリカシーゼロの顔だけ男は黙ってなさい」
「でりっ」顔を引きつらせる撤兵。しかし今さっき前科をつけたばかりなのでなにもいい返せない。
「都ちゃん、兜くん。君たちはどこぞの顔だけ男とは違って、毒を以て毒を制すという慣用句を知っているね?」
「まあ、さすがに」「はい」
そのくらい俺だって知ってるぞっ。反論しようとする撤兵の口をマスタードが塞ぐ。「んーッ」「だぁさま相手だとトコトン弱いよねぇ」
「遺想物の対処というのは基本的にその理論を地で行くんだよ。例えば不眠の遺想物に悩んでいるなら催眠の遺想物を探せばいい。君たちの場合は、そうだな。まだどういう経緯でできたものか分からないから、ひとまず事件を呼び寄せる品だと仮定しようか。なら持っているだけで人が離れていく遺想物だとか、あとは事件を遠ざける遺想物だとか、そういうものを探せばいい」
「そんなに都合よくあるもんじゃないだろ。第一、ミャコをそんな危険なことに付き合わせられない」
「あははは。なにをいっているんだい。巻き込まれてるのは君で、当事者は都ちゃんだろう?」
「…………」
申し訳なげに顔を伏せる都と、それを見てスマホを睨む兜。どっちがデリカシー0だ。バーカ、バーカ。「おや? 撤兵君、なにかいいたいのかい?」「いやなにもっ」エスパーかッ。
「……どちらが当事者かはさておき、そんなに都合のいい遺想物なんかあるのか?」
「さあね。でもね、およそ人の常識では信じられないような馬鹿げた品があるのも遺想物なんだよ。君のその陳腐な――撤兵君よりはマシだと思うけれど――頭ではとてもじゃないけど測れない世界なんだ。ない可能性よりも、ある可能性の方が高いと断言できる」
ナゲットの荒唐無稽とも取れる提案に、都は希望を得た様子だった。元々、天才霊能者を家に呼んでしまうような娘だ。遺想物のせいで慢性的に精神が疲弊しているのもあるだろうが、パーソナリティの面から見ても騙されやすいのだろう。他方で兜は疑り深い性格らしい。納得できない態度で頭を掻く。
「君、今結構儲かってるんだろう? そこのミャコちゃんのおかげで。だったら片手間でサルベージやる暇くらいあるんじゃないのかい? それに守るだのなんだのいって随分過干渉な関りしてるらしいじゃないか。多少心身が摩耗するくらい耐えられるだろう。まあ、君が遺想物をいいわけにしてうら若い女の子を我が物にしたいだけのド変態なら、僕はこれ以上なにもいわないけどさ」
この追い打ちは兜にも効いたようだった。彼はひと際強くガシガシ頭を掻くと「分かった、分かったよ!」
「やればいいんだろ!」
「いや別にやれとはいってないよ。君たちがどうなろうと僕にはまるで関係ないし、なんなら非業の死を――ブチっ」
マスタードにより、電話は強制終了された。ろくなことをいっていなかったので当然だ。マスタードは海老原の手からスマホを取ると二人に向き直りお辞儀する。
「以上、だぁさまからのご提案でした。なにか一つでも役立つものがあれば幸いでございます」
「え、今死って」
「さ、撤兵君。あたしたちは帰りますよ。ぐずぐずしていると日が暮れちゃう。それじゃヤノさん、今日はありがとうございました。十円玉の話はまた後で聞かせてほしいわ。ほら行きますよ撤兵君、ぐずぐずしないの。あ、乗田の通報やらはそちらにお任せします。ほらほら撤兵君、いつまで死人を気取ってるの。早く帰りますよ。今日はBBQがカレーを作って待ってるのよ」
マスタードらしからぬ早口で、しかし抑揚なくまくしたてながらマスタードは撤兵を店の出口に追いやってゆく。
「お、おう。気をつけろよ」
「お世話様でした」
最後に顔だけを店に出していい、ぴしゃりと扉を閉める。嵐のような去り方だ。
「あいっかわらず、あそこのれんつはきまーなやぁが多きに……」
あの旦那にしてあのメイドありだ。海老原は煙草に手を伸ばし客がまだ残っていることを思い出して引っ込めると、二人に向き直った。コインの買い取りに、サルベージの斡旋。あの馬鹿がしなかった説明の補足……。いつになく仕事が多い日だ。今日は酒を飲もう。
「まず買い取り――いや、通報か。その前に事情聴取?」
「待ってよマスタード」
店を出るなりマスタードは撤兵を追い越してさっさと車に乗ってしまった。小走りで追いかける撤兵に彼女は文句を垂れる。
「遅いよ撤兵君。帰りの運転だってあたしなんだからね。冬の日の短さを知らないわけじゃないだろ。一時間も二時間も夜道走らされんのは御免だよ」
シートベルトを締めるのも待たず、マスタードはランクルのエンジンをかけたた。BBQと比べるとマイペースな性格をしているのかと思っていたが、意外と短気なのかもしれない。
「あの二人はこれからどうすんのかな」
車が動き出すとおもむろに撤兵は尋ねた。
マスタードは前を向いたまま答える。「さあ」
「魂に沈着したってことは、もう一生付き合っていくしかないんだろ?」
「だぁさまがいってたろ。サルベージになって反対の効果を持つ遺想物を探せばいいって」
「それって気休めじゃない? 勝手な想像だけど、遺想物ってろくなもんじゃないじゃん。ただ不幸が重なるだけじゃね?」
「…………」マスタードは道路に鼻っ面を突っ込んでいたランクルを黙ってバックさせてから一度停めると、はっきりした口調でこう諭した。「撤兵君。あたしたちは誰かを救うお仕事してるんじゃないの」
「へ?」
「今いったあたしたちってのは、あたしとBBQ、それからだぁさまのことね。あたしたちはただ思われ物をコレクトしたいだけで、それ以上の働きをする気はない。それでもこの界隈に来たばかりの撤兵君からしたら納得できないだろうから一つ教えてあげる」
真剣な姿勢に撤兵も思わず居住まいを正す。「なに?」
「遺想物と関わって、幸せになれることなんかありゃしないのよ。その関りが能動的であれば因果応報、受動的であれば不条理。それが現実」
「……そか」
それしかいえなかった。まだまだ遺想物については疑わしい部分が多いが、実際に人生を狂わされた人間を見ると、腹に重く溜まるものがある。しかし撤兵にできることはない。窓にもたれかかり、外の景色に視線を移した。
「――ぃ、――――ぉおい」
果てる夕日を惜しむように空が濃い。裾はもう紺色に染まっていて、帰路につく人々がぽつぽつ歩いている。彼らは皆、幸せな終わりに向かっているのだろうか。
「――りさぁあん」
「ん?」
なんだか声が聞こえたような。エンジンをかけようとしていたマスタードも、怪訝そうに動きを止める。
「おぉおお――い! おーふたりさぁあああんっ」
窓ガラスに吸収されてなお、やかましさを感じさせるその声は。撤兵は車を降りると、白線の際に立って左右を見回した。すると橋の方角から、見覚えのある二人組が走って――いるのは白石だけだが――来るのが見えた。
「いやぁああ。まさかまだおったとは! 二度目の偶然やなあ」
数時間前と変わらぬテンションで、安納は扇子を額に打つ。
「どうだったの?」
遅れて車を降りてきたマスタードが聞けば、二人は顔を見合わせて肩を竦める。
「それがすっぽかされてもうてん。待ち合わせ場所に行ってもだぁれもけぇへんし、連絡もつかん。あーあー勿体ない。昭和二十六年のギザ十なんて、うまぁく丸め込めば、ちょっとした儲けになったっちゅうに」
「昭和二十六年の……?」
「ギザ十……?」
聞き覚えのある単語に、今度はマスタードと撤兵が顔を見合わせる番だった。
「あ、いやいやいや! 別に丸め込んで自分のものにしようとか、そういう話やないよ!? 呪物の回収はいわば霊能者の義務と責任やから! あっ俺らはもう帰らんと。これからお偉いさんと会食やからっ。誤解せんといてな、誤解せんといてなああああぁぁぁ……!」
なにを勘違いしたのか、二人はいいわけしながら大慌てで逃げていった。夕日の方角に走り去る背中が小さくなっていく。
「もしかして、あの二人がいってた呪物って……」
「あのギザ十、かしら」
奇妙な縁もあるものだ。しかし、まあ。自分たちにできることは特にない。撤兵とマスタードは、石上に帰るべくもう一度車に乗り込んだ。
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